ピラルビシン
UpToDate Contents
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- 1. 腎盂および尿管の悪性腫瘍 malignancies of the renal pelvis and ureter
- 2. 原発性筋層非浸潤性膀胱癌の治療 treatment of primary non muscle invasive urothelial bladder cancer
Japanese Journal
- OP-344 腎盂尿管癌術後、塩酸テラルビシン膀胱注入療法による膀胱内再発予防効果の検討(第95回日本泌尿器科学会総会)
- 池田 伊知郎,林 博文,服部 桂子,田尻 雄大,金子 茂樹,村上 貴之,小宮 敦,福岡 洋,武田 光正
- 日本泌尿器科學會雜誌 98(2), 376, 2007-02-20
- NAID 110006294206
- THP動注療法における中咽頭側壁癌局所制御についての検討
- 塚原 清彰,吉田 知之,渡嘉敷 亮二,伊藤 博之,清水 顕,平松 宏之,鈴木 衞
- 日本気管食道科学会会報 57(3), 273-276, 2006-06-10
- NAID 10018332706
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- ピラルビシン(抗がん性抗生物質) 商品名(製造・販売会社) ピノルビン(メルシャン、日本化薬) テラルビシン(明治製菓) ダウノルビシンおよびドキソルビシンの誘導体から合成したアントラサイクリン系の抗がん性抗生物質 ...
- 「テラルビシン注射用10mg」の添付文書情報。一般名、規格、薬効、薬価、区分、製造メーカー、販売メーカー、用法・用量、効能・効果、副作用、使用上の注意を掲載しています。医薬品検索イーファーマは、日本最大級の医療従事者 ...
- 販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分 テラルビシン注射用10mg THERARUBICIN 10mg FOR INJECTION Meiji Seikaファルマ 4235403D1042 6070円/瓶 劇薬 , 処方せん医薬品 テラルビシン注射用20mg
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
テラルビシン注射用10mg
組成
- テラルビシン注射用10mgは、1バイアル中に下記の成分を含有する。
有効成分
添加物
- 乳糖水和物 90mg
ニコチン酸アミド 12.5mg
塩酸、pH調整剤
- なお、本剤はピラルビシンを塩酸塩として含有する。
禁忌
- 心機能異常又はその既往歴のある患者[心筋障害があらわれることがある。]
- 本剤に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者
- 他のアントラサイクリン系薬剤等心毒性を有する薬剤による前治療が限界量(ドキソルビシン塩酸塩では総投与量が体表面積当り500mg/m2、ダウノルビシン塩酸塩では総投与量が体重当り25mg/kg等)に達している患者[心筋障害があらわれることがある。]
効能または効果
下記疾患の自覚的・他覚的症状の寛解並びに改善
- 頭頸部癌、乳癌、胃癌、尿路上皮癌(膀胱癌、腎盂・尿管腫瘍)、卵巣癌、子宮癌、急性白血病、悪性リンパ腫
注射液の調製
- 本剤のバイアルに5%ブドウ糖注射液、注射用水又は生理食塩液10mLを加えて溶解する。
投与方法
静脈内注射の場合
- 頭頸部癌はIII法又はIV法を、乳癌及び胃癌はI法又はIII法を、卵巣癌及び子宮癌はI法を、尿路上皮癌はI法又はII法を、急性白血病はV法を、悪性リンパ腫はI法又はIV法を標準的用法・用量として選択する。
I法(3〜4週1回法)〔乳癌、胃癌、卵巣癌、子宮癌、尿路上皮癌、悪性リンパ腫〕
- ピラルビシンとして、1日1回、40〜60mg(25〜40mg/m2)(力価)を投与し、3〜4週間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。
II法(3〜4週2回法)〔尿路上皮癌〕
- ピラルビシンとして、1日1回、30〜40mg(20〜25mg/m2)(力価)を2日間連日投与し、3〜4週間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。
III法(週1回法)〔頭頸部癌、乳癌、胃癌〕
- ピラルビシンとして、1日1回、20〜40mg(14〜25mg/m2)(力価)を1週間間隔で2〜3回投与し、3〜4週間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。
IV法(連日法)〔頭頸部癌、悪性リンパ腫〕
- ピラルビシンとして、1日1回、10〜20mg(7〜14mg/m2)(力価)を3〜5日間連日投与し、3〜4週間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。
