- 69歳の女性。今朝6時ころから呼吸困難と手足の冷感とが出現し来院した。
- 3日前に強い前胸部痛が出現したが、2時間後に軽快したため放置していた。
- 来院時、意識は清明。体温36.0℃。呼吸数28/分。脈拍120/分、整。血圧80/62mmHg。皮膚は蒼白で冷たい。心尖部に収縮期雑音を聴取し、両膝にcoarse cracklesを認める。
- 心電図上V1~3でQSパターン、V1~5で陰性T波を認める。胸部エックス線写真を以下に示す。
- この患者に投与する治療薬で正しいのはどれか。
- (1) 抗菌薬
- (2) 利尿薬
- (3) 強心薬
- (4) 気管支拡張薬
- (5) 副腎皮質ステロイド薬
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 62歳の男性。昨夜突然強い背部痛が出現し、近医で鎮痛薬を投与されたが改善しないため救急車で来院した。
- 強い背部痛を訴え顔貌は苦悶様。体温36.9℃。呼吸数20/分。脈拍104/分、整。血圧160/90mmHg。胸部の打聴診で異常所見を認めない。腹部は平坦で肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認めない。
- 血液所見:赤血球416万、Hb12.0g/dl、Ht35%、白血球9,600、血小板21万。
- 血清生化学所見:総蛋白7.4g/dl、アルブミン3.8g/dl、クレアチニン0.9mg/dl。CRP2.9mg/dl(基準0.3以下)。心電図で左室肥大の所見を認める。胸部造影CTを以下に示す。
- この患者への対応で適切でないのはどれか。
- a. 絶対安静
- b. 鎮痛薬投与
- c. 鎮静薬投与
- d. 血栓溶解薬投与
- e. β受容体遮断薬投与
[正答]
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[★]
- 64歳の男性。1か月前から、駅の階段昇降時に胸部圧迫感を自覚するようになり来院した。
- 20年前から高脂血症と糖尿病との治療を受けている。身体所見に特記する異常を認めない。負荷タリウム心筋シンチグラムと冠動脈造影写真とを以下に示す。
- 治療で適切でないのはどれか。
[正答]
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