胃癌

出典: meddic

gastric cancer, gastric tumor (BPT), gastric carcinoma, stomach carcinoma, stomach cancer,cancer of the stomach
  • first aid step1 2006 p.276
悪性腫瘍ボールマンの分類胃腫瘍 gastric tumor

まとめ

  • 男女ともに死亡原因の上位(男性:2位、女性:1位)を占める悪性腫瘍である。発生部位としては、幽門前庭部に最も多く、次いで胃体部、胃上部である。胃癌の肉眼分類はBorrmann分類を採用しており、早期癌では0-IIc型(表面陥凹型)が、進行癌では3型(潰瘍浸潤型)が最も多い。転移様式は直接浸潤、腹膜播種(癌性腹膜炎、シュニッツラー転移、クルケンベルグ転移)、リンパ行性転移(ウィルヒョウリンパ節転移)、血行性転移(肝臓、肺、骨、脳、皮膚、腎)などいずれもありうる。症状は無いことが多く、進行すれば、各種の腹部症状が出現する。診断には内視鏡検査、X線造影検査、CT、MRI、生検などが行われる。治療としては早期癌には内視鏡的治療法(内視鏡的粘膜切除術、内視鏡的粘膜下層剥離術)を行うのが第一選択となっていることが多く、進行癌に対しては手術療法が行われる。手術不能例に対してはFP療法(5-FU、シスプラチン)を行っている施設が多い。手術療法の後遺症としてはダンピング症候群、輸入脚症候群、骨代謝障害、貧血、便通不良、胆石症、逆流性食道炎、残胃炎、残胃癌が起きうる。(SSUR.508 QB.A-104)

疫学

SSUR.509
  • 男女比は2:1
  • 入院平均年齢60歳。
  • 死亡者数は年間5万人、罹患者数は年間10万人。

好発部位

  • 幽門洞 50-60%:早い満腹感、食塊を飲み込んだ後の腹痛
  • 噴門 25%:嚥下困難
  • 大彎 12%:悪性であることが多い
  • 小彎 :潰瘍の好発部位。幽門洞から小彎にかけて癌が見られることが多い

リスクファクター

参考2 財団法人医学情報センター[1]
  • 食事:(probable)高塩分食品/総食塩摂取量(どちらか関与しているかわからないが)、(possible)焼いた肉・魚、(insufficient)保存肉、N-ニトロソアミン
⇔[抑制的に作用](probable)ビタミンC、(possible)カロチノイド、アリウム化合物、未精製穀物、緑茶、(insufficient)食物繊維、セレン、ニンニク
  • 喫煙:リスクは2倍未満であり、今後検討が必要
  • ヘリコバクターピロリ感染
  • 家族性大腸腺腫症、胃ポリープ
  • 腸上皮化生
  • 高齢者
  • 男性
  • 家族歴

組織型による分類

  • 胃の悪性腫瘍
  • 上皮性腫瘍 :胃癌
  • 非上皮性腫瘍
  • 組織型:腺癌。その他は特殊型に分類される。

肉眼形態による分類

  • 深達度で早期癌と進行癌を分類
  • 早期胃癌:浸潤が粘膜内(m)または粘膜下層(sm)までにとどまる
  • 進行胃癌:浸潤が粘膜下層を超える(=固有筋層(mp)に浸潤) ← 転移の有無は無関係

頻度

  • 早期胃癌:IIc型、IIc混合型(IIc+III, IIc+IIa)
  • 進行胃癌:3型(潰瘍浸潤型) > 2型(潰瘍限局型) > 4型(びまん浸潤型) > 1型(腫瘤型)

早期胃癌

  • リンパ節の転移の有無に関係なく、癌が粘膜ないし粘膜下層にとどまるもの」
  • I型:隆起型:明らかな腫瘤状の隆起が見られるもの
  • II型
  • IIa型:表面隆起型:表面型であるが、低い隆起が見られるもの
  • IIb型:表面平坦型:表面粘膜に見られる凹凸を超えるほどの隆起・陥凹が見られないもの
  • IIc型:表面陥凹型:わずかなびらん、または粘膜の浅い陥凹が見られるもの
  • III型:陥凹型:明らかに深い陥凹が見られるもの:粘膜下層の深部に達している


