- 英
- Lactobacillus bifidus
- ラ
- Bifidobacterium bifidum、bifidobacteria
- 同
- ビフィドバクテリウム属, Bifidobacterium属, Bifidobacterium、ビフィズス乳酸桿菌、ビフィドバクテリウム
- 商
- ビオスミン、ビオフェルミン、ビフィスゲン、ビフィダー、ラックビー、レベニン
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/08/02 22:32:40」(JST)
[Wiki ja表示]
ビフィドバクテリウム属 |
Bifidobacterium adolescentis
|
分類 |
ドメイン |
: |
細菌 Bacteria |
門 |
: |
放線菌門
Actinobacteria |
綱 |
: |
放線菌綱
Actinobacteria |
亜綱 |
: |
放線菌亜綱
Actinobacteridae |
目 |
: |
ビフィドバクテリウム目
Bifidobacteriales |
科 |
: |
ビフィドバクテリウム科
Bifidobacteriaceae |
属 |
: |
ビフィドバクテリウム属
Bifidobacterium |
|
学名 |
Bifidobacterium
Orla-Jensen 1924 |
下位分類(種) |
- 他に約42種9亜種(2013年12月現在)
|
ビフィズス菌とはグラム陽性の偏性嫌気性桿菌の一種で、放線菌綱Bifidobacteriales目Bifidobacterium属に属する細菌の総称。また、本菌属の基準種でもあるビフィドバクテリウム・ビフィドゥム Bifidobacterium bifidumのみを指すこともある。
目次
- 1 概要
- 2 効果
- 3 ビフィズス菌を含む主な製品
- 4 出典
- 5 関連項目
- 6 外部リンク
概要
全ての動物の腸内に生息し、人間の腸管にはB. bifidum、B. breve、B. infantis (B. longum subsp. infantis に再分類)、B. longum、B. adolescentisの5種が棲息する。特に母乳栄養児の糞便に多く存在する。
1899年、フランス・パスツール研究所のティシエによって乳児の糞便中より発見された。V字やY字に分岐した特徴的な形より、ラテン語で「二又の」を表すビフィドゥスbifidusという語が採用され、当初はバキルス・ビフィドゥスBacillus bifidusと呼ばれた。「ビフィズス」という名称はこのときの種形容語に由来する。1924年にはビフィドバクテリウム属Bifidobacterium(bifidusと「細菌」を意味するバクテーリウムbacteriumの合成語)が新設されBifidobacterium bifidum Orla-Jensen 1924 として再分類された。その後、本菌以外のビフィドバクテリウム属の細菌も同様にヒトの腸内細菌として、同様の役割を担っていることが明らかになり、ビフィドバクテリウム属に属する細菌の総称(= Bifidobacterium spp. あるいは bifidobacteia)としても、ビフィズス菌が用いられている。
糖を分解して乳酸、酢酸を作るヘテロ乳酸菌の仲間でもある。
効果
善玉菌として腸内の環境を整えるほか、花粉症などアレルギー症状の緩和にも貢献していることが分かってきた[1]。乳幼児に多いロタウイルスによる感染性腸炎の抑制をする可能性が報告されている[2]。
ビフィズス菌を含む主な製品
- ラックビー微粒(興和株式会社)
- ビオフェルミン錠剤(ビオフェルミン製薬)
- ビヒダス(森永乳業)
- ビフィア(ヤクルト本社)
- ビフィーナ(森下仁丹)
- ビフィーネ(ヤクルト本社)
- BF-1(ヤクルト本社)
- ミルミル(ヤクルト本社)
- ビフィズス菌HD(森下仁丹)
- ラッパ胃腸薬(大幸薬品)
- ナチュレ恵(日本ミルクコミュニティ)
- オーダーメイドビフィズス菌「BifiDio」(ポジティブライフ)
- 生きてる酵母(日健協サービス)
- おなかで増えるLKM512(協同乳業)
- 朝食プロバイオティクスヨーグルトBifiX(グリコ乳業)
出典
- ^ 辨野義己「ビフィズス菌パワーで改善する花粉症」講談社 (2007年1月)
