- 75歳の男性。健康診査の上部消化管造影で異常を指摘され来院した。
- 高血圧と慢性気管支炎とに対して外来治療中であった。上部消化管造影写真と食道内視鏡写真とを以下に示す。考えられるのはどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 62歳の男性。昨夜突然強い背部痛が出現し、近医で鎮痛薬を投与されたが改善しないため救急車で来院した。
- 強い背部痛を訴え顔貌は苦悶様。体温36.9℃。呼吸数20/分。脈拍104/分、整。血圧160/90mmHg。胸部の打聴診で異常所見を認めない。腹部は平坦で肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認めない。
- 血液所見:赤血球416万、Hb12.0g/dl、Ht35%、白血球9,600、血小板21万。
- 血清生化学所見:総蛋白7.4g/dl、アルブミン3.8g/dl、クレアチニン0.9mg/dl。CRP2.9mg/dl(基準0.3以下)。心電図で左室肥大の所見を認める。胸部造影CTを以下に示す。
- この患者への対応で適切でないのはどれか。
- a. 絶対安静
- b. 鎮痛薬投与
- c. 鎮静薬投与
- d. 血栓溶解薬投与
- e. β受容体遮断薬投与
[正答]
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[★]
- 生後26日の新生児。7日前から哺乳後に嘔吐があり、次第に噴水状となったので来院した。食欲は良好で、下痢はなく、排便は5日前からない。右上腹部にオリーブ大の弾性硬の腫瘤を触れる。皮膚は乾燥し、緊張は低下している。血清生化学所見:Na134mEq/l、K3.1mEq/l、Cl87mEq/l。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH7.56、PCO2 45Torr、HCO3 -33mEq/l、BE+7.4mEq/l。
- この患児の輸液組成に含めないのはどれか。
[正答]
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[★]
- 英
- esophageal diverticulum
- 関
- 咽頭食道憩室、圧出性憩室
概念
分類
- SSUR.449
成因
- 牽引性憩室 traction diverticulum
- 圧出性憩室 pulsion diverticulum
組織学的
- 真性憩室 true diverticulum
- 仮性憩室 false diverticulum
部位別
- 下咽頭部:ツェンカー憩室 咽頭食道憩室:圧出性憩室、仮性憩室:上部食道括約筋である輪状喉頭筋の弛緩と咽頭の収縮の協調不全の結果、食道入口部の内圧が上昇し粘膜が脱出。
- 中部食道:中部食道憩室:牽引性憩室、真性憩室:炎症で縦隔リンパ節が食道壁と癒着し、次いで起こる瘢痕性収縮で食道壁が牽引されて生じる。
- 横隔膜上:横隔膜上憩室:圧出性憩室、 :下部食道の過剰収縮や下部食道括約筋の弛緩不全により横隔膜直上部の食道内圧が上昇し、食道粘膜が圧出することで生じる。
検査
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胸部X線造影
内視鏡
国試