進行胃癌

  • 0型:早期癌
  • 1型:限局隆起型:明らかに隆起した形態を示し、周囲粘膜との境界が明瞭なもの
[show details]
  • 2型:限局潰瘍型:潰瘍を形成し、潰瘍を取り巻く胃壁が肥厚し周堤を形成する。
  • 3型:浸潤潰瘍型:潰瘍を形成し、潰瘍を取り巻く胃壁が肥厚し周堤を形成するが、周堤と周囲粘膜との境界が不明瞭なもの
  • 4型:びまん浸潤型:著明な潰瘍形成も周堤もなく胃壁の肥厚・硬化を特徴とし、病巣と周囲粘膜との境界が不明瞭なもの
  • 5型:分類不能:


形態と病態

  • 隆起型(0-I型)、表面隆起型(0-IIa型)は老人に多く、分化型腺癌が多い
  • 胃酸分泌は隆起型(0-I型)で低下傾向、陥凹型(0-III型)で増加傾向

組織型

優勢な組織型で判定。
  • 一般型(common type)
  • 高分化型(well differentiated type)
  • 中分化型(moderately differentiated type)
  • 低分化腺癌(poorly differentiated adenocarcinoma)
  • 充実型(solid type):髄様
  • 非充実型(non-solid type):硬様
  • 特殊型(special type)

stage分類

ステージ分類が変更されている。2010/10
[display]http://www.gsic.jp/cancer/cc_02/guideline/index.html
以下は旧分類のままである。
  N0 N1 N2 N3
T1 Ia Ib II IV
T2 Ib II IIIa IV
T3 II IIIa IIIb IV
T4 IIIa IIIb IV IV
H1,M1, P1, CY1 IV IV IV IV

T

T1 癌の進展が粘膜(M:mucus)あるいは粘膜下層(SM:submucosa)までにとどまっているもの。この段階のものが、早期胃癌と定義されている。
T2 癌が固有筋層(MP,mucosa propia)、漿膜下層(SS,sub)までにとどまっている。
T3 癌が胃の壁の外に露出しているもの(SE)
T4 癌が周囲の臓器組織(結腸、膵臓、肝臓、胆嚢その他)にまで直接及んでいるもの。(SI)

N

N0 リンパ節に転移を認めない。
N1 1群のリンパ節に転移を認める。
N2 2群までのリンパ節に転移を認める。
N3 3群までのリンパ節に転移を認める。

その他

M1 領域リンパ節以外の転移を認める(領域外リンパ節、皮膚、脳、肺、骨髄、骨、胸膜、脳、髄膜、副腎)
H1 肝転移
P1 腹膜への播種性転移
CY1 洗浄細胞診陽性(腹水にがん細胞が浮いている状態)

進展様式

  • リンパ行性転移
  • 血行性転移

検査

診断に必要な検査 (外科研修チェックノート p. 248)

  • 4型進行胃癌:胃粘膜の不整な凹凸が認められ、内視鏡超音波では胃壁の肥厚が認められる。CTでも同様の所見。


  • 粘膜皺襞の棍棒・融合所見、島状結節隆起 (QB.A-358)


胃潰瘍との対比(RNT.191)
  良性潰瘍 悪性潰瘍
ニッシェ 円形、輪郭明瞭、深い 不整型、輪郭不明瞭、浅い
軟膜ヒダ 不整なく均一 不整、不均一(先細り、肥大、融合)

生検

  • 内視鏡による
  • 胃癌の組織生検のGroup分類
  • Group I 正常組織、良性
  • Group II 良性異型
  • Group III 境界領域
  • Group IV 癌を疑う
  • Group V 癌

胃癌の腫瘍マーカー

  • CEA、糖鎖抗原(CA19-9, DU-PAN-2)で陽性率が高い。腹膜播種を起こすとCA125が上昇することがある。(SSUR.514)

胃癌の遺伝子異常

治療

早期癌

  • 内視鏡的治療

内視鏡的粘膜切除術(ガイドラインより)

endoscopic mucosal resection EMR

適応の原則

  • リンパ節転移の可能性がほとんど無く、腫瘍が一括切除できる大きさと部位にあること。

具体的な適応条件

  • 2cm以下肉眼的粘膜癌(cM)と診断される病変で,組織型が分化型(pap,tub1,tub2)。肉眼型は問わないが,陥凹型ではUL(-)に限る。
↑早期癌の中でも早期のもの。T1でもMであるもの。
↑この表現は肉眼型を限定してない? 肉眼型は問わないが、0-III型(陥凹型)の場合はUL(-)潰瘍なしとする、なら分かりやすい

