- 71歳の男性。リハビリテーション施設退院後の診療を依頼された。3か月前、隣町に外出した時に脳卒中を発症し、右片麻痺となり入院治療を受けた。自宅の受け入れ準備がないまま、2週前に急に退院となり自宅で療養している。意識は清明であるが、入浴や排泄などの日常生活動作(ADL)に介助が必要である。65歳の妻が一人で介護をしていたが、体力と気力とに限界を感じている。
- この患者の療養に必要性の少ないのはどれか。
- a. 短期入院先を紹介する。
- b. クリニカルパスを作成する。
- c. ケアマネージャーを紹介する。
- d. 訪問介護ステーションを紹介する。
- e. 福祉用具を借りられるよう援助する。
[正答]
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★リンクテーブル★
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- 46歳の男性。自営業。
- 健康診査で肝障害を指摘され来院した。自覚症状はない。30歳ころからの常習飲酒家で、これまでに酔って妻や子供に暴力を振るったり、飲酒運転で事故を起こしたこともある。最近では、朝から飲酒して仕事をすることが多く、妻が注意すると不機嫌になる。本人は「自分は酒を止めようと思えばすぐに止めることができるので、飲酒についての助言は必要ない」と言う。
- 現在、日本酒5合/日。身長162cm、体重58kg。血圧148/86mmHg。胸部に異常所見なく、腹部に肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球398万、Hb13.1g/dl、Ht40%、白血球6,300、血小板16万。血清生化学所見:総蛋白7.9g/dl、アルブミン3.9g/dl、ビリルビン0.9mg/dl、AST84単位、ALT46単位、γ-GTP188単位(基準8~50)。免疫学所見:HBs抗原(-)、HCV抗体(-)。腹部超音波検査で肝の輝度の増強と肝腎コントラストの増加とを認める。
- この患者への対応で最も重要なのはどれか。
- a. 家族への暴力行為を厳重に注意する。
- b. 外来での定期的な肝機能検査を継続させる。
- c. 内科病棟に一時的に入院させ飲酒の機会を断つ。
- d. 飲酒による終末期肝硬変の悲惨さを強調する。
- e. 禁酒を目標にアルコール依存症であることを理解させる。
[正答]
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- 45歳の女性。乳癌の再発で半年間外来に通っている。再発であることを告げられた後から不安、不眠、食欲不振および気分の落ち込みがみられるようになった。最近になって、「眠れなくてつらい。もう何もしたくない。生きていても仕方がない」と言うようになり、表情も乏しくなってきた。
- 担当医の対応として最も適切なのはどれか。
[正答]
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