- 英
 
- potassium sulfate
 
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/11/27 22:46:36」(JST)
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| 硫酸カリウム | 
 | 
 | 
 
アルカナイト (K2SO2) 
 | 
| 
 | 
| 
 | 
| 識別情報 | 
| CAS登録番号 | 
7778-80-5  | 
| PubChem | 
24507 | 
| ChemSpider | 
22915  | 
| UNII | 
1K573LC5TV  | 
| KEGG | 
D01726  | 
| RTECS番号 | 
TT5900000 | 
- [K+].[K+].[O-]S([O-])(=O)=O
 
 
 
 | 
- InChI=1S/2K.H2O4S/c;;1-5(2,3)4/h;;(H2,1,2,3,4)/q2*+1;/p-2 
 
Key: OTYBMLCTZGSZBG-UHFFFAOYSA-L 
 
InChI=1/2K.H2O4S/c;;1-5(2,3)4/h;;(H2,1,2,3,4)/q2*+1;/p-2 
 
Key: OTYBMLCTZGSZBG-NUQVWONBAU 
 
 
 | 
| 特性 | 
| 化学式 | 
K2SO4 | 
| モル質量 | 
174.259 g/mol | 
| 外観 | 
白色結晶性固体 | 
| 密度 | 
2.66 g/cm3 [1] | 
| 融点 | 
 1069 °C, 1342 K, 1956 °F 
 | 
| 沸点 | 
 1689 °C, 1962 K, 3072 °F 
 | 
| 水への溶解度 | 
111 g/L (20 °C) 
120 g/L (25 °C) 
 
240 g/L (100 °C) | 
| 溶解度 | 
グリセロールにわずかに溶ける。 
アセトン、アルコール、二硫化炭素には溶けない。 | 
| 構造 | 
| 結晶構造 | 
斜方晶系 | 
| 危険性 | 
| 安全データシート(外部リンク) | 
External MSDS | 
| EU Index | 
Not listed | 
| 主な危険性 | 
Irritant | 
| Rフレーズ | 
R22 | 
| Sフレーズ | 
S36 | 
| 引火点 | 
不燃性 | 
| 半数致死量 LD50 | 
6600 mg/kg | 
| 関連する物質 | 
| その他の陰イオン | 
セレン酸カリウム 
テルル酸カリウム | 
| その他の陽イオン | 
硫酸リチウム 
硫酸ナトリウム 
硫酸ルビジウム 
 
硫酸セシウム | 
| 関連物質 | 
硫酸水素カリウム 
硫化カリウム 
亜硫酸水素カリウム 
 
過硫酸水素カリウム | 
| 特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 | 
硫酸カリウム(りゅうさんカリウム、potassium sulfate)は化学式 K2SO4 の無機化合物である。硫酸カリ、硫加(リュウカ)とも呼ばれる。不燃性の白色結晶塩で、水には溶けるがアルコールには溶けない。天然にはアルカナイトとして存在するが、これは存在度の低い鉱物である。工業的には塩化カリウムを硫酸と熱するか、キーゼリット(硫酸マグネシウム鉱石)と塩化カリウムの複分解によってつくる。カリウムと硫黄を提供することから、化学肥料として広く使われている。
用途
ミョウバンの原料とされ、またカリ肥料として重要である。吸湿性は低く、配合肥料のカリウム源としてよい。土壌酸性化の度合は塩化カリウムより低い。肥料として日本で使用されている硫酸カリウムはカリウム保証成分 50 % の物がほとんどである。一方、塩化カリウム(略称 塩加、エンカ)はカリウム保証成分 60 % のものが主流である。
化学肥料のカリウム源としては、硫酸カリウムと塩化カリウムがほとんどである。他にもサルポマグ(硫酸カリ苦土)、水酸化カリウム、硝酸カリウムなどが使用されるが、価格的に高い為、普通の化学肥料では使用量が少ない。
硫酸カリウムは塩化カリウムよりも高価である(成分価で 10 % 程度)。しかし、畑作物に使用した場合、肥料としての効果が塩化カリウムより優れているため、篤農家での使用が多い。カリウム源としては、硫酸カリウムと塩化カリウムに差は無いが、複塩として含まれる硫酸イオンと塩化物イオンは作物に対しての効果が異なる。硫酸イオンは、それ自体が肥料成分として作物に吸収利用される。塩化物イオンは肥料成分としての効果は期待できない。特に葉たばこ用の肥料としては塩化物イオンは嫌われるので(塩化物イオンがたばこの葉に多いと火のつきが悪くなる)たばこ用の肥料は硫酸カリウムが用いられる。
硫酸カリウムを原料に使用した肥料は高価であるため、硫酸カリウム使用ということ自体が商品のセールスポイントになる。肥料名が『○○化成 S○○○』となっていた場合、肥料名のSは硫酸カリウム使用であることを示す。
脚注
- ^ Pradyot Patnaik. Handbook of Inorganic Chemicals. McGraw-Hill, 2002, ISBN 0070494398
 
