- 英
- dose-response curve
- 関
- 最大効力、用量効力
- 薬の用量(一般的には対数値)を横軸、生物系の反応を縦軸にプロットして得られる曲線
- 薬の用量と反応の関係を知ることができる。
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/01/11 21:39:43」(JST)
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用量反応関係(ようりょうはんのうかんけい)とは、生物に対して化学物質や物理的作用(放射線や高温・低温などの刺激・ストレス)を与えたときに、物質の用量・濃度や作用強度と、生物の反応(薬効や有害性など)との間に見られる関係をいう。単一個体で用量に応じて反応の程度が変化する関係をいう場合と、個体群全体の統計的性質をいう場合がある。例えば「生死」のように二者択一的な反応を指標とする場合、致死量、あるいは病気による死亡を防ぐのに有効な投与量は個体により異なるので、個体群全体の死亡率で反応を表現する。
用量反応関係を明らかにすることは、医薬品や環境汚染物質等の効力および安全性やリスクを評価する上で不可欠である。
用量反応曲線
X軸に物質用量や物理作用強度を、Y軸に生物の反応(個体の反応値または個体群での頻度等)をとり、用量反応関係を表したグラフを用量反応曲線という。
物質用量としては濃度(気体、粉塵吸入、水中生物の場合)のほか、個体当たりもしくは体重当たりの物質重量(例えばキログラム体重当たりのミリグラム)が用いられる。反応の指標としては、死亡率・生存率のほか、症状・効果の強さまたは頻度が用いられる。
用量反応曲線はX軸を対数表示にすることも多く、この場合は普通、シグモイド曲線となる。シグモイド曲線の当てはめにはロジスティック関数、プロビット関数などが用いられる。
一般にはある用量未満では反応はゼロであり、この数値を閾値という。医薬品では毒性または副作用の閾値と有効用量との関係が重要である。
Y軸にはある反応(症状、効果)を示す個体の頻度(%)をとる場合が多い。ここで効力や有害性の強さを現す数値として、頻度が50%となる用量がよく用いられる(このほか必要に応じて20%、10%なども用いられる)。これは薬効に関しては半数有効用量(ED50)である。死亡に関しては半数致死用量(LD50)であり、これは毒性の強度を表す数値としてよく用いられる。有害性に関して死亡を指標としない場合はED50あるいは半数阻害用量(ID50)として表示する。
関連項目
- 薬学
- 薬理学
- 薬力学
- 毒性学
- リスクアセスメント
- 一日摂取許容量(ADI)
- 耐容一日摂取量(TDI)
- 無有害作用量
- 致死量
脚注
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 変量効果を含むシグモイド型用量反応曲線におけるEC_<50>の推定
- 山田 雅之
- 日本薬理学雑誌 133(6), 319-324, 2009-06-01
- 開発候補化合物の特性を評価する方法の1つに,用量反応関係の評価がある.広い用量反応関係を検討するin vitro試験では,統計解析ソフトウェアの発展に伴い,用量反応モデルに非線形モデルを用いたパラメータの推定が広く行われるようになっている.用量反応関係を検討するin vitro試験では,しばしばサンプルの反応性の違いに起因する大きなサンプル間変動を含むデータが得られる.薬物動態試験や臨床試験の分野 …
- NAID 10025740849
- 薬理試験における統計解析のQ&A用量依存性データへの非線形モデルの活用
- 嵜山 陽二郎,大橋 雅津代,高橋 行雄
- 日本薬理学雑誌 132(4), 199-206, 2008-10-01
- … 用事例をとりあげた.題材としては,動物の内臓痛試験で得られたシグモイド型用量依存性データを用いた.解析では先ずJMPを用い,データにロジスティック曲線をあてはめ,最大反応値,最小反応値,用量反応曲線の勾配および最大反応の半分の反応を示す対数用量の4パラメータについて,最小二乗法による同時推定を行った.次いで,目的の推定値を得るまでの過程の深い理解を支援するため,Excelソルバーを用い …
- NAID 10024383923
Related Links
- 用量反応曲線はX軸を対数表示にすることも多く、この場合は普通、シグモイド曲線と なる。シグモイド曲線の当てはめにはロジスティック関数、プロビット関数などが用い られる。 一般にはある用量未満では反応はゼロであり、この数値を閾値という。 ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- potency
- 関
- 用量反応曲線
- 最大効力がほぼ同じである場合、用量に対する効果(効力)の大きさを示す
- 用量効力が大きい→小用量で効力を発揮→用量反応曲線は左にシフト
- 用量効力が小さい→大用量でないと効力を発揮しない→用量反応曲線は右にシフト
[★]
- 英
- dose-response relationship
- 同
- 薬物用量反応関係 drug dose-response relationship、用量反応曲線 dose-response curve
- 関
- 濃度反応関係、効力検定、致死量
[★]
- 英
- dose, dosage
- 関
- 製剤、線量、投薬量、投与量、服用量、薬用量、薬物用量
- 使用できることができる量 → 使用量、投与量とは区別したいところ。
[★]
- 英
- (生物)response、(化学)reaction、respond、react、responsive
- 関
- 応答、応答性、反応性、返答
[★]
- 英
- line、string
- 関
- 裏打ち、系統、弦、紐、ライン
[★]
- 英
-
- 関
- 曲げる、曲がる、カーブ