バビンスキー反射
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/04/06 14:46:39」(JST)
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バビンスキー反射(英: Babinski reflex)は、脊髄を反射弓とする脊髄反射の1つだが、正常時には現れない病的反射である。錐体路障害を示唆するものとして信頼度が高い。バビンスキー反射の変法としてチャドック反射、オッペンハイム反射、ゴードン反射、シェーファー反射、ゴンダ反射、ストランスキー反射、マリー・フォア反射、マイヤー反射、ルリー徴候などがある。
フランスの医師ジョゼフ・ババンスキー(Joseph Jules François Félix Babinski、1857年 - 1932年)によって発見された現象であり、「ババンスキー反射」とすべきところだが、日本では「バビンスキー反射」と呼ばれることが多い。
なお、バビンスキー反射が現れうるような刺激を与えたときの反応を総称して足底反射(plantar reflex)と言う。バビンスキー反射は異常な足底反射である。バビンスキー反射が現れる、つまりバビンスキー反射陽性のことをバビンスキー現象、バビンスキー徴候とも言う。
反射の概要
- 足の裏をとがったもので踵から爪先にむけてゆっくりとこする。
- 足の親指が足の甲(足背)の方にゆっくり曲がる(拇指現象)。
- 他の4本の指は外側に開く(開扇現象)。
この一連の反射をバビンスキー反射といい、2歳未満の幼児には普通に見られる。年齢を重ねるにつれ足の指が足の裏側(足底)に曲がる(屈曲)反応になる、もしくは現れなくなるが、成長後もこの反射が見られると錐体路障害が疑われる。新生児の神経系異常を発見する検査としてこの反射の確認が幅広く行われている。また交通事故などにより後天的な錐体路障害が疑われる場合にもこの反射を確認する。
誤用・誤解
- 医療関係者の間でも足の指が開くことがバビンスキー反射であると誤解・誤用されている場合がある。あくまで足の裏への刺激に対して起こる反射がバビンスキー反射である。
因みに、足の指が開く症状は、開張足と呼ばれ、足の筋肉の衰えが原因とされる。
関連項目
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Japanese Journal
- ニホンザルの足底皮膚反射とバビンスキー現象(III 共同利用研究 2 研究成果)
- 誘発筋電図に依る新生児,乳幼児のバビンスキー現象(Babinski's sign)の研究
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- 法則の辞典 バビンスキー現象の用語解説 - 蹠(あしのうら)部を刺激したとき,正常なら ば全趾が低屈するが,その足拇趾やほかの全趾が背屈する現象....
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- Babinski's reflex (SP), Babinski reflex
- 同
- バビンスキー徴候 Babinski sign、足指背屈型足底反射 dorsiflexor type of plantar reflex、バビンスキー現象、伸展性足底反射 extensor plantar reflex extensor plantar response
- 関
- 反射、運動麻痺、錐体路徴候
概念
- 乳幼児や錐体路障害を来した成人で見られ、足裏外側をなぞった際に起こる足指を反らしながら開く反射(足底刺激に対して母指が背屈する(PT.123))である。健常な人では母指が底屈する。乳幼児の場合、抑制系ニューロンの未発達により生じ、成人では上位運動ニューロンの障害により生じる。生後から見られおよそ1歳(8ヶ月~2歳)(G10M.339)で消失する。
国試
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-バビンスキー徴候
[★]
- 関
- phenomenon、phenomena、event、phenomenal
国試ででそうな現象
[★]
- 英
- key
- 関
- 鍵、重要、手がかり
[★]
- 英
- bottle
- 関
- ビンづめ