- 52歳の女性。Raynaud現象と指先潰瘍とを主訴に来院した。数年前から手指のRaynaud現象が出現している。今年の冬に右示指と中指との先端に潰瘍が生じ、治らなくなった。意識は清明。両手指から手背にかけての浮腫状硬化と前胸部の斑状色素脱失とを認める。右示指と中指との先端に小潰瘍と陥凹性瘢痕とを認める。血液所見:赤沈64mm/1時間、赤血球320万、Hb 10.0g/dl、白血球5,600、血小板24万。血清生化学所見:尿素窒素12 mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、AST(GOT)36単位(基準40以下)、アルカリホスファターゼ220単位(基準260以下)。CRP0.2mg/dl(基準0.3以下)、抗核抗体160倍(基準20以下)。この疾患の診断に最も有用な自己抗体はどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 12歳の男児。遠足の山道でハチに刺されて来院した。体温37.2℃。脈拍86/分、整。血圧94/46 mmHg。右腕に刺傷部が2か所あり、右腕全体に発赤、疼痛、腫脹および熱感を認める。血液所見:赤血球420万、Hb 12. 4g/dl、Ht42%、白血球9,800、血小板32万。血清生化学所見:尿素窒素12 mg/dl、クレアチニン0.8 mg/dl、AST(GOT)32単位(基準40以下)。CRP3.2mg/dl(基準0.3以下)。この疾患で正しいのはどれか。
- (1) ハチ毒ではスズメバチが最も強い。
- (2) 気道狭窄を起こすことがある。
- (3) 減感作療法は無効である。
- (4) 刺傷歴を重ねるごとに軽症となる。
- (5) RAST(radioallergosorbent test)は診断に有用である,
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
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[★]
- 50歳の男性。数日前からの右眼の視力低下と痛みとを主訴に来院した。視力は右0.3(矯正不能)、左1.2(矯正不能)。右前眼部写真とフルオレセイン生体染色前眼部写真とを以下に示す。
- 左眼に異常はみられない。この疾患でみられるのはどれか。
[正答]
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