- 商
- 滋陰至宝湯エキス、清心連子飲エキス
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/12/09 02:23:48」(JST)
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クコ |
クコ
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分類 |
界 |
: |
植物界 Plantae |
門 |
: |
被子植物門 Magnoliophyta |
綱 |
: |
双子葉植物綱 Magnoliopsida |
目 |
: |
ナス目 Solanales |
科 |
: |
ナス科 Solanaceae |
属 |
: |
クコ属 Lycium |
種 |
: |
クコ L. chinense |
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学名 |
Lycium chinense
Mill., 1768 |
和名 |
クコ(枸杞) |
英名 |
Chinese desert-thorn |
クコ(枸杞、学名:Lycium chinense)は、中国原産のナス科の落葉低木。食用や薬用に利用される。日本や朝鮮半島、台湾、北アメリカなどにも移入され、分布を広げている外来種でもある。
目次
- 1 特徴
- 2 利用
- 3 脚注
- 4 参考文献
- 5 外部リンク
特徴[編集]
枝は長さ1m以上、太さは数mm-1cmほどで、細くしなやかである。地上部は束状で、上向きに多くの枝が伸びる。枝には2-5cm程度の葉と1-2cm程度の棘が互生するが、枝分かれは少ない。垂直方向以外に地上にも匍匐茎を伸ばし、同様の株を次々と作って繁茂する。
海岸、河原、田畑の畦、空き地の周囲など、人の手が加わりやすく、高木が生えきれない環境によく生える。ある程度湿り気のある水辺の砂地を好む。
性質は丈夫であり、しばしばハムシの一種トホシクビボソハムシ(Lema decempunctata)の成虫や幼虫が葉を強く食害したり、何種類かのフシダニが寄生して虫癭だらけになったりするが、それでもよく耐えて成長し、乾燥にも比較的強い。一旦定着すると匍匐茎を伸ばして増え続け、数年後にはまとまった群落となることが多い。
開花期は夏-初秋で、直径1cmほどの小さな薄紫色の花が咲く。果実は長径1-1.5cmほどの楕円形で、赤く熟す。
利用[編集]
果実は酒に漬けこんでクコ酒にする他、生食やドライフルーツでも利用される。薬膳として粥の具にもされる。また、柔らかい若葉も食用にされる。
クコの果実、根皮、葉は、それぞれ枸杞子(くこし)、地骨皮(じこっぴ)、枸杞葉(くこよう)という生薬である。ナガバクコ(学名: Lycium barbarum)も同様に生薬にされる。月経促進や人工中絶薬の作用をする成分(ベタイン)が含有されているため、「妊婦あるいは授乳中の摂取は避けたほうがよい」[1]との情報がある。 ワルファリンとの相互作用が報告されている[2]。食品素材として利用する場合のヒトでの安全性・有効性については、信頼できるデータが見当たらない[1]。
- 枸杞子
- 血圧や血糖の低下作用、抗脂肪肝作用などがある。精神が萎えているのを強壮する作用もあるとされている。
- 地骨皮
- 抗炎症作用、解熱作用などがある。清心蓮子飲(せいしんれんしいん)、滋陰至宝湯(じいんしほうとう)などの漢方方剤に配合される。
- 枸杞葉
- 血圧の低下作用などがある。クコ茶にする。
脚注[編集]
- ^ a b “クコ(クコシ/クコヨウ)”. 「健康食品」の安全性・有効性情報. 国立健康・栄養研究所. 2012年7月25日閲覧。
- ^ クコの実との相互作用によりINRが上昇した: 症例報告 (エーザイ)(PT-INR(プロトロンビン時間-国際標準化比)はワルファリン投与の際、高くなりすぎると出血の危険性が増え、低くなりすぎると血栓症の危険性が増えるため、適切な値にコントロールされる。)
参考文献[編集]
- 「川の生き物図鑑 鹿児島の水辺から」鹿児島の自然を記録する会編 南方新社 ISBN 4-931376-69-X
- フィールド総合図鑑「川の生物」 財団法人リバーフロント整備センター編 山海堂 ISBN 4-381-02140-1
外部リンク[編集]
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ウィキメディア・コモンズには、クコに関連するメディアがあります。 |
- クコ(クコシ/クコヨウ) - 「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所)
Japanese Journal
- 漢方基礎講座 生薬の薬効・薬理シリーズ(95)ジコッピ(地骨皮)
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
〔東洋〕清心連子飲エキス細粒
組成
- 本剤は、清心連子飲の水製エキスに賦形剤(トウモロコシデンプン)を加えて製したものである。
本剤 7.5g 中
日局レンニク 4.0g 日局オウゴン 3.0g
日局バクモンドウ 4.0g 日局オウギ 2.0g
日局ブクリョウ 4.0g 日局ジコッピ 2.0g
日局ニンジン 3.0g 日局カンゾウ 1.5g
日局シャゼンシ 3.0g
上記の混合生薬より抽出した清心連子飲の水製エキス5.0gを含有する。
効能または効果
- 全身倦怠感があり、口や舌が渇き、尿が出しぶるものの次の諸症
- 残尿感、排尿痛
- 通常 大人 1日 3回 1回 2.5g(1包)を空腹時経口投与 年齢症状により適宜増減する。
重大な副作用
間質性肺炎
- 発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音の異常(捻髪音)等があらわれた場合には、本剤の投与を中止し、速やかに胸部X線等の検査を実施するとともに副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。また、発熱、咳嗽、呼吸困難等があらわれた場合には、本剤の服用を中止し、ただちに連絡するよう患者に対し注意を行うこと。
偽アルドステロン症
- 低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症があらわれることがあるので、観察(血清カリウム値の測定など)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
ミオパシー
- 低カリウム血症の結果としてミオパシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、脱力感、四肢痙攣・麻痺等の異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸
- AST(GOT)、ALT(GPT)、Al−P、γ−GTPの著しい上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- 漢方製剤、滋陰至宝湯
[★]
- 関
- 漢方製剤、清心連子飲
[★]
オウギ、オウゴン、カンゾウ、ジコッピ、シャゼンシ、ニンジン、バクモンドウ、ブクリョウ、レンニク
- 関
- 清心連子飲エキス
[★]
- 日
- じこっぴ、ジコッピ
- 英
- lycium root bark
- 同
- 枸杞根 くここん