- 英
- idiopathic ventricular tachycardia
- 関
- 心室頻拍
- 明瞭な基礎心疾患が認められず、電解質・代謝・内分泌などの異常や薬物の影響が泣く、QT延長症候群やBrugada症候群などが否定された心室頻拍の総称である。
- ECGP.321
- 左室起原か、右室起原か?:QRSを見て左脚ブロック型か右脚ブロック型かを判別すればよい。
- 上方に伝導か、下方に伝導か?:II,III,aVFを見て判断。
- 右室流出路起源心室頻拍:基礎疾患を合併しない。左室流出路を起原とする。持続することはなく、間欠的に出現する。
- QRS:左脚ブロック型
- 軸:II,III,aVFでR波が高い。下方軸であり、上から下に伝導
- 移行帯はV3-V4
- 自由壁側か?中隔側か?:IでRなら自由壁側(右→左)、IでrSなら中隔側(左→右)
- 左脚後枝起原心室頻拍:基礎疾患がない物がほとんど。左脚後枝プルキンエ線維内のCaチャネル依存性組織の緩徐伝導が形成するリエントリが原因と考えられる。左脚後枝の分枝が関与するためQRSが狭め。リエントリ回路にCaチャネル依存性の組織が含まれるためベラパミルが著効し、ベラパミル感受性特発性心室頻拍とも呼ばれる。
- QRS:右脚ブロック型。QRS幅は0.14秒と短め
- 軸:左軸偏位
- 鑑別:上室性頻拍+右脚ブロック左軸偏位
- 治療:ベラパミルが有効。リエントリ回路にCa依存の部位があるため。カテーテルアブレーションでも90%以上の成功率があるとされる。
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Japanese Journal
- 今月の臨床 カテーテルアブレーション無効の小児特発性心室頻拍に対する全層心筋切除
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- Top > 心室性不整脈 > 心室頻拍 ... 血圧は低下することが多く、頻拍状態が著しいほど 、血圧は、より低下する傾向にある。 ... 心室頻拍(ventricular tachycardia; VT)は、心室 に発生した異所性興奮が旋回することや心筋細胞の自動能が亢進することで発生する ...
- 一方、はっきりした心臓の病気がない患者さんに生じる心室頻拍のことを、とくに特発性( とくはつせい)心室頻拍といいます。 心室の筋肉が変性し、異常に速い電気興奮が発生 するようになったり、心室の筋肉内に電気興奮が旋回する異常電気回路が生じてし ...
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★リンクテーブル★
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[正答]
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- 英
- right ventricular outflow tract, RVOT
- 関
- 特発性心室頻拍
[★]
- 英
- ventricular tachycardia, VT
- 同
- 心室性頻拍,
心室頻脈, 心室性頻脈
[show details]
概念
検査
[show details]
ガイドライン
- 不整脈薬物治療に関するガイドライン(2009年改訂版)
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_kodama_h.pdf
治療
- DCショックによる再同期 cardioversion
-
- 血行動態不安定な心房細動 unstable AF 120-200J
- 血行動態不安定な単型心室頻拍 unstable monomorphic VT 100J
- その他循環動態不安定な上室性頻拍/心房粗動 other unstable SVT atrial flutter 200J
- 循環動態不安定な心室頻拍 polymorphic and unstable VFとして扱う。
- PALS:初回0.5-1J/kg 2回目以降2J/kg
国試
[★]
- 英
- ventricle (KH)
- ラ
- ventriculus
- 関
- 心房
生理学
- 循環血液量↑、心室拡張性↑ → 拡張期心室容量↑
- 循環血液量↓、心室拡張性↓ → 拡張期心室容量↓
- 末梢血管抵抗↑、心室収縮性↓ → 収縮期心室容量↑
- 末梢血管抵抗↓、心室収縮性↑ → 収縮期心室容量↓
[★]
- 英
- idiopathy、idiopathic、cryptogenic、agnogenic, essential
- 同
- 本態性
- 関
- 原因不明
[★]
- 英
- tachycardia
- 関
- 頻脈、頻脈性不整脈、頻拍症、頻脈症