- 50歳の女性。昨日軽度の左側腹部痛とともに突然の鮮紅色の血便をみたため来院した。
- 意識は清明。体温36.7℃。脈拍72/分。血圧130/80mmHg。腹部は平坦で、左側腹部に軽度の圧痛を認める。血液所見:赤血球395万、Hb13.0g/dl、Ht39%。
- 緊急で行った下行結腸部の内視鏡写真を以下に示す。
- 最も適切な処置はどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 1年前の会社入社時の肝機能検査に異常はなかったが、7か月前悪心と全身倦怠感とが出現し、近医で肝機能異常を指摘された。その後肝機能異常が持続している。飲酒歴はない。8か月前にまゆを濃くするため刺青を行った。身長158cm、体重56kg。眼球結膜に黄疸は認めない。右肋骨弓下に軟らかい肝を2cm触知する。
- 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。
- 血液所見:赤血球410万、Hb13.5g/dl、白血球4,200、血小板24万。血清生化
- 学所見:アルブミン4.2g/dl、IgG1,250mg/dl(基準960~1,010)、総ビリルビン
- 0.8mg/dl、AST58単位(基準40以下)、ALT74単位(基準35以下)、アルカリホスファターゼ230単位(基準260以下)、γ-GTP62単位(基準8~50)。免疫学所見:HBs抗原陰性、HCV抗体陽性、HCV-RNA陽性、抗核抗体40倍(基準20以下)。腹部超音波写真を以下に示す。
- この患者への対応として適切なのはどれか。
- a. 経過観察
- b. 体重減量
- c. 肝庇護薬投与
- d. インターフェロン投与
- e. 副腎皮質ステロイド薬投与
[正答]
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[★]
- 58歳の女性。倦怠感を主訴に来院した。8年前に胃癌で胃全摘術を受け、2年前まで定期的な検査通院をしていたが、特に問題なく体重も回復したため通院を中止した。2か月前から易疲労感を覚え、最近労作後の動悸と倦怠感とが強い。1か月前の子宮がん検診では異常がなかった。便通は1日1回、現在便の色調の変化もない。胸部に異常を認めず、腹部は平坦、軟。腫瘤を認めず、圧痛もない。血液所見:赤血球260万、Hb9.2g/dl、Ht30%、白血球5,500、血小板15万。血清生化学所見:空腹時血糖90mg/dl、総蛋白7.2g/dl、アルブミン4.6g/dl、尿素窒素12mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、尿酸2.6mg/dl、総コレステロール180mg/dl、総ビリルビン1.2mg/dl、AST45単位(基準40)以下)、ALT28単位(基準35以下)、LDH620単位(基準176~353)、Ca9.8mg/dl、P4.4mg/dl、Fe44μg/dl。この患者の治療として正しいのはどれか。
- a. 粘膜保護葉の経口投与
- b. ビタミンDの経口投与
- c. 抗菌薬の経口投与
- d. ビタミンB12の筋注
- e. 濃厚赤血球輸血
[正答]
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