- 英
- syringe
- 関
- 注射器
WordNet
- spray or irrigate (a body part) with a syringe
- a medical instrument used to inject or withdraw fluids
PrepTutorEJDIC
- 注射器 / 洗浄器,かん腸器,スポイト / 〈液〉‘を'注射する;(洗浄器で)〈傷など〉‘を'洗浄する
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/05/20 13:57:49」(JST)
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注射針を接続した注射筒と、注射針の保護キャップ
注射筒(注射針を装着していない状態)
注射針(針基に接合された針管)
注射器(ちゅうしゃき、英: Syringe)は、液体や気体を注入および吸引するために用いられる器具の一つである。注射器によって生物に薬剤を注入する行為を注射と呼ぶ。
目次
- 1 概要
- 2 種類・用途
- 3 歴史
- 4 脚注
- 5 関連項目
- 6 外部リンク
概要
注射器の多くは、注射筒(狭義にはこれをシリンジと呼ぶ)と注射針から成り、注射針があらかじめ結合された注射筒を針付き注射筒という。針刺し事故防止機構付きのものや、一時的で短時間の点滴静脈注射向けの翼状注射針、針なし注射器など、用途によって形態はさまざまである。注射針と注射筒は、さしこんで接続するものと、あらかじめ一体成型されているものとがある。
なお形状こそ似ているものの、注射器とは区別されるものもある。例えば、浣腸に用いられる器具で注射筒とほぼ同じ形状の器具は浣腸器と呼ばれ、注射器とは言わない。また、弾力性のあるゴム製の球などを用いて注入や吸引を行う器具はスポイトと呼ばれ、注射器とは区別される。
種類・用途
医療用
円筒形の筒(シリンジ)と、可動式の押子(プランジャ)を有する構造の注射筒が多く用いられる。注射筒の材質はプラスチック、ガラス、金属がある。ガラス製を除き、押子の先端部分はガスケット等で気密を保つようになっている。一般にシリコーン油が潤滑油として用いられている。
ガラス製の注射筒は用時滅菌して繰り返し使用される。目盛がはっきり見えるように押子に着色ガラスが用いられていたものがある。これに対しプラスチック製注射筒は滅菌状態で個別包装され原則的に使い捨てにされる。プラスチック製注射筒は加熱殺菌できないため、エチレンオキサイドガス滅菌や放射線(γ線)滅菌が使用される。
予防接種 などには、注射針を使わない「ハイジェッター」(圧縮空気により薬剤を注入する装置であるen:Jet injector(ジェット・インジェクター))が用いられることがある。その形状から鉄砲注射(ピストル注射)と呼ばれる。日本では1970年代に小・中学校の予防接種で用いられたが、神経線維の損傷が多発したことから1987年8月に厚生省の撤収勧告、1994年に廃止と使用が取りやめられ、またC形肝炎など感染症への対策が不十分との指摘もある[1]。2011年10月、FDAもインフルエンザワクチン投与に際しハイジェッター装置を使わないよう勧告している[2]。2014年5月、新たに開発された無針ジェット式注射器「Stratis」によるインフルエンザワクチン接種の報告があり、有針注射器と比べてワクチン効果、副反応、有害事象に差が無いことが示された[3]。なお、糖尿病患者向けインスリン注射器として、新たに小型の「ハイジェッター」が販売されている[4]。
注射は医療従事者が行うことが基本であるが、慢性的な病気、緊急処置が想定される場合に備えた自己注射型の注射器が存在する。
- 糖尿病患者が用いるインスリンの注射器などのなかは、内容物を保持する構造を持たず、針の先端に注入する薬剤を塗布しておき、対象物に押し付けることで注射するものもある。普段は注射針が内蔵されており、ボタン操作などで注射針が射出される構造の注射器も用いられる。糖尿病患者は日常的に自己注射を繰り返し、継続的に肉体的な苦痛を余儀なくされるが、注射針の先端部を細くし針刺し時の痛みをほぼなくした注射針(ナノパス33)が日本で開発され、流通している[5]。この注射針は、2005年度のグッドデザイン賞を受賞した[6]。
- 蜂のアナフィラキシーショック症状に対処するアドレナリンの注射器エピペンは、内容物を保持する構造を持っている自己注射器である。注射筒を押し当てるとスプリングで針が使用者の体内に刺さる構造となっており、同時に薬液が注入される(詳細はエピペンの項を参照)。アメリカでは軍用として携行型のPAM(化学兵器の解毒剤として)の注射器としても用いられる。
- 軍用の救急医療キットには、一回の投与分を封入した注射針付きの注射器が採用されている。負傷者自身が使用する事を考慮し、片手で扱えるように、外筒と押子からなる形ではなく、軟質プラスティック製の薬嚢に直接注射針が取りつけられ、薬嚢を絞る事で薬剤を注入する。
注射器の先端に接続する注射針は、ステンレス(ISO9626適合品等)が一般的であるが、近年では痛みが少ないとされるプラスチック製の製品も開発されている。
現在では、医療用には、安全性確保の観点から使い捨ての注射器が多く用いられている。他方、このため大量の医療廃棄物が発生する。
使用に関して、厚生労働省から安全対策上の通知が出されることがある。例として、針基のカラーコードの統一を図るものがあり[7]、また注射筒型の医薬品注入器の使用に関するものなどがある[8]。
実験用
物理実験などで、液体や気体の注入、体積の測定、簡単な加圧などに用いられる。
有機化学では、無水実験や不活性ガス(窒素やアルゴン)条件で行う実験の際に用いることがある。その場合有機溶剤で注射器が溶けてしまわぬようガラス製になっていることが多い。
歴史
1952年には、アメリカ合衆国でプラスチック製の使い捨て(ディスポーサブル)注射器が作られた。注射器の大手メーカーとしても知られるテルモは、特殊な注射針であるナノパス33の開発を行い、現在これの製造販売元となっている。 また岡野工業はナノパス33の金型成型工程を開発したことで知られている。
脚注
- ^ 伊藤精介 (1998年12月11日). “接種 かくしてC型肝炎は日本人に蔓延した!”. 週刊ポスト(小学館). 1999年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年6月16日閲覧。
- ^ FDA PRODUCT SAFETY -Medical Device-
- ^ Needle-free jet injection for administration of influenza vaccine: a randomised non-inferiority trial. Lancet. 2014 May 29.