- ^ ビフィズス菌のロタウイルス感染に対する予防効果の検討 感染症学雑誌 Vol.73 (1999) No.4 P305-310, JOI:JST.Journalarchive/kansenshogakuzasshi1970/73.305
関連項目
|
ウィキスピーシーズにビフィズス菌に関する情報があります。 |
外部リンク
- 乳酸菌、ビフィズス菌など - 「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所)
- ビフィドバクテリウムと免疫 腸内細菌学雑誌 Vol.27 (2013) No.3 p.159-167
- ビフィズス菌の有用性とその研究周辺 栄養学雑誌 Vol.52 (1994) No.5 P267-268
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- ヒトミルクオリゴ糖によるビフィズス菌増殖促進作用の分子機構
- 腸管粘膜面における上皮バリア構築メカニズム (AYUMI 消化器疾患と自然免疫 : 腸管免疫制御機構における自然免疫とIBD)
Related Links
- おなかの中から健康をサポートするビフィズス菌研究所「TOPページ」 ... ビフィズス菌の基礎知識 森永乳業のビフィズス菌 ビフィズス菌の製造技術 ビフィズス菌BB536の6つのポイント 腸年齢チェック
- 50年以上に及ぶビフィズス菌研究実績を持つ森下仁丹がお送りするビフィズス菌情報サイト。「ビフィズス菌とは?」「仁丹の第二のルーツ・ビフィズス菌」
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
組成
- 1g中に次の成分を含有する。
ビフィズス菌…4.0mg
ラクトミン…2.0mg
*添加物として、バレイショデンプン、ブドウ糖、乳糖水和物、沈降炭酸カルシウム、白糖、デキストリンを含有する。
効能または効果
- 腸内菌叢の異常による諸症状の改善
- 通常、成人1日3〜6gを3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
薬効薬理
- ビフィズス菌及びラクトミンを投与することにより、腸内菌による腐敗産物の産生が抑制される(ラット)1)。
- ラクトミンを投与することにより、腸内有用菌であるビフィズス菌が増加する(ラット)2)(ヒト)3)。
- 本剤をビフィズス菌拮抗球菌検出乳児に投与すると、腸内のビフィズス菌拮抗球菌は排除される4,5)。
作用機序
- ビフィズス菌及びラクトミンは腸内で増殖し、ビフィズス菌は乳酸と酢酸を、ラクトミンは乳酸等を産生して、腸内菌叢の正常化をはかり、整腸作用をあらわす。
有効成分に関する理化学的知見
ビフィズス菌(Bifidobacterium)
菌種
性状
- 白色〜わずかに黄褐色の粉末で、においはないか、又はわずかに特異なにおいがある。
ラクトミン(Lactomin)
菌種
性状
- 白色〜わずかに黄褐色の粉末で、においはないか、又はわずかに特異なにおいがある。
★リンクテーブル★
[★]
- 1か月の乳児。健康診査のため母親に連れられて来院した。母親の妊娠・分娩経過に異常はなく、母乳栄養で体重は27g/日増加している。便は黄色である。皮膚はやや黄染している。胸腹部に異常を認めない。
- この児で正しいのはどれか。
- a 便はアルカリ性を示す。
- b 体重増加は不良である。
- c 人工栄養児より便は硬い。
- d 黄疸のため母乳を中止する。
- e 腸内細菌叢としてビフィズス菌が多い。
[正答]
※国試ナビ4※ [109E044]←[国試_109]→[109E046]
[★]
ラクトミン(ストレプトコッカス・フェカリス、ラクトバチルス・アシドフィルス)、ビフィズス菌(ビフィドバクテリウム・ロンガム)
- 関
- 止しゃ剤,整腸剤
[★]
ビフィドバクテリウム属、ビフィズス菌
- 関
- Bifidobacterium、Bifidobacterium bifidum
[★]
- ラ
- Bifidobacterium
- 関
- ビフィズス菌、ビフィドバクテリウム属
[★]
ビフィズス菌、ラクトミン
- 関
- 止しゃ剤,整腸剤
[★]
ビフィズス菌
- 関
- bifidobacteria、Bifidobacterium
[★]
- 英
- fungus、fungi、microbial
- 関
- 菌類、真菌、真菌類、微生物