- 5歳の男児。今朝から頻回の嘔吐と腹痛とを訴えて来院した。数日後に幼稚園で発表会が予定され、本人は気にしていた。2歳ころから、叱られたり、精神的緊張が強いと嘔吐を繰り返すという。体温37.2℃。元気がなく傾眠状である。眼瞼結膜に貧血はない。心雑音はなく、呼吸音に異常はない。腹部は陥凹し、腹壁緊張は著明に低下し、腸雑音の減弱を認める。大腿動脈音を聴取する。項部硬直とKernig徴候とを認めない。神経学的所見に異常はない。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、アセトン体3+、潜血(-)。血清生化学所見:血糖80mg/dl、尿素窒素22mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、Na135mEq/l、K4.5mEq/l、Cl105mEq/l。
- CRP0.2mg/dl(基準0.3以下)。この患児への対応として最も適切なのはどれか。
[正答]
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[★]
- 10歳の男児。黄疸と意識障害とを主訴に救急車で搬送された。数日前から感冒に罹患していたが元気であった。今朝、意識がなく呼んでも返事がなかった。意識は傾嘸傾向で、皮膚は黄染が著明である。表在リンパ節の腫脹はない,眼球結膜に著明な黄疸と眼瞼結膜に貧血とを認める。弾性硬の肝を右肋骨弓下に4cm触知し、肺は触れない。項部硬直とKernig徴候とを認めない。尿所見:蛋白1+、糖1+、ウ♭ビリノゲン1+、ビリルビン3+、潜血1+。血液所見:赤血球290万、Hb7.8g/乱Ht28%、絹赤血球68‰、白血球2,800、血小板18万。ヘパプラスチンテスト15%(基準80~nO)。血清生化学所見:尿酸1.0mg/dl、総ビリルビン28.5mg/dl間接ビリルビン20.8mg/dl、AST`くGOIう220単位(基準40以下)、AU`くGFn20単位(基準35以下)、銅210μg/dl(基準85~120)、セルロブラスミン0.2mg/dl(基準20~35)。免疫学所見:HA抗体陰性、HBs抗原・抗体陰性、HCV抗体陰性、EBウイルス抗体陰性、サイトメガロウイルス抗体陰性。この患児の基礎疾患を確定診断するのに必要な検査はどれか。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
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- 37歳の女性。高カルシウム血症を指摘され、原因精査を希望して来院した。1か月前に尿路結石で治療を受けた。、28歳で下垂体腺腫摘出術を受けた。また、母と姉にも尿路結石の既往がある。血清Ca12.8mg/dl、P2.1mg/dl。血漿副甲状腺ホルモン(PTH)133pg/ml(基準10~60)。この疾患でみられるのはどれか。
[正答]
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