- 英
- ointment, unction, unguent
- ラ
- unguentum
- 関
- 軟膏剤、ペースト
WordNet
- anointing as part of a religious ceremony or healing ritual (同)inunction
- excessive but superficial compliments given with affected charm (同)smarm, fulsomeness
- semisolid preparation (usually containing a medicine) applied externally as a remedy or for soothing an irritation (同)unction, unguent, balm, salve
PrepTutorEJDIC
- (聖別の印として)油を塗ること,塗油式 / (塗油の儀式に用いる)聖油 / 和らげる物 / (話をするときなどの)うわべだけの感激(熱心)
- 軟こう,こう薬
- 軟こう;こう薬
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/12/16 11:38:54」(JST)
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軟膏剤(なんこうざい、Ointments)・皮膚外用剤(ひふがいようざい)とは、皮膚疾患の治療の一つである皮膚外用療法に使用される医薬品の半固形の製剤である。
構成は、有効成分とワセリンなどの基剤に分かれ、基剤の中に分散して有効成分が存在する形になっている。有効成分と基剤をそのまま混合するか、溶媒に溶かすか加熱融解させて混合して製する。チューブやプラスチックやガラスの瓶に詰められて流通している。
「軟膏」の狭義の意味は、ワセリンなどの油脂性基剤を用いたものに限られるが、日本薬局方の規定では乳剤性基剤を用いたクリーム剤も含まれている。ここでは、狭義の軟膏に限らず皮膚に外用する薬剤一般につき解説する。
目次
- 1 基剤
- 1.1 疎水性基剤(油脂性基剤)
- 1.2 親水性基剤
- 1.3 特殊な剤型
- 1.4 特殊な製剤
- 2 保存剤
- 3 薬効成分
- 4 脚注
- 5 関連項目
基剤[編集]
皮膚に付着し、有効成分を長く皮膚にとどめる働きをする。塗りやすく、皮膚に対する刺激性が無く、有効成分の安定性に影響しないものが求められる。有効成分と基剤との親和性が有効成分の吸収速度に影響する。大きく疎水性と親水性基剤に分けられる。
疎水性基剤(油脂性基剤)[編集]
一般に軟膏(なんこう)と呼ばれているものである。狭義の意味での「軟膏」である。水をはじき皮膚の皮膜保護作用も期待できるが、洗い落としにくいという欠点にもなる。鉱物由来のワセリンやパラフィン、ポリエチレン樹脂を流動パラフィンでゲル化したプラスチベース、生物由来のミツロウなどが用いられる。
- 「ワセリン」という日本語は商標として登録されておらず、一般名として薬局方にも記載されている。しかし"Vaseline®"という英語は商標となるため注意要
親水性基剤[編集]
- 乳剤性基剤
- 油脂と水を乳化剤で乳化したもので、一般にクリームと呼ばれている。乳化剤としては陰イオン型の石けん類や非イオン型のポリエチレングリコールのエステル類などが用いられる。水中油型(o/w型)と油中水型(w/o型)に別れる。水中油型(o/w型,oil in water)を親水軟膏(バニシングクリーム)、油中水型(w/o型,water in oil)を吸水軟膏(コールドクリーム)ということもある。有効成分の溶ける層が外層となった方が放出が早い。o/w型は水分が蒸発するとw/o型に転相する。羊毛から取られるラノリンはコレステロールを含むので乳化剤を加えなくとも水と乳化する。乳剤性基剤は、油脂性基剤に比べると展延性がよく、容易に洗い落とすことができ使い勝手がよいが、粘膜やびらん面などに用いると乳化剤の刺激によりかぶれたりすることがある。
- 水溶性基剤
