- 1年前の会社入社時の肝機能検査に異常はなかったが、7か月前悪心と全身倦怠感とが出現し、近医で肝機能異常を指摘された。その後肝機能異常が持続している。飲酒歴はない。8か月前にまゆを濃くするため刺青を行った。身長158cm、体重56kg。眼球結膜に黄疸は認めない。右肋骨弓下に軟らかい肝を2cm触知する。
- 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。
- 血液所見:赤血球410万、Hb13.5g/dl、白血球4,200、血小板24万。血清生化
- 学所見:アルブミン4.2g/dl、IgG1,250mg/dl(基準960~1,010)、総ビリルビン
- 0.8mg/dl、AST58単位(基準40以下)、ALT74単位(基準35以下)、アルカリホスファターゼ230単位(基準260以下)、γ-GTP62単位(基準8~50)。免疫学所見:HBs抗原陰性、HCV抗体陽性、HCV-RNA陽性、抗核抗体40倍(基準20以下)。腹部超音波写真を以下に示す。
- この患者への対応として適切なのはどれか。
- a. 経過観察
- b. 体重減量
- c. 肝庇護薬投与
- d. インターフェロン投与
- e. 副腎皮質ステロイド薬投与
[正答]
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[★]
- 68歳の男性。下肢のむくみと腹部膨満感とを主訴に来院した。C型慢性肝炎で
- 長期に加療中であった。8月初旬、下肢のむくみに気付き8月末から尿量の減少と
- ともに腹部膨満感が出現した。腹部は軽度膨隆し、肝を心寓部に8cm触知する。
- 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球365万、白血球3,700、血小板7
- 万。血清生化学所見:総蛋白5.8g/dl、アルブミン2.8g/dl、尿素窒素27mg/dl
- アンモニア138μg/dl(基準18~48)、総ビリルビン1。9mg/dlAST68単位(基準
- 40以下)、ALT58単位(基準35以下)、アルカリホスファターゼ326単位(基準260
- 以下)、7-GrP46単位(基準8~50)、Na137mEq/l、,K3.3mEq/l、Cl102mEq/
- 1。免疫学所見:HBs抗原陰性、HBs抗体陽性、HCV抗体陽性、抗核抗体陰性、
- α-フェトブロテインくAF朽18ng/ml(基準20以下)。
- 適切な治療はどれか。
[正答]
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[★]
- 50歳の女性。昨日軽度の左側腹部痛とともに突然の鮮紅色の血便をみたため来院した。
- 意識は清明。体温36.7℃。脈拍72/分。血圧130/80mmHg。腹部は平坦で、左側腹部に軽度の圧痛を認める。血液所見:赤血球395万、Hb13.0g/dl、Ht39%。
- 緊急で行った下行結腸部の内視鏡写真を以下に示す。
- 最も適切な処置はどれか。
[正答]
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