バカンピシリン
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Japanese Journal
- 麻酔導入後に投与した抗菌薬によるアナフィラキシーショックが強く疑われた1症例
- 常用量内服にてようやく皮疹の再現を認めた塩酸バカンピシリンによる蕁麻疹型薬疹
- 自動カラムスイッチング高速液体クロマトグラフィーによる血清中のアンピシリンの定量(<特集>品質管理・工程管理のための分析化学)
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- 成分(一般名) : バカンピシリン塩酸塩 製品例 : ペングッド錠250mg、(旧・ペングローブ) ・・その他(ジェネリック) & 薬価 区分 : 主にg陽性,陰性菌用剤/ペニシリン系抗生物質/合成ペニシリン製剤
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ペングッド錠250mg
組成
ペングッド錠250mg
1錠中バカンピシリン塩酸塩250mg(力価)を含有する。
添加物として乳糖,セルロース,ステアリン酸マグネシウム,ヒプロメロース,酸化チタン,タルク,カルナウバロウを含有する。
禁忌
- 本剤の成分によるショックの既往歴のある患者
- 伝染性単核症の患者[発疹の発現頻度を高めることがある。]
効能または効果
<適応菌種
- アンピシリンに感性のブドウ球菌属,レンサ球菌属,肺炎球菌,腸球菌属,淋菌,大腸菌,プロテウス・ミラビリス,インフルエンザ菌
<適応症
- 表在性皮膚感染症,深在性皮膚感染症,リンパ管・リンパ節炎,慢性膿皮症,外傷・熱傷及び手術創等の二次感染,乳腺炎,咽頭・喉頭炎,扁桃炎,急性気管支炎,肺炎,慢性呼吸器病変の二次感染,膀胱炎,腎盂腎炎,淋菌感染症,腹膜炎,子宮内感染,子宮付属器炎,眼瞼膿瘍,麦粒腫,角膜炎(角膜潰瘍を含む),中耳炎,副鼻腔炎,歯周組織炎,歯冠周囲炎,抜歯創・口腔手術創の二次感染,猩紅熱
- 通常,成人の場合,1日量500〜1,000mg(力価)とし,これを3〜4回に分割して経口投与する。
小児の場合は,1日量15〜40mg(力価)/kgとし,これを3〜4回に分割して経口投与する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。
- 本剤の使用にあたっては,耐性菌の発現等を防ぐため,原則として感受性を確認し,疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
- 高度の腎障害のある患者には,投与量・投与間隔の適切な調整をするなど慎重に投与すること。(「薬物動態」の項参照)
慎重投与
- セフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者
- 本人又は両親,兄弟に気管支喘息,発疹,蕁麻疹等のアレルギー反応を起こしやすい体質を有する患者
- 高度の腎障害のある患者[血中濃度半減期が延長する。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
- 経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者,全身状態の悪い患者[ビタミンK欠乏症状があらわれることがあるので,観察を十分に行うこと。]
重大な副作用
ショック,アナフィラキシー様症状(0.1%未満)
- ショック,アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので,観察を十分に行い,不快感,口内異常感,喘鳴,呼吸困難,眩暈,全身潮紅,全身そう痒感,血管浮腫,血圧低下等の症状があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)(いずれも頻度不明)
- 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,このような症状があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
急性腎不全(頻度不明)
- 急性腎不全等の重篤な腎障害があらわれることがあるので,定期的に検査を行うなど観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
偽膜性大腸炎,出血性大腸炎(いずれも頻度不明)
- 偽膜性大腸炎,出血性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎があらわれることがある。腹痛,頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
肝機能障害,黄疸(いずれも頻度不明)
- 肝機能障害(AST(GOT),ALT(GPT),γ-GTP,LDH,Al-P上昇等),黄疸があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
薬効薬理
試験管内での作用
抗菌作用
- インフルエンザ菌,大腸菌,プロテウス・ミラビリス及び淋菌などのグラム陰性菌並びに肺炎球菌,腸球菌,化膿レンサ球菌,表皮ブドウ球菌及び黄色ブドウ球菌などのグラム陽性菌に対して優れた抗菌作用を示す。
動物での作用
抗菌作用
- マウスでの感染治療実験で,インフルエンザ菌,大腸菌,プロテウス・ミラビリス,黄色ブドウ球菌などによる感染症に対して優れた治療効果を示す。13,14)また,生体防御能の低下した状態のマウス(ニュートロペニック・マウス)での大腸菌による感染症において,アンピシリン,アモキシシリンより優れた治療効果が認められている。13)
作用機序
- バカンピシリンは,生体内でアンピシリンとなり15),細菌の細胞壁合成を阻害することにより殺菌的に作用する。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- バカンピシリン塩酸塩(Bacampicillin Hydrochloride)
別名
略号
化学名
- 1-Ethoxycarbonyloxyethyl(2S,5R,6R)-6-[(2R)-2-amino-2-phenylacetylamino]-3,3-dimethyl-7-oxo-4-thia-1-azabicyclo[3.2.0]heptane-2-carboxylate monohydrochloride
分子式
分子量
性状
- 白色〜微黄色の結晶性の粉末で,特異なにおいがある。
メタノール又はエタノール(95)に溶けやすく,水にやや溶けやすい。
分配係数
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- ampicillin ethoxycarbonyl oxyethyl
- 関
- 塩酸バカンピシリン
[★]
- 関
- bacampicillin
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- bacampicillin, BAPC
- 化
- 塩酸バカンピシリン bacampicillin hydrochloride
- 同
- アンピシリンエトキシカルボニルオキシエチル ampicillin ethoxycarbonyl oxyethyl
- 商
- ペングローブ、ペングッド
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義
[★]
- 英
- hydrogen chloride
- 同
- 塩化水素
- 関