出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2017/12/19 14:09:22」(JST)
「ブロッコリー」のその他の用法については「ブロッコリー (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
ブロッコリー | ||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Brassica oleracea var. italica | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
ミドリハナヤサイ メハナヤサイ |
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英名 | ||||||||||||||||||||||||
Broccoli |
100 gあたりの栄養価 | |
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エネルギー | 141 kJ (34 kcal) |
炭水化物
|
6.64 g
|
糖類 | 1.7 g |
食物繊維 | 2.6 g |
脂肪
|
0.37 g
|
飽和脂肪酸 | 0.039 g |
一価不飽和 | 0.011 g |
多価不飽和 | 0.038 g |
タンパク質
|
2.82 g
|
トリプトファン | 0.033 g |
トレオニン | 0.088 g |
イソロイシン | 0.079 g |
ロイシン | 0.129 g |
リシン | 0.135 g |
メチオニン | 0.038 g |
シスチン | 0.028 g |
フェニルアラニン | 0.117 g |
チロシン | 0.05 g |
バリン | 0.125 g |
アルギニン | 0.191 g |
ヒスチジン | 0.059 g |
アラニン | 0.104 g |
アスパラギン酸 | 0.325 g |
グルタミン酸 | 0.542 g |
グリシン | 0.089 g |
プロリン | 0.11 g |
セリン | 0.121 g |
ビタミン | |
ビタミンA相当量
β-カロテン
ルテインと
ゼアキサンチン |
(4%)
31 μg (3%)
361 μg1403 μg
|
チアミン (B1) |
(6%)
0.071 mg |
リボフラビン (B2) |
(10%)
0.117 mg |
ナイアシン (B3) |
(4%)
0.639 mg |
パントテン酸 (B5) |
(11%)
0.573 mg |
ビタミンB6 |
(13%)
0.175 mg |
葉酸 (B9) |
(16%)
63 μg |
ビタミンB12 |
(0%)
0 μg |
コリン |
(4%)
18.7 mg |
ビタミンC |
(107%)
89.2 mg |
ビタミンD |
(0%)
0 IU |
ビタミンE |
(5%)
0.78 mg |
ビタミンK |
(97%)
101.6 μg |
ミネラル | |
ナトリウム |
(2%)
33 mg |
カリウム |
(7%)
316 mg |
カルシウム |
(5%)
47 mg |
マグネシウム |
(6%)
21 mg |
リン |
(9%)
66 mg |
鉄分 |
(6%)
0.73 mg |
亜鉛 |
(4%)
0.41 mg |
マンガン |
(10%)
0.21 mg |
セレン |
(4%)
2.5 μg |
他の成分 | |
水分 | 89.3 g |
|
|
%はアメリカ合衆国における 成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。 |
ブロッコリー(英語: Broccoli、学名:Brassica oleracea var. italica)は、アブラナ科アブラナ属の緑黄色野菜。花を食用とするキャベツの一種がイタリアで品種改良され現在の姿になったとされる[1]。和名はメハナヤサイ(芽花野菜、芽花椰菜)、ミドリハナヤサイ(緑花野菜、緑花椰菜)。カリフラワーはブロッコリーの変種である[2]。単位は「株」である。
地中海沿岸の原産。食用とするのはつぼみの状態の花序と茎であり、収穫せずに栽培を続けると巨大になった花序に多数の黄色やクリーム色の花をつける。
品種はピクセル、エンデバー、グリーンベール、シャスター、パラグリーン、マーシャル、チャレンジャー、海嶺、雷鳴、緑炎、緑帝、緑笛、緑嶺などがある。
日本での主産地は北海道(2012年収穫量:22,600t、栽培面積:2,440ha)、愛知県(同:15,700t、951ha)埼玉県(同:14,900t、1,260ha)であり[3]、市町村別では愛知県の田原市が全国で最も生産量が高い[4]。