- ポリエチレングリコール(マクロゴール)類などを基剤としたもの。一般には水溶性軟膏(すいようせいなんこう)と呼ばれる。有効成分との混合が容易で、皮膚からの分泌物をよく吸収するが、皮膚との接触性は劣り、用法が『ガーゼにのばして貼付する』となっているものが多い。
- 懸濁性基剤
- 吸水して膨潤し軟膏様の状態になるセルロースなどを基剤としたものでゲル、ゼリー、ジェルの名称で流通している。粘膜やびらん面によく固着するため、創傷部位や眼軟膏に用いられる。
特殊な剤型[編集]
- 糊膏(リニメント)
- 泥状の外用剤で、微細に砕いた有効成分をグリセリンなどと共に水に混ぜて製する。水の量を増やし液状にすると懸濁性ローション剤になる。使いにくいので現在ではあまり用いられない。フェノール・亜鉛華リニメント(カチリ)が古くからよく知られている。
- 泥膏(パスタ)
- 軟膏類似の製剤であるが、軟膏より硬く、皮膚に直接塗布するのではなく、ガーゼなどに塗り広げて貼付して用いる。「イソジン・シュガー・パスタ」などがある。
- 従来は滲出液の多い創傷・熱傷には、やむをえず含水量の少なく、吸水性のあるパスタ製剤を使うことも多かったが、近年では吸水性ポリマーを含む創傷被覆材の開発により、細胞傷害性のある薬剤は使われない傾向にある。[1][2]
- 硬膏
- 泥膏よりもさらに固く固形に近いもの。スピール膏が代表例で皮膚に貼って用いる。
- ローション・スプレー
- 粉末剤を液体に混合したもの。ヒルドイド・ローションやニゾラール・ローション(抗真菌薬)、トプシム・ローション(ステロイド外用剤)などがある。
特殊な製剤[編集]
- 口腔用軟膏剤
- 口腔粘膜によく付着し唾液などで流されにくいことが求められる。疎水性の基剤にセルロース類やパラフィンなどを加えて粘着性を高めてある。
- 眼軟膏剤
- 鋭敏な眼粘膜に使用するため、無菌であること、粘膜刺激がないこと、目から吸収されないこと、滑りがよいことなどが求められる。基剤としては、軟稠性の眼科用ワセリン(プロペト®など),プラスチベース®がよく用いられる。有効成分を固形のまま微粉末にして分散させる場合には流動パラフィン、液状の場合には精製ラノリンが用いられる。
保存剤[編集]
軟膏剤、特に乳剤性軟膏剤は微生物汚染を受けやすいため、パラオキシ安息香酸エステルやデヒドロ酢酸などを防腐剤として加える。また油性基剤は酸化しやすいので、ジブチルヒドロキシトルエンやトコフェロール、アスコルビン酸などを抗酸化剤として加える。
薬効成分[編集]
薬効を示す成分である。ビタミン剤・ステロイド剤・NSAIDs・抗生物質・抗真菌剤・免疫抑制剤など、多種多様な種類がある。
詳細は「皮膚外用療法」を参照
脚注[編集]
- ^ http://www.wound-treatment.jp/wound020.htm
- ^ http://www.sakae-clinic.com/wound/p03.html
関連項目[編集]
- 皮膚外用療法
- 医薬品
- 製剤
- 剤形
- 日本薬局方
- 薬剤学
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- イタ・ヴェーグマン/ハウシュカによるリズミカルアインライブング : その歴史・理論・実践
- 伊藤 良子
- 京都市立看護短期大学紀要 37, 1-12, 2013-02-01
- … リズミカルアインライブング(独語:Rhythmishe Einreibung)は1900 年代初頭にスイス・ドイツを中心に発展したアントロポゾフィ-(シュタイナ-)医学・看護のケア技術の一つで「アロマオイルや軟膏を定型フォルムに添ってリズミカルにケアリングタッチで皮膚に塗擦するケア」である.ここではその歴史,理論的背景,手技の特徴,効果・適応,EBM,今後の可能性について概観した.アントロポゾフィ-(シュタイナ-)医学・看護は理論背景 …
- NAID 110009552625
- 平成22・23年度「独創性のある生命科学研究」個別研究課題 1)神経障害性疼痛におけるケタミン軟膏の有用性
Related Links
- 世界大百科事典 第2版 軟膏の用語解説 - 皮膚に塗布する適当な稠度の半固形の外用剤で,体温で軟化,または溶けるもの。いわゆる〈ぬりぐすり〉。創傷または病的皮膚の被覆保護,収斂(しゆうれん),防腐などの局所作用があるが ...
