- 英
- mitosis
- 同
- 間接分裂 indirect division、核動 karyokinesis
- 関
- 細胞分裂、細胞質分裂、mitogen
-mitosis
WordNet
- organic process consisting of the division of the nucleus of a cell during mitosis or meiosis
- an agent that triggers mitosis
- cell division in which the nucleus divides into nuclei containing the same number of chromosomes
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- 有糸分裂(一つの細飽が分裂して二つの細飽になること)
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/14 16:24:06」(JST)
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有糸分裂(ゆうしぶんれつ、英: mitosis)とは、真核生物の細胞分裂における核分裂の様式の一つ。細胞分裂の際にクロマチンが染色体を形成し、この染色体が紡錘体によって分配される分裂様式のこと。有糸分裂を伴う細胞分裂のことを指して有糸分裂ということもある。対立する語は無糸分裂である。
正確にいえば、生殖細胞において相同染色体を分離させる減数分裂(meiosis)も有糸分裂の亜形である(減数有糸分裂)。しかし近年では、単に有糸分裂というときには減数分裂を含めないことが多い。この場合、有糸分裂という語は(本来の意味から離れるが)体細胞分裂とほぼ同義の語として用いられる。
目次
- 1 間期(interphase)
- 2 前期(prophase)
- 3 前中期(prometaphase)
- 4 中期(metaphase)
- 5 後期(anaphase)
- 6 終期(telophase)
- 7 模式図
- 8 関連項目
- 9 参考文献
間期(interphase)
間期は分裂期(M期)以外の期間を指す。G1、S、G2期に分類される。
前期(prophase)
染色体凝縮が開始する。核膜はまだ存在している。中心体が微小管形成中心として機能し、微小管の重合が進み紡錘体の形成が始まる。間期に複製された二つの中心体は、モータータンパク質であるキネシンの働きで離れていく。
前中期(prometaphase)
染色体凝縮がさらに進行する。核小体の消失が始まる。離れた二つの中心体は紡錘体極となり、そこから伸びた微小管が染色体の動原体(kinetochore)に結合する。この微小管は動原体微小管とよばれる。下図は微小管が核膜内に進入している。核膜崩壊型の有糸分裂を行う生物では核膜が消失する。
中期(metaphase)
分裂中期の細胞。ほとんどの染色体 (青) が赤道面に配列した状態。緑が紡錘体。
凝縮を完了した染色体が細胞の赤道面に配列する。このときそれぞれの染色体において一対の姉妹染色分体が識別可能となる。染色体の各1セットが各々正しく紡錘体に結合しているかがチェックされる(紡錘体チェックポイント)。結合に支障がある場合は細胞周期が停止する。この時期は正しい染色体分配、ひいては細胞分裂のための本質的なステップと考えられている。
後期(anaphase)
姉妹染色分体をつなげていた動原体付近のタンパク質(コヒーシン)が切断され、分離可能となる。それぞれの姉妹染色分体は分裂装置の働きにより、両極へと移動する。微小管の働きによって染色分体が移動すると共に、紡錘体極が離れていく。
終期(telophase)
後期に分配された娘染色体が分散してクロマチンに戻る。核小体が再構成される。核膜崩壊型の分裂を行う生物では、核膜も再構成される。
模式図
関連項目
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参考文献
- 『生物学辞典』 石川統 他、東京化学同人、2010年。ISBN 978-4807907359。
- B. Alberts他 著(中村桂子他 翻訳) 『細胞の分子生物学 第5版』 ニュートンプレス、2010年。
- B. Alberts他 著(中村桂子・松原謙一 監訳) 『Essential 細胞生物学 第3版』 南江堂、2011年。
- D. Morgan 著(中山敬一・啓子 翻訳) 『カラー図説 細胞周期』 メディカルサイエンスインターナショナル、2008年。
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Japanese Journal
- 1PS043 フォトクロミック阻害剤を用いた有糸分裂キネシンEg5の光制御(日本生物物理学会第50回年会(2012年度))
- Ishikawa Kumiko,Seo Hideo,Touyama Kanako,Matuta Shinsaku
- 生物物理 52(SUPPLEMENT_1), S81, 2012-08-15
- NAID 110009584919
- 2SC-01 有糸分裂紡錘体の構造形成と機能の物理的理解に向けて(2SC 非平衡リビングマター:DNAから細胞骨格、細胞へ,シンポジウム,日本生物物理学会第50回年会(2012年度))
- オリザリンおよびコルヒチン処理によるスノキ属植物における倍数体の作出
- 津田 浩利,小島 祥子,鉄村 琢哉 [他],小松 春喜,國武 久登
- 園芸学研究 11(2), 205-212, 2012-04-15
- … 染色体倍加個体の誘導率は有糸分裂阻害物質の種類,処理濃度,処理時間および供試した種により異なったが,本処理条件内では,オリザリンの方がコルヒチンより高い値を示した。 …
- NAID 120005331146
Related Links
- デジタル大辞泉 有糸分裂の用語解説 - 真核生物で一般的にみられる核分裂の様式。細胞分裂の際に、核の中に染色体・紡錘体などの糸状構造が形成されて行われるところから、無糸分裂に対していう。体細胞分裂と、減数分裂とがある。
- 有糸分裂(ゆうしぶんれつ、英: mitosis )とは、真核生物の細胞分裂における核分裂の様式の一つ。細胞分裂の際にクロマチンが染色体を形成し、この染色体が紡錘体によって分配される分裂様式のこと。有糸分裂を伴う細胞分裂のこと ...
- 真核生物の体細胞における細胞分裂には有糸分裂と呼ばれるプロセスがあり、各娘細胞にその親細胞が持つすべての染色体のコピーを確実に受け取らせている。原核生物の細胞において ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- meiosis
- 同
- 成熟分裂 maturation division、還元分裂 reduction division
- 関
- 有糸分裂 mitosis、細胞質分裂 cytokinesis
- 対
- 体細胞分裂
- 精子や卵子を作りために、生殖細胞で起こる細胞分裂である。
- 第一減数分裂と第二減数分裂を経る。
- 減数分裂第一分裂の際に、母型および父型の相同染色体が赤道上に対合し、二価染色体を形成する。この状態で交差が生じる
減数分裂の段階
- HIS.59
S期
- DNAの複製により二倍体(2n)から四倍体(4n)になる
第一次減数分裂
第二次減数分裂
[★]
- 英
- (細胞分裂の)anaphase、late phase, late stage, later phase, later term, latter period, latter term
- 関
- (細胞分裂の)有糸分裂、減数分裂。
[★]
- 英
- cell division
- 関
- 有糸分裂、細胞質分裂
[★]
- 英
- cytokinesis
- 同
- 細胞体分裂 cell body division
- 関
- 細胞分裂、有糸分裂
[★]
- 英
- somatic cell division, somatic division
- 関
- 染色体、有糸分裂
[★]
- 英
- mitosis-promoting factor、MPF
- 関
- M期促進因子、卵成熟促進因子
-MPF
[★]
- 英
- antimitotic agent、antimitotic drug
- 関
- 有糸分裂阻害薬
[★]
- 英
- antimitotic
- 関
- 有糸分裂阻害薬
[★]
- 関
- 開裂、境界線、区画、混乱、細分化、断片化、破壊、破損、部分、部門、分割、崩壊、門、分ける、乱す、割る、フラグメンテーション
- division、disruption、fission、fragmentation、divide、split、disrupt、split