プロパンテリン、ケイ酸マグネシウム、銅クロロフィリン
Japanese Journal
- 稲原 昌彦,甘粕 誠,永田 真樹,山口 邦雄
- 泌尿器科紀要 48(6), 359-362, 2002-06
- … 症例1(63歳女).右側腹部痛を主訴とし,KUBで右腎と左下部尿管に結石を認め,ESWLを行った.RA治療のためケイ酸マグネシウムを含むメサフィリンを20年以上投与されており,自排したのはケイ酸とシュウ酸カルシウムの混合結石であった.症例2(75歳男).膀胱腫瘍の経過観察中に結石を確認,翌日自排した.結石はケイ酸とその他の同定できない成分を含む混合結石であった.症例3(58歳男).右側腹部痛が出現し結石を自排した.メタケイ …
- NAID 120002142305
- シリーズ医食同源 食材、薬材(7)メサフィリン(胃・十二指腸潰瘍、胃炎治療剤)
- 胃潰瘍に対するCetraxateの臨床治験成績--とくにCetraxateとアルサルミンおよびメサフィリンの併用について
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
メサフィリン配合散
組成
- 本剤は、1g中に銅クロロフィリンナトリウム30mg、プロパンテリン臭化物15mg、ケイ酸マグネシウム831.2mgを含有する緑色の散剤である。
添加物として、L‐グルタミン酸ナトリウム水和物、軽質無水ケイ酸、硬化油、酒石酸、タルク、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、香料を含有する。
禁忌
- 緑内障の患者
〔抗コリン作用により眼圧を上昇させるおそれがある。〕
- 前立腺肥大による排尿障害のある患者
〔抗コリン作用により排尿障害を悪化させるおそれがある。〕
- 重篤な心疾患の患者
〔心疾患の症状を悪化させるおそれがある。〕
- 麻痺性イレウスの患者
〔麻痺性イレウスの症状を悪化させるおそれがある。〕
効能または効果
下記疾患における自覚症状及び他覚所見の改善
配合散
- 通常成人1回1gを1日3〜4回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
配合錠
- 通常成人1回4錠を1日3〜4回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 前立腺肥大のある患者
〔抗コリン作用により排尿障害を起こすおそれがある。〕
- 甲状腺機能亢進症の患者
〔甲状腺機能亢進症に伴う心悸亢進や頻脈を悪化させるおそれがある。〕
- うっ血性心不全の患者
〔うっ血性心不全の症状を悪化させるおそれがある。〕
- 不整脈のある患者
〔不整脈の症状を悪化させるおそれがある。〕
- 下痢のある患者
〔下痢を悪化させるおそれがある。〕
- 潰瘍性大腸炎の患者
〔中毒性巨大結腸症を起こすおそれがある。〕
- 高温環境にある患者
〔発熱するおそれがある。〕
- 重篤な腎機能障害のある患者
〔長期投与によりマグネシウム中毒症があらわれることがある。〕
- 高齢者〔「高齢者への投与」の項参照〕
薬効薬理
アセチルコリンに拮抗し、鎮痙作用を示す
- プロパンテリン臭化物は、副交感神経末端でのアセチルコリン作用に拮抗することで、自律神経の緊張を緩解し、消化管の痙攣を抑制し、疼痛を和らげる。9) 10) 11)
持続性の制酸作用を有する
- ケイ酸マグネシウムは、胃酸の中和作用とその結果生成するケイ酸コロイドの吸着作用により、持続性の制酸作用を示す。
さらにプロパンテリン臭化物の胃酸分泌抑制作用が加わって、制酸効果の延長をもたらす。12) 13)
抗ペプシン作用及び肉芽増殖作用を有する
- 銅クロロフィリンナトリウムは胃液中のペプシン活性を抑制し、さらに肉芽増殖作用によって潰瘍創傷面の治癒を促進する。14) 15)
各種実験潰瘍に対して抗潰瘍作用を有する
- 銅クロロフィリンナトリウム、プロパンテリン臭化物及びケイ酸マグネシウムは、ラットにおける各種実験潰瘍モデルに対して潰瘍発生を抑制する。また三成分を配合することにより、各単剤の効果よりも優れた抗潰瘍効果を発揮する。16) 17)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- 銅クロロフィリンナトリウム(Sodium Copper Chlorophyllin)
化学名
- (a型)copper complex salt of 1,3,5,8‐tetramethyl‐4‐ethyl‐2‐vinyl‐9‐oxo‐10‐carboxylphorbin‐7‐propionic acid disodium
(b型)copper complex salt of 1,5,8‐trimethyl‐4‐ethyl‐2‐vinyl‐3‐formyl‐9‐oxo‐10‐carboxylphorbin‐7‐propionic acid disodium
分子式
- (a型)C34H30O5N4CuNa2
(b型)C34H28O6N4CuNa2
分子量
物理化学的性状
- 銅クロロフィリンナトリウムは青黒色〜緑黒色の粉末で、においはないか、又はわずかに特異なにおいがある。
本品は水に溶けやすく、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
本品の水溶液(1→100)のpHは9.5〜11.0である。
本品は吸湿性である。
一般名
- プロパンテリン臭化物(Propantheline Bromide)
化学名
- N‐Methyl‐N,N‐bis(1‐methylethyl)‐2‐[(9H‐xanthen‐9‐ylcarbonyl)oxy]ethylaminium bromide
分子式
分子量
物理化学的性状
- プロパンテリン臭化物は白色〜帯黄白色の結晶性の粉末で、においはなく、味は極めて苦い。
本品は水、エタノール(95)、酢酸(100)又はクロロホルムに極めて溶けやすく、無水酢酸にやや溶けやすく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
本品1.0gを水50mLに溶かした液のpHは5.0〜6.0である。
融点:約161℃(分解、ただし乾燥後)
一般名
- ケイ酸マグネシウム(Magnesium Silicate)
化学名
- magnesium silicate hydrate
分子式
分子量
物理化学的性状
- ケイ酸マグネシウムは白色の微細な粉末で、におい及び味はない。
本品は水、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
銅クロロフィリンナトリウム(銅クロロフィリン)、プロパンテリン臭化物(プロパンテリン)、ケイ酸マグネシウム(ケイ酸)
- 関
- 消化性潰瘍用剤
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3