硫酸マグネシウム

出典: meddic

magnesium sulfate
MgSO4
マグネゾール硫酸マグネシウム水和物、(子宮収縮抑制剤)マグセント
アミグランドアミノトリパ1号アミノフリードアミノレバンEN配合エルネオパ1号エレンタールP乳幼児用配合オペガードコントミンサイリジンツインパルツインラインNF配合ツインライン配合トリパレン1号ネオパレン1号ハイカリック液-1号パレセーフピーエヌツイン-1号ビーフリードピシバニールフェニルアラニン除去ミルク配合プロモーションヘパンED配合マグセントマグネゾールミキシッドLユニカリックLロイシン・イソロイシン・バリン除去ミルク配合硫酸Mg硫酸マグネシウム水和物
マグネシウム

作用機序

瀉下薬として

  • イオンの吸収は、PO43-<SO42-<NO3-<Br-<Cl-、Mg2+<Ca2+<Na+<K+の順に吸収されにくいので、MgSO4は腸管で吸収されにくい。難吸収性の塩類は腸管内水分および分泌液の吸収を阻止し、また塩濃度が高い場合等張となるまで水分を腸管に引き込む。この結果、腸管内容量が増し、反射的に蠕動が亢進し水様便が排泄される。(SPC.309)

子宮収縮の抑制薬として

  • カルシウムと拮抗して平滑筋を弛緩させる
  • 硫酸マグネシウムの投与により、急速に血中濃度を治療域まで上昇させ、その後1-2g/hrぐらいで維持する。血中Mg濃度を測定し、子宮収縮や副作用を見ながら増減する。
  • 腎臓から排泄されるため、腎機能低下や尿量減少により副作用が出やすくなる。

参考1

  • 詳細な機序は不明。細胞膜の電位依存性チャネルでCa2+と競合すると考えられている。細胞膜を過分極させ、そしてこの場所で(細胞膜のレベルで?)細胞内のカルシウムと競合してミオシン軽鎖キナーゼ活性を抑制する。

副作用

子宮収縮の抑制薬として

  • 母体:顔面紅潮、嘔気、嘔吐、頭痛、筋力低下、深部反射の消失、呼吸抑制
  • 胎児:胎児心拍数の基線細変動の現象、胎児呼吸様運動の抑制
  • 新生児:新生児の高マグネシウム血症、呼吸障害、筋緊張低下、消化管の運動障害、低カルシウム血症

参考

  • 1. Inhibition of acute preterm labor - uptodate [1]




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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/01 21:45:19」(JST)

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和文文献

  • 塩酸リトドリン・硫酸マグネシウム併用療法中に約200単位のインスリンを必要とした妊娠糖尿病の1例
  • 櫨川 岩穂,愛甲 啓,石松 順嗣
  • 糖尿病 55(4), 258-263, 2012-04-30
  • NAID 10030976718
  • 今月の症例 硫酸マグネシウム投与により心室細動が誘発されたwide QRS tachycardiaの1例
  • 前田 武俊,大塚 敏之,入江 聰五郎 [他]
  • 日本内科学会雑誌 101(4), 1082-1084, 2012-04-10
  • NAID 40019319081
  • 硫酸マグネシウム投与により心室細動が誘発された wide QRS tachycardia の1例
  • 前田 武俊,大塚 敏之,入江 聰五郎,瑞慶覧 貴子,芳田 久,大城 康一
  • 日本内科学会雑誌 101(4), 1082-1084, 2012-04-10
  • NAID 10030748870
  • 症例報告 塩酸リトドリン・硫酸マグネシウム併用療法中に約200単位のインスリンを必要とした妊娠糖尿病の1例
  • 櫨川 岩穂,愛甲 啓,石松 順嗣
  • 糖尿病 55(4), 258-263, 2012-04
  • NAID 40019320656

