- 25歳の女性。動悸、頭痛および立ちくらみのために来院した。
- 7歳のとき両親が離婚して養女に出され、いじめられた。中学1年のときに家出して以後、学校にはほとんど行っていない。15歳で同棲、19歳で入籍し2児をもうけた。仕事は一定せずアルバイトを転々としていたが、夫の不倫のために3年前離婚した。そのころ食欲がなくなってしまい、酒ばかり飲んでいた。1か月で10kgやせた。
- その後今の夫と再婚して1児をもうけたが、3か月前、夫にはかなりの借金があることが分かった。それ以来気分の落ちこみが激しく、ふさぎこむと寝てばかりで仕事も辞めてしまう。最近は酒量も増え、いらいらがひどくて子供たちに八つ当たりしてしまう。
- この患者の病歴で該当しない精神障害はどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 33歳、妊娠30週の2回経産婦。少量の性器出血と子宮収縮とを認めたため紹介状を持って来院した。前医で妊婦健康診査を受け、高血圧のためメチルドパ500mg/日を服用していた。
- 来院時、血圧164/96mmHg。浮腫は脛骨稜に軽度認めるが、全身には及んでいなかった。内診で子宮口は2cm開大、経膣超音波検査による頚管長は15mm、膣内容は白色透明であった。
- 尿所見:蛋白1+、糖(-)。直ちに入院安静とし、メチルドパを750mg/日に増量しカルシウム拮抗薬も併用した。15分周期の子宮収縮を認めたため、塩酸リトドリンを100μg/分で持続点滴投与した。
- 2週後、腹部緊満感はやや軽減したが、血圧は160/100mmHg前後の値を推移し最近上昇傾向にある。胎位は第2頭位。羊水穿刺によるマイクロバブルテストの結果は陽性である。胎児推定体重の推移を以下に示す。適切な対応はどれか。
- a. 経過観察
- b. 塩酸リトドリンの増量
- c. メチルドパの増量
- d. 副腎皮質ステロイド薬の投与
- e. 分娩誘発
[正答]
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[★]
- 67歳の男性。半年ほど前から、ほとんど毎晩のように、就寝後1時間ほどすると叫び声をあげ寝室を歩き回るようになった。
- 家人が制止すると我に返り、再度眠りに就くが、まもなくまた叫びだす。日中は興奮することはない。軽度の静止時振戦が見られるが日常生活に不自由はない。改訂長谷川式簡易知的機能評価スケールでは30点満点中24点である。身長165cm、体重58kg。血液所見、血清生化学所見、脳波および頭部単純MRIに異常はない。
- 夜間にみられる症状はどれか。
[正答]
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