V法(連日法)〔急性白血病〕
- ピラルビシンとして、1日1回、10〜30mg(7〜20mg/m2)(力価)を5日間連日投与する。骨髄機能が回復するまで休薬し、投与を繰り返す。
動脈内注射による頭頸部癌、膀胱癌の場合
- ピラルビシンとして、1日1回、10〜20mg(7〜14mg/m2)(力価)を連日又は隔日に5〜10回投与する。
膀胱内注入による膀胱癌の場合
- カテーテルを用いて導尿した後、ピラルビシンとして、1日1回、15〜30mg(力価)を500〜1000μg(力価)/mLの溶液として週3回、各1〜2時間膀胱内把持する。これを1クールとし、2〜3クール繰り返す。
- なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 肝障害のある患者[副作用が強くあらわれるおそれがある。]
- 腎障害のある患者[副作用が強くあらわれるおそれがある。]
- 骨髄機能抑制のある患者[骨髄機能抑制を増悪させるおそれがある。]
- 感染症を合併している患者[骨髄機能抑制により感染を増悪させるおそれがある。]
- 高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
- 水痘患者[致命的な全身障害があらわれるおそれがある。]
重大な副作用
- 心筋障害(0.1〜5%未満)更に心不全(0.1%未満)等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、休薬又は投与を中止すること。
また、総投与量が950mg/m2(体表面積)を超えるとうっ血性心不全を起こすことが多くなるので、十分に注意すること。
特に他のアントラサイクリン系薬剤(ダウノルビシン、ドキソルビシン、アクラルビシン、エピルビシン等)投与後症例への本剤の投与には、十分注意すること。
- 汎血球減少、貧血、白血球減少、好中球減少、血小板減少(5%以上)、出血傾向(0.1〜5%未満)等の骨髄抑制があらわれることがあるので、末梢血液の観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量、休薬等適切な処置を行うこと。
- ショック(0.1%未満)を起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線像異常等を伴う間質性肺炎(0.1%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
- 膀胱内注入療法によって萎縮膀胱(0.1〜5%未満)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
抗腫瘍効果10〜13)
- 吉田肉腫(ラット)、L1210白血病、P388白血病、B16メラノーマ、Colon38、Ehrlich固形癌、Sarcoma180固形癌(マウス)等の実験腫瘍に対して強い抗腫瘍効果を示した。Lewis肺癌の転移を強く抑制した(マウス)。また、シタラビン、アンシタビン、シクロホスファミド水和物との併用により、高い抗腫瘍効果を示した(マウス)。
作用機序14〜16)
- 本剤は癌細胞へ速やかに取り込まれ、核画分に移行して核酸合成を阻害し、細胞に障害を与える。細胞分裂のG2期で細胞回転を止めて癌細胞を致死させると考えられる。
有効成分に関する理化学的知見
性 状
- ピラルビシンは赤だいだい色の結晶性の粉末である。本品はクロロホルムにやや溶けやすく、アセトニトリル、メタノール又はエタノール(99.5)に極めて溶けにくく、水にほとんど溶けない。
一般名
化学名
- (2S,4S)-4-{3-Amino-2,3,6-trideoxy-4-O-[(2R)-3,4,5,6-tetrahydro-2H-pyran-2-yl]-α-L-lyxo-hexopyranosyloxy}-2,5,12-trihydroxy-2-hydroxyacetyl-7-methoxy-1,2,3,4-tetrahydrotetracene-6,11-dione
分子式
分子量
分配係数
- (log10 1-オクタノール層/水層、25±2℃)
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- pirarubicin
- 化
- 塩酸ピラルビシン pirarubicin hydrochloride
- 同
- THP
- 商
- テラルビシン、ピノルビン
- 関
- アントラサイクリン
- ドキソルビシンの4'-O-位にテトラヒドロピラニル基を有するアントラサイクリン系抗悪性腫瘍抗生物質。
添付文書
- テラルビシン注射用10mg/テラルビシン注射用20mg
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/4235403D1042_1_03/4235403D1042_1_03?view=body
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商品