- 68歳の男性。午前2時ころ救急隊によって搬送された。当直医が診察したところすでに死亡していた。この患者は前日午後4時ころ、他院の内科外来を受診しており、不安定狭心症と診断されている。入院治療を勧められたが患者はこれを拒否し、投薬を受けて帰宅したとのことである。死体の後頭部に擦過傷を認める。
- 当直医の対応として最も適切なのはどれか。
- a. 死因を狭心症として死体検案書を交付する。
- b. 他院の内科外来担当医に受診時診断名を確認し自ら死亡診断書を交付する。
- c. 他院の内科外来担当医に死亡診断書を交付してもらう。
- d. 病院長に死亡診断書を交付してもらう。
- e. 所轄警察署の警察医に死体検案を依頼する。
[正答]
E
- 後頭部の擦過傷が存在しており、異状死およびその疑いと考える
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★リンクテーブル★
[★]
- 28歳の外国人女性。4か月前に日本に来てから全身倦怠感、体重減少、微熱および咳軟が続いている。来院時の喀痰塗抹細菌検査で抗酸菌を認めた。本国で同居していた家族3名が、最近肺結核で入院したとのことである。事情があって、高額の医療費は支払えないという。 この患者の診療について適切なのはどれか。
- (1) 本国の家族の病状について情報を収集する。
- (2) 医療費を請求しない検査については同意を必要としない。
- (3) 滞在が適法であることが確認されてから治療を開始する。
- (4) プライバシー保護のために支援グループ等とのかかわりを避ける。
- (5) 二次感染予防のために生活指導を行う。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
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[★]
- 27歳の1回経産婦。妊娠20週で軽度下腹部痛と少量の性器出血とのため来院した。前回妊娠は10週で流産し、今回が3回目の妊娠である。超音波検査を行ったところ、児の心拍動は認められない。児は2日後に娩出された。この患者で正しいのはどれか。
[正答]
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[★]
- certificate
- 英
- death certificate, certificate of death
- 関
- 死体検案書、死因
死亡診断書・死体検案書(SLE. 303-305)
書類名
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発行できる者
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条件
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死亡診断書
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医師、歯科医
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・医師が生前その患者を診察治療し、確定診断を付け、その患者が同一診断名で死亡した場合が、病死体となり死亡診断書を交付する。 ・「無診察治療などの禁止」の例外:「診察中の患者が受診後24時間以内に死亡した場合に交付する診断書については、この限りでない」。異状がない限り、改めて死語診察をしなくても死亡診断書を交付することを認める。 ・(24時間を超えても)診療継続中の患者が、診察にかかる疾患で死亡したことが予期できる場合には、改めて死語診察を行い、生前に診察していた疾病が死因と判定できれば、求めに応じて死亡診断書を発行できる。
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死体検案書
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医師
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上記以外
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参考
- 1. 平成23年度版死亡診断書(死体検案書)記入マニュアル
- http://www.mhlw.go.jp/toukei/manual/
国試