- 英
- cyclic guanosine monophosphate、cyclic GMP
- 関
- 環状GMP、サイクリックGMP
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/09/29 21:48:53」(JST)
[Wiki ja表示]
| 環状グアノシン一リン酸 |
|
| 分子式 |
C10H12N5O7P |
| 分子量 |
345.206 |
| CAS登録番号 |
[7665-99-8] |
環状グアノシン一リン酸(Cyclic guanosine monophosphate、cGMP)は、グアノシン三リン酸(GTP)から誘導される環状ヌクレオチドである。cGMPは環状アデノシン一リン酸と同様にセカンドメッセンジャーとして利用される。ペプチドホルモンが細胞膜に結合するとプロテインキナーゼを活性化させる作用がよく知られている。
目次
- 1 合成
- 2 作用
- 3 分解
- 4 プロテインキナーゼの活性化
- 5 参考文献
合成
cGMPの合成は、グアニル酸シクラーゼ(GC)の触媒によってGTPより合成される。膜結合性のGCは心房性ナトリウム利尿ペプチドなどのペプチドホルモンにより、可溶性のGCは一酸化窒素により活性化される。
作用
cGMPは、イオンチャネルの伝導性、グリコーゲン分解、細胞のアポトーシスなどを調整している。また平滑筋の弛緩にも関わっている。血管では、血管の平滑筋が弛緩すると血流が増える。
cGMPは、目の光情報伝達においてセカンドメッセンジャーの役割を果たしている。哺乳類の目の光受容体では、光がホスホジエステラーゼを活性化させ、それによりcGMPが分解される。光受容体のナトリウムチャネルはcGMPで開くため、cGMPが分解されると閉じたままになり、光受容体の原形質膜が過分極の状態となって視覚情報が脳に送られる。
分解
環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼの働きにより、cGMPは加水分解されて5'-GMPとなる。
ホスホジエステラーゼ阻害薬はcGMPの分解を阻害し、その作用を促進する。例えばクエン酸シルデナフィルは海綿体の血管の弛緩を促進し、勃起不全の治療として使われる。しかし、副作用として視覚に関わるホスホジエステラーゼも若干阻害され、青色が見え難くなる。
プロテインキナーゼの活性化
cGMPはいくつかのプロテインキナーゼの調整にも関わっている。例えば、プロテインキナーゼG(PKG)は二量体となっている。一つが触媒、もう一つが調整を担っていて、調整ユニットが触媒ユニットの活性部位をブロックしている。
cGMPはPKGの調整ユニットに結合して触媒ユニットを活性化させ、基質をリン酸化できるようにする。PKAなど他のプロテインキナーゼの活性化と異なって、PKGでは触媒ユニットと調整ユニットは解離しない。
参考文献
- Francis SH, Corbin JD (1999). "Cyclic nucleotide-dependent protein kinases: intracellular receptors for cAMP and cGMP action.". Crit Rev Clin Lab Sci 36 (4): 275–328. PMID 10486703.
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Related Links
- 環状グアノシン一リン酸(Cyclic guanosine monophosphate、cGMP)は、グアノシン 三リン酸(GTP)から誘導される環状ヌクレオチドである。cGMPは環状アデノシン一リン 酸と同様にセカンドメッセンジャーとして利用される。ペプチドホルモンが細胞膜に結合 ...
Related Pictures





★リンクテーブル★
[★]
サイクリックGMP、環状グアノシン一リン酸
- 関
- cyclic GMP、cyclic guanosine 3',5'-monophosphate
- 同
- cGMP
[★]
- 英
- (n
- 関
- 環状グアノシン一リン酸、サイクリックGMP
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- cyclic、circular、annular、cyclo
- 関
- 円形、環式、サイクリック、サイクロ、シクロ、周期性、循環式、輪状、回覧物
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義
[★]
- 英
- phosphoric acid
- 関
- PO4
- pKa1=2.12
- pKa2=7.21
- pKa3=12.67
[★]
- 英
- guanosine Guo G
- 関
- [[]]