グリチルリチン酸モノアンモニウム(グリチルリチン酸)、グリシン、L-システイン塩酸塩水和物(L-システイン)
- 関
- 肝臓疾患用剤
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
アミファーゲンP注20mL
組成
成分
- グリチルリチン酸モノアンモニウム 52mg
(グリチルリチン酸として 40mg)
日局グリシン 400mg
※※日局L-システイン塩酸塩水和物 22.3mg
(L-システイン塩酸塩として 20mg)
添加物
- 日局乾燥亜硫酸ナトリウム 20mg
モノエタノールアミン 12mg
禁忌
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
アルドステロン症の患者、ミオパシーのある患者、低カリウム血症の患者
[低カリウム血症、高血圧症等を悪化させるおそれがある]
効能または効果
- (1) 小児ストロフルス、湿疹・皮膚炎、蕁麻疹、皮膚そう痒症、口内炎、フリクテン、薬疹・中毒疹
- (2) 慢性肝疾患における肝機能異常の改善
- 通常、成人には1日1回5〜20mLを静脈内に注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
慢性肝疾患に対しては1日1回40〜60mLを静脈内に注射または点滴静注する。年齢、症状により適宜増減する。なお、増量する場合は1 日100mL を限度とする。
慎重投与
- 高齢者[低カリウム血症等の発現率が高い](「高齢者への投与」の項参照)
重大な副作用
- 1) ショック、アナフィラキシーショック
ショック、アナフィラキシーショック(血圧低下、意識消失、呼吸困難、心肺停止、潮紅、顔面浮腫等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 2) アナフィラキシー様症状
アナフィラキシー様症状(呼吸困難、潮紅、顔面浮腫等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 3) 偽アルドステロン症
増量または長期連用により高度の低カリウム血症、低カリウム血症の発現頻度の上昇、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症があらわれるおそれがあるので、観察(血清カリウム値の測定等)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止すること。
また、低カリウム血症の結果として、脱力感、筋力低下などがあらわれるおそれがある。
薬効薬理
- グリチルリチン酸は甘草の甘味成分であり、また主成分でもあり、抗炎症作用、抗アレルギー作用、解毒作用等を有する。1)
グリシンは、解毒作用を有し、またクレアチン、グルタチオン、プリン等生理的に重要な多くの物質の生合成に関与する。2)
L-システインは、生体内でSH供与体として働き、SH酵素の賦活剤としての作用を示す。その結果として抗アレルギーや解毒等の作用を有する。3)
有効成分に関する理化学的知見
グリチルリチン酸モノアンモニウム
一般名
- グリチルリチン酸モノアンモニウム(Monoammonium Glycyrrhizinate)
化学名
- Monoammonium of 20 β-carboxy-11-oxo-30-norolean-12-en-3 β-yl-2-O-β-D-glucopyranuronosyl-β-D-glucopyranosiduronic acid
分子式
分子量
性状
グリシン
一般名
化学名
分子式
分子量
性状
- 白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、味は甘い。
水又はギ酸に溶けやすく、エタノール(95)にほとんど溶けない。
L-システイン塩酸塩水和物
一般名
- L-システイン塩酸塩水和物(L-Cysteine Hydrochloride Hydrate)
化学名
- (2R)-2-Amino-3-sulfanylpropanoic acid monohydrochloride monohydrade
分子式
分子量
性状
- 白色の結晶又は結晶性の粉末で、特異なにおい及び強い酸味がある。
水に極めて溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けやすい。6mol/L塩酸試液に溶ける。
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リシン、L-システイン、グリチルリチン酸