- ^ 久永内科クリ二ック 2008年3月
- ^ ナノパス33
- ^ 2005年度グッドデザイン大賞
- ^ 医薬品・医療機器等安全性情報234号
- ^ 医療事故を防止するための医療用具に関する基準の制定等について(注射筒型手動式医薬品注入器基準等)独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
関連項目
|
ウィキメディア・コモンズには、注射器に関連するメディアがあります。 |
- 注射剤
- 注射
- リキャップ
- ピストン
- バキュテナー
- マイクロバブルインジェクションメス
外部リンク
- 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
- 古い古い歴史 : 注射器接合部の規格統一の企て(<特集>注射器) 松本善治郎
- 注射器の問題点:特にルーアー先の統一をめぐって(<特集>注射器)
- 薬事法による注射器の基準設定について(<特集>注射器) 竹内勝
- 注射器の統一 木畑 辰夫
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- 間違えにくい 使いやすい プレフィルドシリンジのデザインリニューアルを進めて
- キャリヤーガス流路切替えにより試料注入を行うマイクロシリンジを利用したキャピラリーLC–GCインターフェイスの開発 (特集 生命・環境を読み解く分析化学)
- 特集 正しく知りたい 輸液ポンプ・シリンジポンプ : 適応と投与時のポイント
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
イオパーク240注シリンジ100mL(尿路・CT用)
組成
内容量
有効成分
(ヨード含有量:24g(240mg/mL))
添加物
- エデト酸カルシウムナトリウム水和物(0.1mg/mL)、
トロメタモール(1.21mg/mL)、
pH調節剤
禁忌
- ヨード又はヨード造影剤に過敏症の既往歴のある患者
- 重篤な甲状腺疾患のある患者
[ヨードが甲状腺に集積し、症状が悪化するおそれがある。]
効能または効果
イオパーク240注シリンジ
- 四肢血管撮影、コンピューター断層撮影における造影、静脈性尿路撮影
イオパーク300注シリンジ
- 脳血管撮影、選択的血管撮影、四肢血管撮影、ディジタルX線撮影法による動脈性血管撮影、ディジタルX線撮影法による静脈性血管撮影、コンピューター断層撮影における造影、静脈性尿路撮影
イオパーク350注シリンジ
- 血管心臓撮影(肺動脈撮影を含む)、大動脈撮影、選択的血管撮影、四肢血管撮影、ディジタルX線撮影法による静脈性血管撮影、コンピューター断層撮影における造影、静脈性尿路撮影、小児血管心臓撮影(肺動脈撮影を含む)
なお、年齢、体重、症状、目的により適宜増減する。
効能・効果 |
イオパーク240注シリンジ |
イオパーク300注シリンジ |
イオパーク350注シリンジ |
脳血管撮影 |
― |
5〜15mL |
― |
血管心臓撮影 心腔内撮影 |
― |
― |
20〜40mL |
血管心臓撮影 冠状動脈撮影 |
― |
― |
3〜8mL |
血管心臓撮影 肺動脈撮影 |
― |
― |
20〜40mL |
大動脈撮影 |
― |
― |
30〜50mL |
選択的血管撮影 |
― |
5〜50mL |
5〜50mL |
四肢血管撮影 |
25〜50mL |
10〜50mL |
10〜50mL |
ディジタルX線撮影法による動脈性血管撮影 |
― |
1.5〜50mL |
― |
ディジタルX線撮影法による静脈性血管撮影 |
― |
20〜50mL |
20〜50mL |
コンピューター断層撮影における造影 |
40〜100mL |
40〜100mL
高速ラセンコンピューター断層撮影で腹部の撮影を行う場合は、150mLまで投与可能とする。 |
40〜100mL |
静脈性尿路撮影 |
60〜100mL |
50〜100mL |
40mL |
- 小児血管心臓撮影の場合には、通常1回、下記の量を使用する。
なお、年齢、体重、症状、目的により適宜増減する。
効能・効果 |
イオパーク240注シリンジ |
イオパーク300注シリンジ |
イオパーク350注シリンジ |
小児血管心臓撮影 心腔内撮影 |
― |
― |
0.5〜2.0mL/kg体重 |
小児血管心臓撮影 冠状動脈撮影 |
― |
― |
2.0〜4.0mL |
小児血管心臓撮影 肺動脈撮影 |
― |
― |
0.5〜2.0mL/kg体重 |
小児血管心臓撮影 上行大動脈撮影 |
― |
― |
0.5〜2.0mL/kg体重 |
慎重投与
- 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、じん麻疹等のアレルギーを起こしやすい体質を有する患者