 
外部リンク
- 国際化学物質安全性カード 硫酸カリウム - 国立医薬品食品衛生研究所
 
| 
カリウムのオキソ酸塩 | 
 
| 正塩 | 
 AlK(SO4)2 · KAlO2 · K3AsO4 · KBrO3 · KClO · KClO2 · KClO3 · KClO4 · K2CO3 · K2CrO4 · K2Cr2O7 · K3Cr(O2)4 · KCuO2 · K2FeO4 · KIO3 · KIO4 · KMnO4 · K2MnO4 · K3MnO4 · K2MoO4 · KNO2 · KNO3 · K3PO4 · KReO4 · K2SeO4 · K2SiO3 · K2SO3 · K2SO4 · K2S2O3 · K2S2O5 · K2S2O6 · K2S2O7 · K2S2O8 
 | 
 
| 水素塩 | 
 KH2AsO4 · K2HAsO4 · KHCO3 · KH2PO4 · K2HPO4 · KHSeO4 · KHSO3 · KHSO4 · KHSO5 
 | 
 
| カリウムの化合物 - カリウムのオキソ酸塩 | 
 
 
 | 
 
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Japanese Journal
- pH変化による無機結晶内ピラニン包含高効率発光結晶の発光波長制御
 
- 渡部 翼,土岐 規仁,横田 政晶 [他],清水 健司
 
- 化学工学論文集 = Kagaku kogaku ronbunshu 38(3), 167-171, 2012-07-20
 
- … 率発光体の開発が盛んに行われている.しかし,次世代発光体の創製には色純度や発光効率を向上させる必要がある.そこで,本研究では,無機ホスト-有機ゲストからなるハイブリッド構造に着目し,硫酸カリウム/ピラニンハイブリッド結晶を水溶液冷却法により作製した.得られたハイブリッド結晶は,有機ゲスト分子が無機ホスト骨格内に取り込まれた構造をしており,量子収率も中性条件において最大で83.5 …
 
- NAID 10030928996
 
- 液相プロセスによる無機結晶内有機物含有りん光性発光結晶の生成
 
- 渡部 翼,土岐 規仁,横田 政晶 [他],清水 健司
 
- 化学工学論文集 = Kagaku kogaku ronbunshu 37(5), 426-431, 2011-11-20
 
- … 硫酸カリウム(ホスト,H)とo-アミノベンゼンスルホン酸(o-ABSA,ゲスト,G)の混合水溶液から,冷却法によりりん光性発光を有するHybrid結晶の作製を行った.得られたHybrid結晶は,254 nmのUV照射により青色のりん光発光を示した.このりん光特性はHybrid結晶内でのo-ABSAのπ電子と結晶中のK1イオンの相互作用によりo-ABSA分子の熱運動が抑制され,o-ABSA分子の三重項励起状態の無放射失活が抑制された結果,生じたと示 …
 
- NAID 10030160015
 
- 3Pb4-11 酸化剤(ペルオキソ二硫酸カリウム)を用いたソノケミカル反応によるシアン化物イオンの酸化(ポスターセッション)
 
- Cui Miingcan,Jang Min,Lee Seban,Khim Jeehyeong
 
- 超音波エレクトロニクスの基礎と応用に関するシンポジウム講演論文集 (32), 527-528, 2011-11-08
 
- NAID 110008913537
 
Related Links
- 硫酸カリウム(りゅうさんカリウム、potassium sulfate)は化学式 K 2 SO 4 の無機化合物である。硫酸カリ、硫加(リュウカ)とも呼ばれる。不燃性の白色結晶塩で、水には溶けるがアルコールには溶けない。天然にはアルカナイトとして ...
 
