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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/01/18 00:01:28」(JST)
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グルコースオキシダーゼ |
蛋白質構造データバンク 今月の分子077:ブドウ糖酸化酵素(Glucose Oxidase)
|
識別子 |
EC番号 |
1.1.3.4 |
CAS登録番号 |
9001-37-0 |
データベース |
IntEnz |
IntEnz view |
BRENDA |
BRENDA entry |
ExPASy |
NiceZyme view |
KEGG |
KEGG entry |
MetaCyc |
metabolic pathway |
PRIAM |
profile |
PDB構造 |
RCSB PDB PDBe PDBsum |
遺伝子オントロジー |
AmiGO / EGO |
検索 |
PMC |
articles |
PubMed |
articles |
NCBI |
proteins |
|
グルコースオキシダーゼ(glucose oxidase, GOx) は、β-D-グルコピラノース(六炭糖グルコースのヘミアセタール型)と結びついて代謝産物に分解する酵素である。グルコースオキシダーゼは二量体のタンパク質で、β-D-グルコースをD-グルコノ-1,5-ラクトンへ酸化する。さらにD-グルコノ-1,5-ラクトンはグルコン酸へ加水分解される。
触媒として作用するために、グルコースオキシダーゼは補因子としてフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)を用いる。FADは生化学的な酸化還元反応において一般的な要素である。酸化還元反応では分子からの電子の授受が伴う。グルコースオキシダーゼの酸化還元反応ではFADは最初の電子受容体として作用し、FADH2へ還元される。そのときFADH2は最終的な電子の受容体である酸素分子によって酸化される。酸素分子がより高い還元電位を持つためである。これによって酸素分子は過酸化水素に還元される。
グルコースオキシダーゼは、生じる電荷を電極を接続して計測し、酵素を通過した電子の個数の経過をみることによってグルコース濃度を調べるバイオセンサーとして用いられている。商用生産されるときは、クロコウジカビ(Aspergillus niger)からよく抽出される。これはナノテクノロジーの世界において、糖尿病患者に対するグルコースセンサーとして微小電極とともに用いることが可能な応用の一つとして考えられている。
グルコースオキシダーゼはハチミツで見られ、天然の防腐剤として作用している。グルコースオキシダーゼがハチミツの表面で空気中の酸素を過酸化水素に還元し、抗菌剤として作用するためである。
別名
アオカビ(Penicillium notatum)の抗菌性の培地から抽出されたことからペニシリンAとも呼ばれるが、混乱を回避するためにペニシリンと再命名された[1]。ペニシリンBとグルコースオキシダーゼは全く同じもので、アオカビとは別の菌から抽出され[2]、現在ではグルコースオキシダーゼとして一般に知られている[3]。
脚注
- ^ Coulthard CE, Michaelis R, Short WF, Sykes G (1945). "Notatin: an anti-bacterial glucose-aerodehydrogenase from Penicillium notatum Westling and Penicillium resticulosum sp. nov". Biochem. J. 39 (1): 24–36. PMC 1258144. PMID 16747849.
- ^ KEILIN D, HARTREE EF (January 1952). "Specificity of glucose oxidase (notatin)". Biochem. J. 50 (3): 331–41. PMC 1197657. PMID 14915954.
- ^ Julio Raba and Horacio A. Mottola (1995). "Glucose Oxidase as an Analytical Reagent". Critical Reviews in Analytical Chemistry 25 (1): 1–42.
外部リンク
- "Glucose Oxidase: A much used and much loved enzyme in biosensors" at University of Paisley
- Glucose Oxidase - the US National Library of Medicine Medical Subject Headings (MeSH)
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Japanese Journal
- 有機-無機ハイブリッド系ラングミュア・ブロジェット膜を用いたグルコースセンサの開発 : カチオン性超薄膜へのグルコース酸化酵素の吸着特性
- 大貫 等,草刈 顕,和泉 充
- 電気学会研究会資料. DEI, 誘電・絶縁材料研究会 2007(83), 35-39, 2007-11-09
- NAID 10019975413
- 有機-無機ハイブリッド系ラングミュア・ブロジェット膜を用いたグルコースセンサの開発 : カチオン性超薄膜へのグルコース酸化酵素の吸着特性(機能性有機薄膜,一般)
- 大貫 等,草刈 顕,和泉 充
- 電子情報通信学会技術研究報告. OME, 有機エレクトロニクス 107(307), 35-39, 2007-11-02
- 本報告は、正に帯電したラングミュア・ブロジェット(LB)膜中へのグルコースオキシターゼ(GOx)の吸着現象を調べたものである。カチオン性分子であるオクタデシルトリメチルアンモニウム(ODTA)と、無機化合物であるプルシアンブルー(PB)クラスターから構成される有機-無機複合系LB膜中にGOxを吸着させると、アンペロメトリー型のグルコースセンサが構成される。このODTA/PB/GOx LB膜によるグ …
- NAID 110006533648
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- 試料中のグルコース酸化酵素の活性を比色または蛍光法により測定するキットです。グルコース代謝に関する薬理学的研究に有用です。 ...
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★リンクテーブル★
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- グルコース酸化酵素
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- glucose, grape sugar, dextrose
- 商
- ブドウ糖注、グルノン
- 関
- GLUT、血中グルコース濃度、血糖値、GLUT
- グルコース1-リン酸、グルコース6-リン酸
分子量
- 血糖 100 mg/dl -> 1000 mg/l ; 1000 mg/l / 180 g/mol ≒5.6 mmol/l = 5.6 mM
尿細管におけるグルコースの再吸収 SP.801
- 近位尿細管における刷子縁で行われる。
- 管腔側に糖/Na+共輸送体 SGLT(SGLT1とSGLT2)が存在し、Naとグルコースを共輸送する
- SGLT2がグルコースの取り込みに貢献している(低親和性、高用量の輸送担体)
- 側底膜にはGLUT2が存在し、血液循環にグルコースを輸送する。
輸液で用いられるグルコース
- 末梢静脈:5%グルコース。5g/100g -> 50g/1L -> 50/180 Eq/L -> 277.78 mEq/L
臨床関連
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- 英
- enzyme, ferment
- 関
- 酵素反応
酵素の分類
- (a)酸化還元酵素(oxydoreductase) EC1:ある物質を酸化したり、還元したりします。脱水素酵素、ペルオキシダーゼなどを含みます。
- (b)転移酵素(transferase) EC2: アミノ基やリン酸基などをある物質から別の物質に転移する酵素です。アミノ基を転移する酵素はアミノトランスフェラーゼと呼ばれます。
- (c)加水分解酵素(hydrolase) EC3:ある物質(基質)に水(H2OのうちHとOH)を加えることにより、2つに分解します。多くの蛋白分解酵素が含まれます。
- (d)リアーゼ(lyase) EC4:ある物質を2つに分解します。
- (e)イソメラーゼ(isomerase) EC5:ある基質を異性体に変換します。
- (f)リガーゼ(ligase) EC6;ATPのエネルギーを使って2つの物質を結合します。
[★]
- 英
- course
- 関
- 過程、課程、経過