- 英
- sodium pyrosulfite
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/02/11 19:28:43」(JST)
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ピロ亜硫酸ナトリウム |
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|
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識別情報 |
CAS登録番号 |
7681-57-4 |
PubChem |
24346 |
EINECS |
231-673-0 |
RTECS番号 |
UX8225000 |
特性 |
化学式 |
Na2S2O5, Na-O-(S=O)-O-(S=O)-O-Na |
モル質量 |
190.107 g/mol |
外観 |
白色の粉末 |
密度 |
1.48 g/cm3 |
融点 |
150℃以上で分解
|
水への溶解度 |
54 g/100 ml |
危険性 |
MSDS |
Mallinckrodt MSDS |
EU分類 |
有害性 (Xn)
刺激性 (Xi) |
EU Index |
016-063-00-2 |
Rフレーズ |
R22, R31, R41 |
Sフレーズ |
(S2), S26, S39, S46 |
関連する物質 |
その他の陰イオン |
亜硫酸ナトリウム
亜硫酸水素ナトリウム |
その他の陽イオン |
ピロ亜硫酸カリウム |
関連物質 |
亜ジチオン酸ナトリウム
チオ硫酸ナトリウム
硫酸ナトリウム |
特記なき場合、データは常温(25 °C)・常圧(100 kPa)におけるものである。 |
ピロ亜硫酸ナトリウム(ピロありゅうさんナトリウム、英: sodium metabisulfite)は、化学式Na2S2O5で表される無機化合物。二亜硫酸ナトリウムやメタ重亜硫酸ナトリウムとも呼ばれる。還元性があり、食品用漂白剤やワインの酸化防止剤、化粧品原料などに使用される[1]。
目次
- 1 性質
- 2 用途
- 3 安全性
- 4 脚注
- 5 関連項目
|
性質
亜硫酸水素ナトリウムの脱水反応、または亜硫酸ナトリウムに二酸化硫黄を加えることにより生成する。
加水分解により亜硫酸水素ナトリウムを生じる。
加熱による分解では亜硫酸ナトリウムと二酸化硫黄を生じる。
用途
他の亜硫酸塩と同様にかんぴょうやコンニャク、干しブドウ以外の乾燥果実、煮豆などの漂白に用いられる。ワインには酸化防止剤として添加される。食品用途以外ではヘアカラーリング剤の酸化防止剤、サリチル酸製剤等の変色防止剤、各種化粧品原料として使用される[1]。
安全性
ラットに経口投与した場合の半数致死量(LD50)は1131~2480mg/kgのデータがある[1]。皮膚や目、呼吸器に対する刺激性があり、摂取により喘息やアレルギー反応を起こすことがある[1]。水生生物に対する毒性がある[2]。還元剤であり、酸化剤や強酸と反応する。
脚注
- ^ a b c d 製品安全データシート(安全衛生情報センター)
- ^ 国際化学物質安全性カード
関連項目
ナトリウムのオキソ酸塩 |
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正塩 |
NaAlO2 · NaBiO3 · NaBO2 · Na2B8O13 · Na3BO3 · NaBrO · NaBrO2 · NaBrO3 · NaBrO4 · NaClO · NaClO2 · NaClO3 · NaClO4 · NaClO5 · Na2CO3 · Na2CO4 · Na2C2O5 · Na2C2O6 · Na2CrO4 · Na2Cr2O7 · Na2FeO4 · NaIO · NaIO3 · NaIO4 · Na5IO6 · NaMnO4 · Na2MnO4 · Na3MnO4 · NaNO2 · NaNO3 · Na2N2O2 · Na2N2O3 · NaPH2O2 · Na2PHO3 · Na2PO3F · Na3PSO3 · Na3PS2O2 · Na3PO4 · Na4P2O7 · Na5P3O10 · NaReO4 · Na2SeO3 · Na2SeO4 · Na2SiO3 · Na2Si2O5 · Na2SO3 · Na2SO4 · Na2S2O3 · Na2S2O4 · Na2S2O5 · Na2S2O6 · Na2S2O7 · Na2S2O8 · Na2S3O6 · NaTcO4 · Na2TeO3 · NaVO3 · Na3VO4 · Na2WO4 · Na2XeO4 · Na4XeO6 · AlNa(SO4)2
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水素塩 |
NaHCO3 · Na2H3IO6 · Na3H2IO6 · NaH2PO4 · Na2HPO4 · Na2H2P2O7 · Na3HP2O7 · NaHSeO3 · NaHSeO4 · NaHSO3 · NaHSO4
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ナトリウムの化合物 - ナトリウムのオキソ酸塩 |
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Japanese Journal
- 歯科用キシロカイン^【○!R】中に含まれるピロ亜硫酸ナトリウムによるアナフィラキシーショックの1例
- 西條 英人,西川 久美子,森 良之,小泉 敏之,坂田 康彰,高戸 毅
- 日本口腔外科学会雑誌 49(3), 237-240, 2003-03-20
- We report a rare case of anaphylactic shock during tooth extraction. The patient had atopic dermatitis for about 20 years. Although the serine IgE level was high, the results of drug lymphocyte stimul …
- NAID 10012628981
- C-8 新食用色素赤色 40 号とスルホン酸基を含まない食用色素 3 種類に対する塩酸アンブロキソールならびにピロ亜硫酸ナトリウムの影響
Related Links
- 解説 ピロ亜硫酸ナトリウムはピロ亜硫酸のナトリウム塩である。ピロ亜硫酸ナトリウムは、白色の粉末で流通している。本品を水溶液にしたものは、ピロ亜硫酸塩が解離して亜硫酸水素塩の形になる。また水溶液の状態で製造・販売 ...
