- 英
- icodextrin
Japanese Journal
- 適正透析・体液管理 APD療法別で検討した継続率とイコデキストリン透析液併用との関係
- 高齢腹膜透析患者におけるイコデキストリン透析液1日1回交換 (看護セッション 私たちはこうしている) -- (残存腎機能/透析からの離脱)
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- 製品特性 1. 浸透圧物質としてブドウ糖にかわりイコデキストリンを用いた腹膜透析液(P.6) 8〜12時間の長時間貯留により、持続的な除水が得られる腹膜透析液として、本邦で初めて、 グルコースポリマーであるイコデキストリンを ...
- 禁忌 (次の患者には投与しないこと) 1. トウモロコシデンプン由来物質に対し、過敏症の既往のある患者[本剤に含まれるイコデキストリンは、トウモロコシデンプンから得られた物質であるため] 2. 糖原病の患者[マルターゼ欠損の ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
エクストラニール腹膜透析液
組成
成分・分量
- 成分 化学式 分量(g/L)
イコデキストリン (C6H10O5)n・xH2O 75
塩化ナトリウム NaCl 5.35
乳酸ナトリウム C3H5NaO3 4.48
塩化カルシウム CaCl2・2H2O 0.257
塩化マグネシウム MgCl2・6H2O 0.051
添加物
塩酸(pH調整剤) HCl 適量
添加物
水酸化ナトリウム(pH調整剤) NaOH 適量
電解質濃度
- 電解質 化学式 濃度(mEq/L)
ナトリウムイオン Na+ 132
カルシウムイオン Ca2+ 3.5
マグネシウムイオン Mg2+ 0.5
塩素イオン Cl- 96
乳酸イオン C3H5O3- 40
禁忌
- トウモロコシデンプン由来物質に対し、過敏症の既往のある患者[本剤に含まれるイコデキストリンは、トウモロコシデンプンから得られた物質であるため]
- 糖原病の患者[マルターゼ欠損のため]
- 横隔膜欠損のある患者[胸腔へ移行し、呼吸困難が誘発されるおそれがある]
- 腹部に挫滅傷又は熱傷のある患者[挫滅又は熱傷の治癒を妨げるおそれがある]
- 高度の腹膜癒着のある患者[腹膜の透過効率が低下しているため]
- 尿毒症に起因する以外の出血性素因のある患者[出血により蛋白喪失が亢進し、全身状態が悪化するおそれがある]
- 乳酸代謝障害の疑いのある患者[乳酸アシドーシスが誘発されるおそれがある]
効能または効果
- 本剤及びブドウ糖含有腹膜透析液それぞれの貯留時間と除水量の関係を十分理解し、透析液を選択及び処方すること。ただし、本剤の使用は1日1回のみである。(【薬効薬理】の項参照)
- CAPD用腹膜透析液における用法・用量の範囲で適正に処方し、溢水と透析不足の原因となる食事内容やカテーテルトラブル等を排除したうえでこれらの症状が改善されない患者に本剤を適用するときは、必ず腹膜平衡試験(PET)等必要な検査を行いCAPD治療中止対象患者でないことを確認すること。また、本剤適用後も定期的に腹膜平衡試験(PET)を実施し、必要に応じCAPDの一時中止等の処置をとること。この際、「硬化性被嚢性腹膜炎(SEP)予防のためのCAPD中止基準指針」1)が参考になる。
- 腹膜透析治療において1日1回のみ使用すること。通常、成人には1日3〜5回交換のうち1回の交換において本剤1.5〜2Lを腹腔内に注入し、8〜12時間滞液し、効果期待後に排液除去すること。本剤以外の交換にはブドウ糖含有腹膜透析液を用いること。
なお、注入量及び滞液時間は、症状、血液生化学値、体液平衡、年齢、体重等を考慮し適宜増減する。注入及び排液速度は、通常300mL/分以下とする。
- 1日1回のみ使用とすること。
- 本剤は1.36及び2.27%ブドウ糖含有腹膜透析液使用時に比べ、限外濾過量が増加するため、脱水症状を起こすことがないよう、本剤処方時は本剤と組み合わせて使用するブドウ糖含有腹膜透析液のブドウ糖濃度を併せて見直すこと。
慎重投与
- 腹膜炎、腹膜損傷、腹膜癒着及び腹腔内臓器疾患の疑いのある患者[腹膜炎、腹膜損傷、腹膜癒着及び腹腔内臓器疾患が悪化又は誘発されるおそれがある]
- 腹部手術後の患者[手術部位の治癒を妨げるおそれがある]
- ジギタリス治療中の患者[ジギタリス中毒が誘発されるおそれがある]
- 食事摂取が不良の患者[栄養状態が悪化するおそれがある]
- 腹部ヘルニアのある患者[腹部ヘルニアが悪化するおそれがある]
- 腰椎障害のある患者[腰椎障害が悪化するおそれがある]
- 憩室炎のある患者[憩室炎が腹膜炎合併の原因となるおそれがある]
- 人工肛門使用患者[細菌感染を起こすおそれがある]
- 利尿剤を投与している患者[水及び電解質異常が誘発されるおそれがある]
- 高度の換気障害のある患者[胸腔圧迫により換気障害が悪化するおそれがある]
- 高度の低蛋白血症のある患者[低蛋白血症が悪化するおそれがある]
- ステロイド服用患者及び免疫不全患者[易感染性であるため]
重大な副作用
心・血管障害
- 急激な脱水による循環血液量減少、低血圧、ショック等があらわれることがあるので、このような場合には本剤の投与を中止し、輸血、生理食塩液、昇圧剤の投与等適切な処置を行うこと。
被嚢性腹膜硬化症(EPS)
- 被嚢性腹膜硬化症(EPS)があらわれるおそれがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。[「重要な基本的注意6.」の項参照]
薬効薬理
- 本剤は、浸透圧物質として7.5%イコデキストリン(グルコースポリマー)を含有する腹膜透析液である。本剤の特長として、慢性腎不全患者において長時間にわたり過剰な体内水分を持続的に除去(限外濾過)する。大分子物質であるイコデキストリンは、腹膜を介してコロイド(膠質)浸透圧較差を形成することにより限外濾過をもたらすとされている8、9)。本剤及びブドウ糖含有腹膜透析液それぞれの貯留時間と除水量の関係を下図に示した。なお、データは文献及びシミュレーションによる参考値である。また本剤は、腹膜を介する濃度較差に基づく拡散作用によりクレアチニン、尿素、尿酸等の老廃物を持続的に除去する。更に本剤は、生理的レベルの電解質を含有するため血清電解質バランスを正常に維持し、アルカリ化剤として乳酸を含有するため酸塩基平衡を是正する。
図 本剤とブドウ糖含有腹膜透析液の除水カーブ7, 9, 10, 11)
有効成分に関する理化学的知見
- 本剤は、浸透圧物質としてイコデキストリンを含有する腹膜透析液である。イコデキストリンは、トウモロコシデンプンを加水分解して製造及び精製されたもので、α(1-4)グリコシド結合からなる主鎖にα(1-6)グリコシド結合による分岐を有するグルコースポリマーである。重量平均分子量は13,000〜19,000、数平均分子量は5,000〜6,500である。イコデキストリンの化学構造式を以下に示す。
★リンクテーブル★
[★]
イコデキストリン、塩化ナトリウム、乳酸ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム
- 関
- 腹膜透析用剤
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- bird、avian
- 関
- 鳥類