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- ovalbumin
- 関
- 卵白アルブミン、オバルブミン
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/11/08 23:48:08」(JST)
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オボアルブミン(Ovalbumin、略称:OVA)は、卵白を構成する主要なタンパク質で、全タンパク質の60-65%を占める[1]。配列と三次元構造はセルピンスーパーファミリーと相当であるが、セリンプロテアーゼ阻害活性は持たない[2]。オボアルブミンの機能は未知であるが、貯蔵タンパク質と関わっていると推定されている[3]。
目次
- 1 研究
- 2 構造
- 3 医学的な特性
- 4 感染症とアレルギー
- 5 出典
- 6 外部リンク
研究
オボアルブミンは、以下のような様々な研究領域で重要なタンパク質である。
- タンパク質の構造と性質の一般的な研究
- セルピンの構造と機能の研究(オボアルブミンと他のセルピンの構造の比較により、セリンプロテアーゼの阻害に必要な構造が特定できる。)
- プロテオーム解析(鶏卵のオボアルブミンは、電気泳動ゲルの校正のための分子量マーカーとしてよく用いられる。)
- 免疫学研究(気道過敏のモデルアレルゲンとなるなど、アレルギー反応のシミュレーションによく用いられる。)
構造
ニワトリのオボアルブミンは、385アミノ酸からなり、分子量は45 kDaである[4]。N末端アセチル化(G1)やリン酸化(S68及びS344)、グリコシル化(N292)等の修飾を受けている[4]。
このタンパク質は分泌されるが、そのシグナルペプチドは切り離されない。さらに、N末端に直接付加しているのではなく、21番残基から47番残基までの配列内に存在する[5]。
医学的な特性
鉄等の重金属による中毒が疑われる場合、オボアルブミンが投与されることがある[6]。オボアルブミンは重金属をキレートし、金属イオンをタンパク質のスルフィジル結合の中に取り込む。キレート化により、重金属は消化管に吸収されなくなり、中毒を防止できる。
感染症とアレルギー
オボアルブミンは卵アレルギーの原因物質の1つとされている[7]。感染症とアレンルギーの関係が研究されている[8]。
出典
- ^ Huntington JA; Stein PE (2001). "Structure and properties of ovalbumin.". Journal of Chromatography B 756 (1-2): 189–198. doi:10.1016/S0378-4347(01)00108-6. PMID 11419711.
- ^ Hu H.Y., Du H.N. (2000). "Alpha to Beta Structural Transformation of Ovalbumin: Heat and pH Effects". Journal of Protein Chemistry 19 (3): 177–183. doi:10.1023/A:1007099502179. PMID 10981809.
- ^ Gettins PGW (2002) Serpin structure, mechanism, and function. Chemical Reviews 102(12): 4751-4804.
- ^ a b Nisbet AD, Saundry RH, Moir AJG, Fothergill LA, Fothergill JE (1981) The complete amino-acid sequence of hen ovalbumin. European Journal of Biochemistry 115(2): 335.
- ^ Robinson A, Meredith C, Austen BM (1986) Isolation and properties of the signal region from ovalbumin. FEBS Letters 203(2): 243-246.
- ^ Dominiczak M, Baynes J, Medical Biochemistry, 2d edition (2004), p59.
- ^ Thomas Platts-Mills; Ring, Johannes (2005). Allergy in Practice. Berlin: Springer. p. 106. ISBN 3-540-00219-7.
- ^ Sano Kunio; Kanna Haneda; Gen Tamura; Kunio Shirato (1999). "Ovalbumin (OVA) and Mycobacterium tuberculosis Bacilli Cooperatively Polarize Anti-OVA T-helper (Th) Cells toward a Th1-Dominant Phenotype and Ameliorate Murine Tracheal Eosinophilia". Am. J. Respir. Cell Mol. Biol. 20 (6): 1260–1267. doi:10.1165/ajrcmb.20.6.3546. Retrieved 28 December 2011.
外部リンク
- Ovalbumin - the US National Library of Medicine Medical Subject Headings (MeSH)
Japanese Journal
- 大日向 耕作
- 日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology 58(7), 346-349, 2011-07-15
- NAID 10029400163
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★リンクテーブル★
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卵白アルブミン、オボアルブミン、オバルブミン
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- ovalbumin
- 関
- オボアルブミン、卵白アルブミン
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- 英
- albumin (Z), Alb ALB
- 関
- グロブリン、フィブリノーゲン、血清タンパク分画、アルブミン/グロブリン比, A/G
- (臨床検査)血清アルブミン、(輸血製剤)アルブミン製剤
概念
- 最も多い血漿タンパク質
- 69kDa
- pI=4.9なので、生体内では負に帯電。
- 半減期:15-20日
基準値
- 4.9-5.1g/dl(流れが分かる実践検査マニュアル上巻 p.12)
- HIM.Appendix
- Female : 4.1–5.3 g/dL
- Male : 4.0–5.0 g/L
QB
産生
- 組織:肝臓(hepatocyte)(15g/day)
- 調節:炎症性サイトカインの存在下で産生が抑制される
機能
- PT.234
薬理学
- albumin is a major carrier ofr acidic drugs (GOO.7)
- basic drug→α1-acid glycoprotein
臨床関連