関連リンク

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添付文書

薬効分類名

  • 新生児・乳幼児用成分栄養剤

販売名

エレンタールP乳幼児用配合内用剤

組成

成分・分量

  • 1袋(80g)中(312kcal)、L‐イソロイシン 519mg、L‐ロイシン 980mg、L‐リジン酢酸塩 1,072mg、L‐メチオニン 159mg、L‐システイン塩酸塩水和物 313mg、L‐フェニルアラニン 310mg、L‐チロシンエチルエステル塩酸塩 593mg、L‐トレオニン 496mg、L‐トリプトファン 186mg、L‐バリン 537mg、L‐ヒスチジン 281mg、L‐アルギニン 693mg、L‐アラニン 960mg、L‐アスパラギン酸マグネシウム・カリウム 547mg、L‐グルタミン酸 747mg、グリシン 227mg、L‐プロリン 976mg、L‐セリン 883mg、デキストリン 62.0g、クエン酸ナトリウム水和物 1,234mg、塩化カリウム 770mg、グリセロリン酸カルシウム 1,787mg、硫酸マグネシウム水和物 214mg、グルコン酸第一鉄二水和物 44.0mg、硫酸亜鉛水和物 13.1mg、硫酸マンガン五水和物 2.18mg、硫酸銅 1.38mg、ヨウ化カリウム 33μg、チアミン塩化物塩酸塩 323μg、リボフラビンリン酸エステルナトリウム 427μg、ピリドキシン塩酸塩 445μg、シアノコバラミン 1.2μg、パントテン酸カルシウム 1.98mg、ニコチン酸アミド 3.66mg、葉酸 74μg、ビオチン 66μg、重酒石酸コリン 84mg、アスコルビン酸 28.6mg、トコフェロール酢酸エステル 5.50mg、レチノール酢酸エステル 1,080IU、エルゴカルシフェロール 8.8μg、フィトナジオン 14μg、ダイズ油 2.80g

成分・分量

  • 1袋(40g)中(156kcal)、L‐イソロイシン 260mg、L‐ロイシン 490mg、L‐リジン酢酸塩 536mg、L‐メチオニン 80mg、L‐システイン塩酸塩水和物 156mg、L‐フェニルアラニン 155mg、L‐チロシンエチルエステル塩酸塩 296mg、L‐トレオニン 248mg、L‐トリプトファン 93mg、L‐バリン 268mg、L‐ヒスチジン 140mg、L‐アルギニン 346mg、L‐アラニン 480mg、L‐アスパラギン酸マグネシウム・カリウム 274mg、L‐グルタミン酸 374mg、グリシン 114mg、L‐プロリン 488mg、L‐セリン 442mg、デキストリン 31.0g、クエン酸ナトリウム水和物 617mg、塩化カリウム 385mg、グリセロリン酸カルシウム 894mg、硫酸マグネシウム水和物 107mg、グルコン酸第一鉄二水和物 22.0mg、硫酸亜鉛水和物 6.6mg、硫酸マンガン五水和物 1.09mg、硫酸銅 0.69mg、ヨウ化カリウム 16μg、チアミン塩化物塩酸塩 162μg、リボフラビンリン酸エステルナトリウム 214μg、ピリドキシン塩酸塩 222μg、シアノコバラミン 0.6μg、パントテン酸カルシウム 0.99mg、ニコチン酸アミド 1.83mg、葉酸 37μg、ビオチン 33μg、重酒石酸コリン 42mg、アスコルビン酸 14.3mg、トコフェロール酢酸エステル 2.75mg、レチノール酢酸エステル 540IU、エルゴカルシフェロール 4.4μg、フィトナジオン 7μg、ダイズ油 1.40g

添加物

  • ソルビン酸カリウム、ポリソルベート80、大豆レシチン、L‐アスコルビン酸ステアリン酸エステル、乳糖水和物、カルメロースナトリウム

効能または効果

  • 新生児及び乳幼児の下記疾患の栄養管理に用いる。ただし、適用年令は原則として2才未満とする。
  • 小腸切除、回腸瘻造設等で消化吸収障害を有する場合
  • 悪性腫瘍
  • 心疾患術後
  • 難治性下痢
  • 術前に腸管内の清浄化を要する場合
  • 消化管術後で未消化態タンパクを含む栄養物による栄養管理が困難な場合
  • ヒルシュスプルング病(short segment)の保存療法、胆道閉鎖、栄養障害等で未消化態タンパクを含む栄養物による栄養管理が困難な場合