- 食品添加物に関するサイトです。 ... 物質名 ピロ亜硫酸ナトリウム 用途名 漂白剤 ピロ亜硫酸ナトリウムは、かんぴょう、乾燥果実やワインなどに使用される漂白剤の一種です。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
1アンプル中の分量
有効成分
添加物
- ピロ亜硫酸ナトリウム:1.25mg
無水クエン酸
pH調整剤
禁忌
- 褐色細胞腫[カテコールアミンを過剰に産生する腫瘍であるため、症状が悪化するおそれがある。]
効能または効果
- 急性循環不全(心原性ショック、出血性ショック)
下記のような急性循環不全状態に使用する。
- 無尿、乏尿や利尿剤で利尿が得られない状態
- 脈拍数の増加した状態
- 他の強心・昇圧剤により副作用が認められたり、好ましい反応が得られない状態
- 通常ドパミン塩酸塩として1分間あたり1〜5μg/kgを点滴静脈投与し、患者の病態に応じ20μg/kgまで増量することができる。必要に応じて日局生理食塩液、日局ブドウ糖注射液、総合アミノ酸注射液、ブドウ糖・乳酸ナトリウム・無機塩類剤等で希釈する。
投与量は患者の血圧、脈拍数及び尿量により適宜増減する。
慎重投与
- 末梢血管障害のある患者(糖尿病、アルコール中毒、凍傷、動脈硬化症、レイノー症候群、バージャー病等)[末梢血管収縮作用により症状が悪化するおそれがある。]
- 未治療の頻脈性不整脈又は心室細動の患者[陽性変時作用により症状が悪化するおそれがある。]
重大な副作用
- 麻痺性イレウス(頻度不明):麻痺性イレウスがあらわれることがある。
- 四肢冷感等の末梢の虚血(頻度不明):末梢血管の収縮により四肢冷感等の末梢の虚血が起こり、壊疽を生じることもあるので、四肢の色や温度を十分に観察し、変化があらわれた場合には投与を中止し、必要があればα-遮断剤を静脈内投与する。
薬効薬理
- 末梢性に投与されたドパミンは血液脳関門を通過できず、末梢作用のみを示す。低用量のドパミンは、血管平滑筋にあるD1ドパミン受容体に直接働き、細胞内CAMP量を増加させ、血管拡張を起こす。特に、上腸間膜及び腎での血流量を増やし、更に糸球体ろ過を増大させて、Na+利尿を起こす。少し高用量のドパミンは、主として交感神経終末からのノルアドレナリン遊離を介する間接作用により、心収縮力、心拍出量を増加させる。高用量のドパミンは、血管のα1受容体を刺激し、血圧を上昇させる。1)
有効成分に関する理化学的知見
- 一般名:ドパミン塩酸塩(Dopamine Hydrochloride)
化学名:4-(2-Aminoethyl)benzene-1, 2-diol monohydrochloride
分子式:C8H11NO2・HCl
分子量:189.64
性状:白色の結晶又は結晶性の粉末である。
水又はギ酸に溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けにくい。
融点:約248℃(分解)
構造式:
★リンクテーブル★
[★]
ピロ亜硫酸ナトリウム
[★]
- 英
- sodium, natrium, Na
- 関
- Na+
血液(血清)中のナトリウム (臨床検査法提要第32版)
尿中のナトリウム
- <20 mEq/l (正常と判断できる範囲)
- >40 mEq/l (腎性腎不全を示唆)
尿Na,Kと血清Naによる血清Naの予測
- 経口摂取と輸液による自由水の摂取がなければ
- 尿([Na+]+[K+]) < 血清[Na+] → 血清[Na+]上昇
- 尿([Na+]+[K+]) = 血清[Na+] → 血清[Na+]普遍
- 尿([Na+]+[K+]) > 血清[Na+] → 血清[Na+]低下
食品中の食塩量
- ほとんどの製品ラベルに記載されている、ナトリウム[g]はそのまま食塩量[g]と考えることができないので、指導する債には注意を促す。
- 分子量から考えるとNa(23), Cl(35.5)なので、ナトリウムx[g]は食塩 x /23 * (23 + 35.5)、つまり2.54 * x [g]となる。
- 例えば、小生が常食している某社のインスタントラーメンにはナトリウム2[g]との記載があるが、これは5.08gの食塩が含まれているということになる。もちろんスープは全部飲む。1日3袋食べたことがあるのだが、、、
臨床関連
[★]
- 英
- thorium、Th
- 関
- トロトラスト、232Th
概念
- 参考1
- 原子番号:90
- 元素記号:Th
- アクチノイド元素の一つ
- 銀白色の金属。
- 安定同位体は存在しない。
- 北欧神話の軍神または雷神トールにちなんで名づけられた。
同位体
- 参考1
同位体
|
NA
|
半減期
|
DM
|
DE (MeV)
|
DP
|
228Th
|
trace
|
1.9116 y
|
α
|
5.52
|
224Ra
|
229Th
|
syn
|
7340 y
|
α
|
5.168
|
225Ra
|
230Th
|
trace
|
75380 y
|
α
|
4.77
|
226Ra
|
231Th
|
trace
|
25.5 h
|
β
|
0.39
|
231Pa
|
232Th
|
100 %
|
1.405 × 1010 y
|
α
|
4.083
|
228Ra
|
234Th
|
trace
|
24.1 d
|
β
|
0.27
|
234Pa
|
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義
[★]
- 英
- sulfurous acid、sulfite、sulfurous
- 関
- 亜硫酸塩、イオウ酸
[★]
- 英
- sulfuric acid, sulfate
- 関