再発

  • 腹膜播種での再発が最多(SSUR.523)
  • 腹膜播種、リンパ節再発、残胃再発、多臓器再発

USMLE

  • Q book p.245 36 胃癌の好発部位

参考

  • 1. 喫煙と胃がんリスク
[display]http://epi.ncc.go.jp/jp/can_prev/outcome07
  • 2. 胃癌のリスクファクター 佐々木 敏
[display]http://epi.ncc.go.jp/images/uploads/sasaki.pdf
  • 3. 胃癌の疫学
[display]http://www.nmckk.jp/pdf.php?mode=puball&category=CLGA&vol=23&no=3&d1=2&d2=0&d3=0
  • 4. ガイドライン
[display]http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0023/1/0023_G0000059_GL.html
  • 5. 胃癌治療ガイドライン 第2版」医師用 2004年4月改訂 [第2版] 日本胃癌学会/編
[display]http://www.jgca.jp/PDFfiles/GL2004VER2.PDF
  • 6. Effect of eradication of Helicobacter pylori on incidence of metachronous gastric carcinoma after endoscopic resection of early gastric cancer: an open-label, randomised controlled trial.
  • Fukase K, Kato M, Kikuchi S, Inoue K, Uemura N, Okamoto S, Terao S, Amagai K, Hayashi S, Asaka M; Japan Gast Study Group.Collaborators (88)Fukase K, Kato M, Kikuchi S, Inoue K, Uemura N, Okamoto S, Terao S, Amagai K, Asaka M, Kikuchi S, Inatsuchi S, Arakawa T, Sakaki N, Kato T, Watanabe Y, Ohara S, Aida S, Iijima K, Nasu J, Doi T, Endo H, Shirai T, Takagi A, Inaba T, Aoyama N, Shirasaka D, Azuma T, Ishihata R, Chiba T, Nishio A, Yazumi S, Kawanami T, Sawada M, Konda Y, Okazaki K, Nakamura T, Komatsu H, Miwa J, Kaise M, Kamoshida T, Yagi K, Sato H, Fuke H, Sone Y, Satoh K, Kihira K, Kawata H, Sugano K, Fujisaki J, Yanaka A, Nakajima S, Nomura H, Mizuno M, Okada H, Furukawa K, Yamazaki Y, Kagaya T, Kasugai K, Joh T, Sasaki M, Harada K, Tsutsumi T, Aoyagi K, Maeda K, Mizumachi S, Suzuki M, Furuta T, Shirai N, Suwaki K, Matsuda M, Satomura Y, Miura M, Takahashi S, Imoto I, Horiki N, Sugiyama A, Kato T, Isomoto H, Murakami K, Fujioka T, Sugihara M, Goto H, Matsui S, Nakayama J, Katsuyama T, Sugiyama T, Haruma K, Tominaga S.
  • Lancet.Lancet.2008 Aug 2;372(9636):392-7.
  • BACKGROUND: The relation between Helicobacter pylori infection and gastric cancer has been proven in epidemiological studies and animal experiments. Our aim was to investigate the prophylactic effect of H pylori eradication on the development of metachronous gastric carcinoma after endoscopic resect
  • PMID 18675689
ピロリ除菌による胃癌予防効果を証明した世界で初めての研究結果
  • 7. 早期胃癌内視鏡的切除術後の異時性胃癌の発生に与えるピロリ除菌の影響
http://wellfrog2.exblog.jp/9464744/
早期胃癌で内視鏡的切除術を受けたピロリ陽性の544人を、ピロリ除菌群とコントロール群に分けて追跡し、異時性胃癌(metachronous gastric carcinoma)の発生を調べた。
早期胃癌の内視鏡的切除術後には、3年で4~10%程度にこの異時性胃癌が出現するといわれている。
  • 8. 超音波内視鏡(EUS)による上部消化管疾患の診断 - 京都府立医科大学 消化器外科
[display]http://www.kpu-m.ac.jp/k/sun/sentan/e105/105-10.html



