出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/02/10 17:06:22」(JST)
トウガン | |||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 | |||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||
Benincasa hispida | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
冬瓜 | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
winter melon |
トウガン(冬瓜、中国語読み トングワ dōngguā、英:wax gourd, winter melon、学名:Benincasa hispida)は、ウリ科のつる性一年草。また、その果実のこと。別名にトウガ、カモウリ、シブイなど。
原産はインド、東南アジア。日本では平安時代から栽培されている。7 - 8月に収穫される夏の野菜で、実を食用とする。
実は大きいもので短径30cm、長径80cm程度にもなる。
元々の名称は「冬瓜」を音読みした「とうが」で、これが転じて「とうがん」となった。「冬瓜」の表記は、果実を丸のまま冷暗所に置けば、他のウリ類がなくなる冬まで保存できるとされるところからともいう。
民話、瓜子姫の瓜子はこのトウガンから来ているという説がある。
JA沖縄と沖縄県は、沖縄方言の「シブイ」の4と「トウガン」の10という語呂合わせから「とうがんの日」を4月10日にするよう提唱している。沖縄県内で出荷量が最も多い宮古島市では2010年4月10日に宮古地区「とうがんの日」実行委員会(委員長・長濱哲夫JAおきなわ宮古地区本部長)の主催で消費拡大キャンペーンを行った[1][2][3]。
小さな実を付ける変種に「毛瓜」(中国語 マオクワ máoguā)、別名「節瓜」(広東語 チックワ)がある。学名Benincasa hispida var. chieh-qua How。中華料理では炒め物やスープなどの素材とすることも行われている。日本では沖縄県でよく栽培されており、モーウィーと呼ばれ酢の物や煮物などで食される。
実は、成分的にはほとんど (96%) が水分で、味はほとんどなく、煮物、あんかけ、酢の物、スープ、蒸し物などとして他の味を含ませる料理に用いられる。広東料理では大きいまま、中をくりぬいて刻んだ魚介類、中国ハム、シイタケなどの具とスープを入れ、全体を蒸した「冬瓜盅(トンクワチョン)」という宴会料理がある[4]。
若葉や柔らかい蔓も葉野菜として、炒め物などに用いることができる。
実を砂糖を加えた水で煮込んだものが、台湾で茶の一種として飲まれている。缶入り飲料もある[5]。
また、シロップで煮てから砂糖をからめた菓子としたり、刻んで焼き菓子の具にまぜたり、パイナップルケーキの餡の増量に用いる場合もある。
漢方では、体を冷し、熱をさます効果があるとされる。種子は冬瓜子(とうがし)、白瓜子(はくかし)、冬瓜仁(とうがにん)などと呼ばれ、利尿剤などとして用いられる。
[ヘルプ] |
ツムラの生薬トウガシ
リンク元 | 「瘀血」「大黄牡丹皮湯」 |
関連記事 | 「子」 |
桃仁 | 桂枝 | 大黄 | 芒硝 | 牡丹皮 | 芍薬 | 茯苓 | 甘草 | 当帰 | その他 | 虚実 | |
桃核承気湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 実証 | |||||
大黄牡丹皮湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | 冬瓜子 | ||||||
桂枝茯苓丸 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 虚実間証 | |||||
加味逍遥散 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 柴胡、山梔子、生姜、薄荷、白朮 | |||||
当帰芍薬散 | ○ | ○ | ○ | 朮、沢瀉、川芎 | 虚証 |
.