- 薬物過敏症の既往歴のある患者
- 脱水症状のある患者
[急性腎不全があらわれるおそれがある。]
- 高血圧症の患者
[血圧上昇等、症状が悪化するおそれがある。]
- 動脈硬化のある患者
[心・循環器系に影響を及ぼすことがある。]
- 糖尿病の患者
[急性腎不全があらわれるおそれがある。]
- 甲状腺疾患のある患者
[ヨードが甲状腺に集積し、症状が悪化するおそれがある。]
- 肝機能が低下している患者
[肝機能が悪化するおそれがある(「原則禁忌」の項参照)。]
- 腎機能が低下している患者
[腎機能が悪化するおそれがある(「原則禁忌」の項参照)。]
- 急性膵炎の患者
[症状が悪化するおそれがある(「重要な基本的注意」の項参照)。]
重大な副作用
ショック(頻度不明)
- ショック(遅発性を含む)を起こし、失神、意識消失、呼吸困難、呼吸停止、心停止等の症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、必要に応じ適切な処置を行うこと。また、軽度の過敏症状も重篤な症状に進展する場合があるので、観察を十分に行うこと。
アナフィラキシー様症状(頻度不明)
- 呼吸困難、咽・喉頭浮腫等のアナフィラキシー様症状(遅発性を含む)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、必要に応じ適切な処置を行うこと。
腎不全(頻度不明)
- 急性腎不全があらわれることがあるので、このような場合には必要に応じ適切な処置を行うこと。
けいれん発作(頻度不明)
- けいれん発作があらわれることがあるので、このような場合にはフェノバルビタール等バルビツール酸誘導体又はジアゼパム等を投与すること。
肺水腫(頻度不明)
- 肺水腫があらわれることがあるので、このような場合には必要に応じ適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸(頻度不明)
- AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、このような場合には、必要に応じ適切な処置を行うこと。
心室細動、冠動脈れん縮(頻度不明)
- 心室細動、冠動脈れん縮があらわれることがあるので、このような場合には必要に応じ適切な処置を行うこと。
皮膚障害(頻度不明)
- 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、発熱、紅斑、そう痒感、眼充血、口内炎等の異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
血小板減少(頻度不明)
- 血小板減少があらわれることがあるので、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
意識障害、失神(頻度不明)
- ショックを伴わない意識障害、失神があらわれることがあるので、検査終了後も意識レベル等の観察を十分に行い、必要に応じ適切な処置を行うこと。
麻痺(頻度不明)
- 一過性麻痺があらわれることがあるので、観察を十分に行い、必要に応じ適切な処置を行うこと。
有効成分に関する理化学的知見
分子式
分子量
性状
水に極めて溶けやすく、メタノールに溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けにくい。
水酸化ナトリウム溶液(1→20)に溶ける。
水溶液(1→20)は旋光性を示さない。
★リンクテーブル★
[★]
- a 特に何もしない。
- b 医療費を免除する。
- c マスコミに公表する。
- d 家族を呼んで謝罪する。
- e インシデントとして報告する。
[正答]
※国試ナビ4※ [104C016]←[国試_104]→[104C018]
[★]
- a 抜針してから駆血帯を外す。
- b 拍動を触れる部分を穿刺する。
- c 採血後すぐに針にキャップをする。
- d 皮膚面に15~30度の角度で穿刺する。
- e 透析用動静脈シャントがある場合は同じ腕で行う。
[正答]
※国試ナビ4※ [113B011]←[国試_113]→[113B013]
[★]
- 関
- injector
[★]
- 英
- syringe、injector
- 関
- シリンジ
[★]
- 関
- ワクチン類
- A/カリフォルニア/7/2009(H1N1)pdm09 株
- A/ビクトリア/361/2011(H3N2)株
- B/ウィスコンシン/1/2010 株
[★]
- 英
- syringe driver, syringe pump
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3