  • 本剤を水又は微温湯に溶解し、経口又は経管投与する。症状により適宜増減する。
    1才未満  20?30g/kg体重(78?117kcal/kg体重)
    1才?2才 15?25g/kg体重(59?98kcal/kg体重)
    (本剤は原則として2才未満の患者に用いるが、2才以上の幼児で特に本剤の投与が必要と判断される場合は1才?2才の投与量に準じる)
    通常、1日3?10g/kg体重(12?39kcal/kg体重)で投与を開始し、徐々に投与量を増やし、通常3?10日で維持量に達する。
    濃度は、通常、10?15W/V%(0.4?0.6kcal/mL)で投与を開始し、徐々に濃度をあげて、維持期には18?20W/V%(0.7?0.8kcal/mL)とする。なお症状により適宜増減する。
    経口投与では1日数回に分けて投与し、経管投与では原則として1日24時間持続的に投与する。なお、注入速度は患者の状態により適当に調節する。


  • 本剤を用いて調製した液剤は、静注してはならない。


慎重投与

  • 小腸広範囲切除等による短小腸の患者[下痢の発現頻度が高いため慎重に投与することが望ましい。]
  • 難治性下痢の患者[必ずしも全ての難治性下痢が本剤の適用とは限らないため、栄養状態の改善が望めないと判断された場合は、速やかに中止する。]
  • 低出生体重児[アミノ酸代謝等において、未解明な点もあると考えられ、慎重に投与することが望ましい。]


重大な副作用

ショック、アナフィラキシー様症状

         頻度不明
  • ショック、アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので、観察を十分に行い、血圧低下、意識障害、呼吸困難、チアノーゼ、悪心、胸内苦悶、顔面潮紅、そう痒感、発汗等があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

低血糖

         0.1%未満
  • 投与終了後にダンピング症候群様の低血糖(倦怠感、発汗、冷汗、顔面蒼白、痙攣、意識低下等)があらわれることがあるので、このような症状が認められた場合には適切な処置を行うこと(用法及び用量を参照)。

薬効薬理

  • 小腸切除した幼若ラット及び正常幼若ラットを本剤で飼育した場合、体重増加にほとんど差がなく、本剤が消化吸収障害を有するラットにおいても有効に利用されることがわかった。5?10)
  • 小腸切除した幼若ラットを用いた実験で、本剤はエレンタール配合内用剤、高カロリー輸液に比べ同等以上の栄養学的効果を持つことがわかった。5?10)
  • 小腸切除した幼若ラットを用いた実験で、本剤の糞便量は高カロリー輸液投与時とほぼ同等であり優れた低残渣性を示した。5?10)
  • 小腸切除した幼若ラットを用いた実験で、本剤はエレンタール配合内用剤に比べ血中アミノグラムが正常に近く、また、BUNの上昇が見られない等幼若ラットに対しより生理的な栄養剤であることが明らかになった。5?10)


★リンクテーブル★
国試過去問108B046」「108D035」「107I041」「101G001」「103A021」「100I022」「104A017」「095A044」「091B001
リンク元下剤,浣腸剤」「子宮収縮抑制薬」「マグセント」「硫酸Mg
拡張検索硫酸マグネシウム水和物
関連記事マグネシウム」「」「硫酸

108B046」

  [★]

  • 33歳の初妊婦。妊娠 36週。自宅で突然水様帯下の流出を認めたため 1時間後に来院した。妊娠 35週の妊婦健康診査時に施行した腟と外陰との培養検査では、 B群レンサ球菌GBS〉が陽性であった。体温 36.4 ℃。脈拍 76/分、整。血圧 116/72mmHg。腟鏡診後腟円蓋に中等量の水様帯下の貯留を認め、帯下は弱アルカリ性である。内診で子宮口は 1 cm開大、展退度 30%、先進部は児頭で下降度は SP-2cm。血液所見:赤血球 350万、 Hb 11.6 g/dl、Ht 37%、白血球 9,000、血小板 18万。 CRP 0.1 mg/dl。腹部超音波検査で胎児推定体重は 2,600 g、羊水ポケットは 2 cm、胎盤に異常所見を認めない。胎児心拍数陣痛図で子宮収縮を認めず、胎児心拍パターンに異常を認めない。
  • まず投与すべきなのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 108B045]←[国試_108]→[108B047

108D035」

  [★]

