- 英
- malpraxis, malpractice
- 関
- 医療事故 mishaps in medical practice、過失、診療過誤 malpractice, malpraxis、医療訴訟
WordNet
- a wrongful act that the actor had no right to do; improper professional conduct; "he charged them with electoral malpractices"
- professional wrongdoing that results in injury or damage; "the widow sued his surgeon for malpractice"
PrepTutorEJDIC
- (官吏などの)不正行為;(医師の)不当治療
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/04/11 12:11:27」(JST)
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医療過誤(いりょうかご、英語: Medical malpractice)とは、医療における過誤によって患者に被害が発生することである。医療ミスともいう。
目次
- 1 厚生労働省による定義
- 2 概説
- 3 出典
- 4 外部リンク
厚生労働省による定義
日本の厚生労働省リスクマネージメントスタンダードマニュアル作成委員会「リスクマネージメントマニュアル作成指針」によると、「医療事故の一類型であって、医療従事者が、医療の遂行において、医療的準則に違反して患者に被害を発生させた行為」と定義されている。
概説
医療過誤は、日本においては、民事責任(被害者に対する債務不履行又は不法行為に基づく損害賠償責任や使用者による懲戒など)及び刑事責任(業務上過失致死傷など)の原因となり得る。しかしながら、医療過誤は、通常、社会的な有益性の高い医療の遂行中になされるものであるという特殊性と、その判断に当たって高度の専門的知識を要するということから、どのように「過失」が認められ、法的責任が追及されるべきかについては、さまざまな議論がある。当該議論及び医療過誤に関する訴訟については医療訴訟を参照のこと。
日本では、医療過誤(医療事故)によって100万円以上の損害賠償を2回以上請求された医師は、日本医師会会員に限っても、1973年-1995年の間に511人存在し[1]、そのうち、2回請求された医師は391人、3回は82人、4回は22人、5回以上が16人であった[1]。それら事故を繰り返す医師を指して、「リピーター医師」と呼ぶこともある[1]。これには、医師に対するチェック機関である医道審議会が医師が医師免許剥奪などの厳しい措置をとることが稀であり、結果として事故を繰り返させているとの指摘もある[1]。一方で患者は各医師の過去を知り得ないという問題もあるとされる[1]。
また、しばしばマスコミ等で医療事故が起きた際に、医療過誤と判明していないのに誤って医療ミスと報道するケースもまだまだ多い。
出典
- ^ a b c d e 『リピーター医師 なぜミスを繰り返すのか?』 (貞友義典、光文社新書、2005年) ISBN 4334033113
外部リンク
- 医療過誤原告の会
- リスクマネージメントマニュアル作成指針 リスクマネージメントスタンダードマニュアル作成委員会(厚生労働省ホームページ)
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 医師の裁量権と患者の自己決定権 : (1)両者は「医療過誤」にどう関わっているのか?
- 村岡 潔
- 保健医療技術学部論集 7, 13-25, 2013-03-01
- … 本稿は,医師の裁量と患者の自己決定の間の対立的ならびに調和的関係について論ずる予定の一連の論考の第一部である.日常診療で「医師の裁量権」と「患者の自己決定権」が,医師-患者関係で果たす法的・倫理道徳的機能について検討した.次に,事例に触れつつ,「医師の裁量権」と「患者の自己決定権」の両者が「医療過誤」と構造的にどう関わっているのかについて考察した. …
- NAID 110009556763
- ロー・クラス 医事法講義(第11回)一般医療行為法(4)民事医療過誤法(3)
- 米国の救急外来における電子カルテシステムと臨床診断意思決定支援システム
- 井口 竜太,佐藤 元,中村 謙介,松原 全宏,軍神 正隆,石井 健,中島 勧,矢作 直樹
- 保健医療科学 62(1), 88-97, 2013-02-00
- … を図ることでより良い医療を提供するシステムである,臨床診断意思決定支援システム(CDSS)が含まれており医療安全の向上に寄与していることが示されている.これらのシステムは,緊急疾患の見逃しといった医療過誤,標準的治療を逸脱した医療の質の低下,無駄な検査・画像偏重による医療費の増大,さらに救急医療に関する研修医教育の欠如等の問題を改善することが期待されている.これらを受けて米国では,EDISの構築な …
- NAID 110009575217
Related Links
- Yahoo!ニュースに掲載された医療事故・医療過誤に関する記事を、過去にさかのぼって閲覧可能。重要なニュースを記録する日本最大級のアーカイブです。 ... 獣医師の医療過誤を認定 動物病院に賠償命令 大阪地裁 産経新聞 2016年5月28 ...