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - 硫酸カリウムの用語解説 - 化学式 K2SO4 。無色結晶。空気中では安定。比重 2.66,融点 1067 。水に可溶,アルコールに不溶。カリ肥料として重要であるが,塩化カリウムに比べて高価である。
 
- 硫酸加里は、水に溶けやすい速効性のカリ肥料(化学肥料)です。 硫酸加里(硫酸カリウム・粉末)【20kg】-三井-「水溶性加里50%・根菜、芋類、球根に最適」 の通販・販売なら「たまごや商店」
 
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
人工カルルス塩「コザカイ・M」
組成
- 本品1,000g中、乾燥硫酸ナトリウム440g、炭酸水素ナトリウム360g、塩化ナトリウム180g、硫酸カリウム20gを含有する。
 
禁忌
効能または効果
- 便秘症
 
- 通常、成人1回5g、1日15gを振盪合剤として経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。 
慎重投与
薬効薬理
- 硫酸ナトリウムなどの下剤は長期服用すると消化不良を起こしやすく、かえってがんこな便秘を引き起こすこともある。炭酸水素ナトリウムを配合し腸内のアルカリ欠乏を起こさなくして連用による害を防いだ。
 
有効成分に関する理化学的知見
乾燥硫酸ナトリウム
一般名:
化学名:
分子式:
分子量:
炭酸水素ナトリウム
一般名:
化学名:
分子式:
分子量:
性 状:
- 白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、特異な塩味がある。水にやや溶けやすく、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。湿った空気中で徐々に分解する。
 
塩化ナトリウム
一般名:
化学名:
分子式:
分子量:
性 状:
- 無色又は白色の結晶又は結晶性の粉末である。水に溶けやすく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。
 
硫酸カリウム
一般名:
化学名:
分子式:
分子量:
性 状:
- 無色の結晶又は白色の結晶性の粉末で、わずかに塩味及び苦味がある。水にやや溶けやすく、エタノール(95)にほとんど溶けない。
 
★リンクテーブル★
  [★]
- 英
 
- artificial Carlsbad salt, artificial carlsbad salt
 
- 同
 
- 人工カルルス泉塩
 
- 商
 
- 人工カルルス塩
 
  [★]
- 英
 
- potassium
 
- 同
 
- K+
 
- 関
 
- 高カリウム血症、低カリウム血症、腎 Kと酸塩基平衡の異常
 
- 植物の灰(pot-ash)が由来らしい
 
- アルカリ金属
 
- 原子番号:19
 
- 原子量:39.10
 
カリウム濃度を調節する要素
- PT.481-482
 
- 
- 血中K+が細胞内、細胞内H+が細胞外へ移動→低カリウム血症、K排泄↑
 
- 血中H+が細胞内、細胞内K+が細胞外へ移動→高カリウム血症、K排泄↓
 
 
- 
- レニン・アンジオテンシン系の亢進 or 細胞外K+濃度の上昇 のいずれかにより副腎皮質からアルドステロンが放出される
 
 
- Na/H交換体、Na-K-2Cl共輸送体、Na/K-ATPaseを活性化。
 
- β2受容体を介してKの取り込みを促進。Na-Kポンプの活性化による。
 
例外
- 水・電解質と酸塩基平衡 改訂第2版 p.153
 
- 水素イオンと共に投与される陰イオンが細胞内に移行しうる場合、電気的中性は保たれるのでカリウムイオンは細胞外に移動しない。
 
- (細胞内に移行する)乳酸イオン、酢酸イオン  ⇔ (細胞内に移行しない)塩素イオン
 
基準値
- LAB
 
- 出典不明
 
尿細管での再吸収・分泌
- QB.E-128
 
- 再吸収  :近位尿細管、ヘンレループ
 
- 分泌・吸収:集合管(QB.E-128)、遠位尿細管(QB.E-130)、皮質集合管の主細胞(参考1)
 
調節するファクター
- 1. アルドステロン
 
- 2. 集合管に到達するナトリウムイオン:集合管では能動的にナトリウムが再吸収されるが、電気的中性を保つために受動的にカリウムが管腔側に移動する。(参考1)
 
臨床関連
- 
- 尿中カリウム < 20mEq/L:腎外性喪失
 
- 尿中カリウム > 40mEq/L:腎性喪失
 
 
参考1
- 1. [charged] Pathophysiology of renal tubular acidosis and the effect on potassium balance - uptodate [1]
 
  [★]
- 英
 
- acid
 
- 関
 
- 塩基
 
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義
  [★]
- 英
 
- sulfuric acid, sulfate
 
- 関