常温でも外見が変化しないカリフラワーに対し、ブロッコリーは収穫後ただちに低温保存しないと変色が進んでしまうことから、保存技術が未熟だったかつては、ブロッコリーの流通量は、カリフラワーに大きく水を開けられていた。しかし低温流通技術の開発や家庭における冷蔵庫の普及により、1980年代頃からブロッコリーの生産・流通が急速に拡大。現在、東京都中央卸売市場における取扱量では、ブロッコリーが約13万トン、カリフラワーは約2万トンと、かつての状況とは完全に逆転している[5]。
日本における収穫量上位10都道府県(2012年)[3]
収穫量順位 | 都道府県 | 収穫量(t) |
---|---|---|
1 | 北海道 | 22,600 |
2 | 愛知県 | 15,700 |
3 | 埼玉県 | 14,900 |
4 | 香川県 | 9,050 |
5 | 長野県 | 7,210 |
6 | 長崎県 | 6,210 |
7 | 徳島県 | 6,090 |
8 | 鳥取県 | 5,800 |
9 | 群馬県 | 5,690 |
10 | 福岡県 | 5,180 |
― | 全国計 | 137,500 |
世界のカリフラワーとブロッコリーの収穫量上位10か国(2012年)[6]
収穫量順位 | 国 | 収穫量(t) |
---|---|---|
1 | 中華人民共和国 | 9,500,000 |
2 | インド | 7,000,000 |
3 | イタリア | 414,142 |
4 | メキシコ | 397,408 |
5 | フランス | 344,414 |
6 | ポーランド | 306,776 |
7 | アメリカ合衆国 | 303,450 |
8 | パキスタン | 224,000 |
9 | ドイツ | 176,692 |
10 | エジプト | 171,088 |
― | 世界計 | 21,266,789 |
日本は14位で154,000tを生産する[6]。
緑色の花蕾と茎を食用とする。ビタミンB、ビタミンC、カロテンや鉄分を豊富に含む。日本ではゆでてマヨネーズなどの調味料をつけて食べることが多いが、欧米ではサラダなどで生食されることも少なくない。スープやシチューの具、炒め物、天ぷら、糠漬け(主に茎)にすることもある。茎の部分の外皮は、繊維質で硬く食感が悪いことがあり、その場合は剥いてから調理するとよい。保存温度は低いほうがよく、野菜室程度の温度では花蕾が育ち花が咲くこともある。そうなると味と食感が落ちるが、食用は可能である。
また、発芽したての子葉と胚軸を、カイワレダイコン同様スプラウト(もやし)として食用にする。一般には、ブロッコリースプラウトと呼ばれる。
スルフォラファンはイソチオシアネートの一種でアブラナ科野菜の中でもブロッコリーなどに含まれ、がん予防効果[7][8][9]、ピロリ菌抑制効果[10]等があるとされている。
CYP1A2のリガンド(誘導剤)として作用することがわかっている。
ブロッコリーには、”インドール- 3-カルビノール(I3C)”と”インドリルメタン”が豊富に含まれ、女性ホルモンであるエストロゲンの働きを抑える効果がある。
ブロッコリーは、アメリカ合衆国において健康の象徴として親しまれる一方、子供の頃に無理矢理食べさせられた記憶を思い出させる野菜として語られる。後者に関しては、ジョージ・H・W・ブッシュが知られており、しばしばブロッコリー嫌いを公言したため農家からブロッコリーを大量に送りつけられる抗議活動を受けている。また、ブロッコリーは「嫌いな人は多い」というイメージを逆手に取り引用される例もある。例えば、2010年に国民皆保険制度を進める法律(オバマケア)が成立し、各地で強制的な保険料徴収に関して違憲性を問う裁判が行われたが、「週に何回ブロッコリーを食べるかを国が決めるのか?」(フロリダ地裁)、「保険の強制加入はブロッコリーの購買を強制するのと同じではないか?」(バージニア地裁)というようにブロッコリーを引き合いに出す議論も行われた[11]。
結婚式では新婦によるブーケトスが行われることがあるが、新郎が幸せの象徴などの意味をもつブロッコリーを独身男性たちに向かってトスし、無事にブロッコリーをキャッチできた人が次の花婿となるというブロッコリートスが行われることがある[12]。
トレーの上のブロッコリー
食用とされる部位
花
花が咲いた株
さらに成長した株
葉
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リンク元 | 「アブラナ科」「カブ」「アブラナ」「アブラナ属」「キャベツ」 |
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