- 家族の皮ふトラブルに。オロナインH軟膏 の製品情報とキャンペーン情報、CM情報等のご案内。 ... 性状 白色の親水性軟膏 効能・効果 にきび、吹出物、はたけ、やけど(かるいもの)、ひび、しもやけ、あかぎれ、きず、水虫 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
グリメサゾン軟膏
組成
- 1g中
日本薬局方デキサメタゾン:1mg
グリテール:2mg
- 添加物としてβ-シクロデキストリン、クロタミトン、ゲル化炭化水素を含有
禁忌
(次の場合には使用しないこと)
- 皮膚結核、単純疱疹、水痘、帯状疱疹、種痘疹[症状を悪化させることがある。]
- 本剤又は本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
- 鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎[鼓膜の自然修復を阻害するおそれがある。]
- 潰瘍(ベーチェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷[上皮形成の阻害が起こる可能性がある。]
効能または効果
- 湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、ビダール苔癬、放射線皮膚炎、日光皮膚炎を含む)、皮膚そう痒症、尋常性乾癬、虫さされ
- 通常、1日1〜数回直接患部に塗布又は塗擦するか、あるいは無菌ガーゼ等にのばして貼付する。なお、症状により適宜増減する。
薬効薬理
抗炎症作用1)
- 雄の白色モルモットにNicole Hunzikerの方法にならい1%DNCBアセトン溶液を連日塗布し、後約2週間放置して感作を待ち、皮膚炎惹起3日前から、抜毛した5カ所にグリメサゾン軟膏とその主成分である0.1%デキサメタゾン軟膏、0.2%グリテール軟膏、基剤プラスチベースを塗布した。対照に無処置のコントロール部を設けた。0.1%DNCBアセトン溶液を滴下して皮膚炎を惹起し、惹起後6、12、24、48時間毎の皮膚を生検して、各軟膏の抗炎症作用を経時的、組織学的に(1)リンパ球表皮内遊出(2)表皮細胞間浮腫(3)表皮肥厚(4)真皮内小円形細胞浸潤を観察、効果を比較した。48時間後の組織所見を下表に示した。
(炎症の程度は、著明なもの+++、中等度のもの++、軽度のもの+、正常あるいは僅少なものを±と判定した。)
有効成分に関する理化学的知見
グリテール
一般名
性状
- 脱脂大豆を乾留精製して得た褐色の液で、特異なにおいがある。
メタノール、エタノール(95)又はジエチルエーテルに混和し、水にほとんど溶けない。
大気中に放置すると、酸素を摂取して漸次紅色を帯びてくる。
デキサメタゾン
一般名
化学名
- 9−Fluoro−11β,17,21−trihydroxy−16α−methylpregna−1,4−diene−3,20−dione
分子式
分子量
*性状
- 白色〜微黄色の結晶又は結晶性の粉末である。
メタノール、エタノール(95)又はアセトンにやや溶けにくく、アセトニトリルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。
結晶多形が認められる。
融点
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- absorptive ointment、absorption ointment
- ラ
- unguentum absorptivum
- 関
- 軟膏
- サラシミツロウ、セスキオレイン酸ソルビタン、セタノール、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸メチル、ラウロマクロゴール、精製水、白色ワセリン
[★]
- 英
- hydrophilic ointment
- ラ
- unguentum hydrophilicum
- 関
- 軟膏、コールドクリーム、吸水軟膏
[★]
- 英
- paste
- 関
- 糊状剤、ペースト剤、軟膏、塗る、貼る
[★]
- 英
- ointment
- 関
- 軟膏
[★]
- 英
- zinc oxide ointment
- 関
- 酸化亜鉛
- 薬効分類名:鎮痛・鎮痒・収斂・消炎剤
- 酸化亜鉛を20%含有する。
- 組成:1g中
-
- 外傷、熱症、凍傷、湿疹、皮膚炎、肛門そう痒症、白癬、面皰、せつ、よう
[★]
酸化亜鉛、豚脂、硬化脂、サラシミツロウ
[★]
- 英
- eye ointment、ophthalmic ointment
- 関
- 眼軟膏剤
[★]
- 英
- zinc oxide simple ointment
- 関
- 酸化亜鉛
[★]
- 英
- vaginal cream
- 関
- 膣軟膏