- 68歳の男性。下肢のむくみと腹部膨満感とを主訴に来院した。C型慢性肝炎で
- 長期に加療中であった。8月初旬、下肢のむくみに気付き8月末から尿量の減少と
- ともに腹部膨満感が出現した。腹部は軽度膨隆し、肝を心寓部に8cm触知する。
- 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球365万、白血球3,700、血小板7
- 万。血清生化学所見:総蛋白5.8g/dl、アルブミン2.8g/dl、尿素窒素27mg/dl
- アンモニア138μg/dl(基準18~48)、総ビリルビン1。9mg/dlAST68単位(基準
- 40以下)、ALT58単位(基準35以下)、アルカリホスファターゼ326単位(基準260
- 以下)、7-GrP46単位(基準8~50)、Na137mEq/l、,K3.3mEq/l、Cl102mEq/
- 1。免疫学所見:HBs抗原陰性、HBs抗体陽性、HCV抗体陽性、抗核抗体陰性、
- α-フェトブロテインくAF朽18ng/ml(基準20以下)。
- 適切な治療はどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 1年前の会社入社時の肝機能検査に異常はなかったが、7か月前悪心と全身倦怠感とが出現し、近医で肝機能異常を指摘された。その後肝機能異常が持続している。飲酒歴はない。8か月前にまゆを濃くするため刺青を行った。身長158cm、体重56kg。眼球結膜に黄疸は認めない。右肋骨弓下に軟らかい肝を2cm触知する。
- 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。
- 血液所見:赤血球410万、Hb13.5g/dl、白血球4,200、血小板24万。血清生化
- 学所見:アルブミン4.2g/dl、IgG1,250mg/dl(基準960~1,010)、総ビリルビン
- 0.8mg/dl、AST58単位(基準40以下)、ALT74単位(基準35以下)、アルカリホスファターゼ230単位(基準260以下)、γ-GTP62単位(基準8~50)。免疫学所見:HBs抗原陰性、HCV抗体陽性、HCV-RNA陽性、抗核抗体40倍(基準20以下)。腹部超音波写真を以下に示す。
- この患者への対応として適切なのはどれか。
- a. 経過観察
- b. 体重減量
- c. 肝庇護薬投与
- d. インターフェロン投与
- e. 副腎皮質ステロイド薬投与
[正答]
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[★]
- 79歳の女性。最近、上腹部の圧迫感を覚えるようになり来院した。3か月前に溝に転落し上腹部を強打した。喫煙と飲酒歴とはない。貧血と黄疸とは認めない。
- 腹部は軟だが、右上腹部に軽度膨隆を認め、軽い圧痛がある。上部消化管内視鏡検査で異常はない。腹部造影CTを以下に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
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