  • 28歳の初妊婦。妊娠 34週 0日。妊婦健康診査で妊娠高血圧症候群と診断され入院中である。身長 160 cm、体重 62 kg。体温 37.0℃。脈拍 72/分、整。血圧 154/106mmHg。尿所見:蛋白 3.5 g/日、糖 (-)。内診所見で子宮口は 1 cm開大、児頭下降度は SP-3 cmで未破水である。腹部超音波検査で胎児推定体重は 1,980 g(.1.5SD)で胎児形態異常は認めない。診察中に突然、強直性間代性けいれんを発症した。ジアゼパムの静注によって、けいれんは消失し意識も清明となった。帝王切開を決定しその準備を開始した。この時の胎児心拍数陣痛図 (別冊 No. 18)を別に示す。
  • この時点で投与する薬剤として適切なのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 108D034]←[国試_108]→[108D036

107I041」

  [★]

  • 31歳の3回経妊回経産婦。妊娠8週。左下肢の疼痛を主訴に来院した。2週前から悪心と嘔吐とが出現し、十分な食事が摂れていないという。左下肢の腫脹が著明で、右下肢とは左右差を認める。左腓腹部に把握痛がある。血液所見:赤血球440万、Hb 13.5g/dl、Ht 40%、白血球10,000、血小板25万、Dダイマー5.8μg/ml(基準1.0以下)。CRP 1.4mg/dl。下肢静脈超音波カラードプラ法で、左大腿静脈に血流信号を認めない。入院後輸液を開始した。
  • 治療薬として適切なのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 107I040]←[国試_107]→[107I042

101G001」

  [★]

  • 32歳の初妊婦。前回までの妊婦健康診査では特に異常を指摘されていなかった。妊娠28週時に血圧164/100mmHg、下腿浮腫を認めるようになったので入院した。尿蛋白100mg/dl。安静と塩酸ヒドララジン投与とで経過をみていたが、1週後に視覚異常を訴えている。血圧172/112mmHg。腱反射は亢進している。
  • 治療薬はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 101F080]←[国試_101]→[101G002

103A021」

  [★]

[正答]


※国試ナビ4※ 103A020]←[国試_103]→[103A022

100I022」

  [★]

  • 36歳の妊婦。妊娠26週の定期健康診査のため来院した。身長160cm、体重58kg(非妊時50kg)。血圧160/92mmHg。子宮底長22cm。下腿に軽度の浮腫を認める。内診所見に異常を認めない。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。超音波検査で胎児の発育と羊水量に異常を認めない。
  • この状態が続く場合の第一選択薬はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 100I021]←[国試_100]→[100I023

104A017」

  [★]

  • 母体に授与した薬物と児への影響の組合せで正しいのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 104A016]←[国試_104]→[104A018

095A044」

  [★]

  • 母体から胎児への移行が少ないのはどれか。
  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)
[正答]


※国試ナビ4※ 095A043]←[国試_095]→[095A045

091B001」

  [★]

  • 子癇についてただしいのはどれか
  • a. 妊娠中全ての痙攣発作をいう
  • b. 妊娠高血圧症候群重症と判定する
  • c. 予防に硫酸マグネシウムを使用する
  • d. 児の分娩後には痙攣発作は生じない
  • e. わが国の妊産婦死亡原因の第1位である

下剤,浣腸剤」

  [★]

緩下薬

商品

子宮収縮抑制薬」

  [★]

tocolytic agenttocolytic
子宮収縮抑制子宮収縮抑制剤


子宮収縮抑制薬


マグセント」

  [★] 硫酸マグネシウムブドウ糖


硫酸Mg」

  [★] 硫酸マグネシウム


硫酸マグネシウム水和物」

  [★]

magnesium sulfate hydrate
硫酸マグネシウム


マグネシウム」

  [★]

magnesium Mg
硫酸マグネシウム magnesium sulfate電解質異常
クエン酸マグネシウム 緩下剤

基準値

  • 血漿/血清:1.5-2mEq/L 1.8-2.4mg/dl, 1.5-2.0mEq/L 1.7-2.4mg/dl(HIM.2372)

臨床関連

参考

  • 1. [charged] Regulation of magnesium balance - uptodate [2]
腎臓におけるマグネシウムの再吸収メカニズムがよく分かる




酸」

  [★]

acid
塩基


ブランステッド-ローリーの定義

ルイスの定義

硫酸」

  [★]

sulfuric acid, sulfate
  • H2SO4。





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