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - 医療過誤の用語解説 - 診療過誤ともいい,医療行為一般の誤りをさす。医学知識の不足,医療技術の未熟,診療行為の全体としての疎漏さ,不適切な薬剤や医療器具の使用などが原因となる。
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★リンクテーブル★
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- 86歳の女性。発熱と意識障害のため搬入された。搬入時の意識レベルはJCSII-10。体温38.3℃。脈拍112/分。血圧122/56mmHg。呼吸数30/分。SpO2 98%(マスク4l/分酸素投与下)。膿尿と末梢血白血球増多とを認め、尿路感染症に伴う敗血症と診断し緊急入院とした。高度の貧血に対して濃厚赤血球2単位を輸血するとともに、乳酸リンゲル液の急速輸液とセフェム系抗菌薬の点滴投与とを行った。いったん状態は安定したが、翌日の深夜、モニターのアラームが鳴ったため看護師が病室に駆けつけたところ心肺停止状態であった。直ちに心肺蘇生法を行ったが、反応せず死亡した。
- まず行うべき対応はどれか。
- a 遺族に状況を正確に説明する。
- b 遺族に医療過誤であると告げる。
- c 第三者医療事故調査機関に届け出る。
- d 医療事故として所轄の警察署に届け出る。
- e 死因を尿路感染症とした死亡診断書を発行する。]]
[正答]
※国試ナビ4※ [107B039]←[国試_107]→[107B041]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [103F011]←[国試_103]→[103F013]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [108C001]←[国試_108]→[108C003]
[★]
- 英
- accident
- 同
- 医療事故?
- 関
- インシデント、ハインリッヒの法則、医療過誤
定義
- (1) 過失があり
- (2) 患者に一定以上の障害があり ← 何らかの影響が患者に残る
- (3) (1),(2)に因果関係がある物
- (1)の要件は不要???
- SUB12.11
- 過失の有無を問わず、医療の全過程において発生した人身事故。
医療事故と潜在的医療事故の定義 (ヘルスケアリスクマネジメント 第1版 医学書院 p.101)
学術的分類
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不可抗力や医薬品/輸血による副作用
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エラー
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エラーによる医療事故
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幸運事例
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発見・訂正事例
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医療事故
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医療事故になる可能性のあったもの
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厚生省報告書
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アクシデント
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インシデント
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国立大学医学部付属病院長会議
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事故
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ニアミス
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例
- 右腎癌患者から誤って左腎を摘出した ← 影響が患者に残るため。医療過誤?
- 患者が病棟内で転倒して骨折した ← 患者に一定以上の影響が生じたため。状況に応じて医療過誤or医療事故
[★]
- 英
- mishap in medical practice, mishaps in medical practice
- 関
- 医療過誤
- 医療関係者の過失を問わず、患者が何らかの損害を受けた場合を指す。
- 「医療事故」=「医療過誤」と勘違いして報道されているのは非常に嘆かわしい。誤報は論文の捏造に匹敵する重罪。
[★]
- 英
- fault、accident、negligence、mistake、culpability
- 関
- アクシデント、誤り、医療過誤、偶然、欠点、不注意、間違い、事故、欠陥、断層、怠慢、誤解
[★]
- 関
- malpraxis、negligence
[★]
- 関
- malpractice
[★]
- 英
- health care、medical care
- 関
- 健康管理、診療、保健医療、ヘルスケア