- 英
- otogenic brain abscess, brain abscess of aural origin
- 関
- 脳膿瘍
UpToDate Contents
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- 増田、他 耳性脳膿瘍の3症例 25 咽喉科を受診、左真珠腫性中耳炎の診断で手術を勧めら れた。しかし本人が拒否したため保存的に加療を受けて いた。2008年1月頃より、左耳漏を大量に認めるように なった。耳漏培養検査では、Proteus mirabilis(1+)、
- は左側中枢性のI, VI, VI脳神経麻痺と左側下肢麻痺で 脳膿瘍を疑わしめた. 髄液所見は白血球40, Nonne 反応陽性であった. 入院当時中耳根治術を施行し, 巨 大な真珠腫と横静脈洞壁の破壊を認め, 脳硬外膜から 多量の膿が見えた.
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[★]
- 英
- brain abscess, cerebral abscess
- 同
- 頭蓋内膿瘍 intracranial abscess
- 関
概念
分類
病原体
- see IRE.452
- 細菌性脳膿瘍:連鎖球菌、嫌気性菌、グラム陰性桿菌、黄色ブドウ球菌。連鎖球菌(50-70%)、黄色ブドウ球菌(10-15%)
- 真菌性脳膿瘍:アスペルギルス感染、ムコール症、シュードアレッシェリア症
- 原虫性脳膿瘍:トキソプラズマ症
病期
- see SCN.350
病因
- 心疾患:心内膜炎、右左シャントを伴う心疾患()。血行性に中大脳動脈領域に発生。細菌塞栓による脳梗塞が起こると、細菌は容易に脳組織に移行 (SCN.350)
- 耳鼻科疾患:副鼻腔炎、中耳炎。好発部位は副鼻腔炎で前頭葉、中耳炎では側頭葉、小脳 (SCN.350)
- 開放性外傷:
YN.J-142
疫学
- 30歳代。先天性心疾患、副鼻腔炎、中耳炎の好発年齢と一致。 (SCN.350)
病態
症状
- 発熱、頭痛、嘔吐、意識障害、痙攣で発症。 (SCN.350)
- 髄膜炎と異なり、片麻痺、精神症状、局所痙攣などの局所症状も呈する。 (SCN.350)
検査
血液検査
脳脊髄液
- 細胞数の軽度増加 (SCN.350)
- 所見に乏しく、診断にはあまり有用でない、らしい。
頭部CT
- 単純CT:白質>白質浮腫領域>病変>脳室
- 造影CT:リング上の増強。 ← 被膜形成期に造影剤により増強効果を示す(SCN.350) ← 生体の感染に対する防御反応
頭部MRI
- T1:low intensity
- T2:high intensity
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診断
鑑別診断
- CT画像上、グリオーマ、転移性脳腫瘍と鑑別。炎症所見が乏しいことが鑑別のカギ(SCN.350)
治療
- IRE.446-
-
-
- 抗菌薬による治療期間は4-6週間(時に8週間) (IRE.449)
- ステロイド:脳圧亢進、脳ヘルニアの危険が迫っている場合に使用。
- 抗痙攣薬:ジアゼパム、フェニトイン
SCN.3550
- 病期のよって治療が変わる
- 脳炎の時期:抗菌薬(経験的に広域スペクトラムの第三世代セフェムを使用)+脳圧降下薬
- 皮膜形成期:ドレナージ
予後
参考
- http://www.masa.go.jp/nes/library/ba.html
国試
[★]
- 英
- abscess
- 組織、臓器に起こった化膿性炎(化膿)により好中球などの滲出物が蓄積した状態 (医学大辞典)
- 腔が形成されており、そこに滲出物がたまる。