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UpToDate Contents

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和文文献

  • 腹腔鏡補助胃切除術における3D-CTによる術前評価の有用性
  • 竹吉 泉,吉成 大介,戸塚 統,戸谷 裕之,小川 博臣,平井 圭太郎,高橋 憲史,田中 和美,清水 尚,荒川 和久,須納瀬 豊,川手 進
  • The Kitakanto medical journal 61(1), 31-35, 2011-02-01
  • … 【目的】腹腔鏡補助下胃切除では, 術中に病変の局在を診断し, 適切な術式を決定することが困難である.そこで術前3D-CTの有用性について検討した.【方法】内視鏡を用い病変にクリップで印を付けた後, 動脈相と門脈相のCTをO.5mm間隔で撮影し, 3D-CTを作成した.【結果】術前の3D-CTで胃周囲血管との位置関係まで含めた胃癌の局在が描出できた. …
  • NAID 120002789400
  • 胃癌に対する腹腔鏡下胃切除術の検討
  • 竹吉 泉,吉成 大介,戸塚 統,戸谷 裕之,小川 博臣,平井 圭太郎,高橋 憲史,田中 和美,清水 尚,荒川 和久,須納瀬 豊,川手 進
  • The Kitakanto medical journal 61(1), 9-13, 2011-02-01
  • … 【目的】教室で行ってきた腹腔鏡下胃切除の術式の変遷と短期成績を提示し, 腹腔鏡下胃切除の有用性を検討する.【方法】2006年4月~2010年5月末までに胃癌に対し当科で行われた腹腔鏡下胃切除116例を対象とし, 手術方法や成績について検討した.【結果】導入当初は幽門側胃切除, 幽門保存胃切除は腹腔鏡補助下で行い, 胃全摘と噴門側胃切除は用手補助腹腔鏡下で行っていたが, 2009年からは全ての術式を完全腹腔鏡 …
  • NAID 120002789393
  • 症例 胃癌術後に癌性髄膜炎および骨髄癌症を併発した1例
  • 菊池 由宣,中野 茂,石川 由起雄 [他]
  • 東邦医学会雑誌 58(2), 117-122, 2011-03
  • NAID 40018739336
  • 私のカルテから 胃癌の告知を契機に否定妄想から「梅毒に感染した」という心気妄想へと発展した症例
  • 高山 剛,野口 正行,加藤 敏
  • 精神医学 53(4), 347-349, 2011-04
  • NAID 40018738764

関連リンク

胃癌(いがん、英Stomach cancer、独Magen krebs:MK)は胃に生じる癌の総称。 目次. 1 定義; 2 疫学; 3 病理; 4 症状; 5 検査. 5.1 胃潰瘍と胃癌の鑑別. 6 病期. 6.1 形態  ; 6.2 深達度; 6.3 進行. 7 治療. 7.1 内視鏡治療; 7.2 手術治療; 7.3 化学療法 ...
胃癌は比較的生存率が高く、ステージが初期のうちに発見できれば治るがんです。
胃がん(胃癌)治療、スキルス胃がん(胃癌)治療についての説明ページです。

関連画像

マクロ、Borrmann1型早期胃癌:Ⅱc型,m進行 胃癌 の 症状 は 多彩 です 胃癌とは89胃癌mail推薦:胃癌 の 進行 に は 4 とおり 胃癌


★リンクテーブル★
先読み悪性腫瘍
国試過去問108G067」「106H034」「107H038」「106H033」「107H037」「103F019」「105I047」「100F035」「106B056」「106B057」「106B055」「105A045」「106I066」「106D039」「108G048」「100F027」「095D056」「108G058」「108A040」「103A041
リンク元100Cases 60」「新興感染症」「」「生活習慣病」「フェリチン

悪性腫瘍」

  [★]

malignant tumor, malignancy
良性腫瘍腫瘍
悪性新生物 malignant neoplasm cancer
組織型分類臨床進行期分類TNM分類pTNM分類

組織学的な特徴

  • 極性の乱れ
  • 壊死 + apoptosis
  • 出血
  • 核分裂の増加 (+異常核分裂)
  • 細胞密度の増加
  • 間質浸潤 (+腫瘍性間質の形成)
  • 脈管浸潤 (リンパ管、血管)
  • 転移 (リンパ節、他臓器、経気道)

皮膚疾患と悪性腫瘍

合併することがある
腫瘍に随伴

小児がんの部位別分布

米国SEERプログラム 1975-1995 SPE.555
  • 1. 白血病 31%
  • 2. 中枢神経腫瘍 19%
  • 3. リンパ腫 11%
  • 4. 交感神経腫瘍 8%
  • 5. 軟部肉腫 7%
  • 6. 腎腫瘍 6%
  • 7. 悪性骨腫瘍 5%
  • 8. 胚細胞腫瘍 4%
  • 9. がん/上皮性腫瘍 4%
  • 10. 網膜芽細胞腫 3%
  • 11. 肝腫瘍 1%
  • 12. その他 1%

部位別年次別悪性腫瘍による死亡数、死亡率、年齢調整死亡率

参考1

参考

  • 1. 人口動態調査 > 平成22年人口動態統計 > 確定数 > 上巻 > 死亡 > 年次 - 政府統計の総合窓口 GL08020102
[display]http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_toGL08020103_&listID=000001082327&disp=Other&requestSender=dsearch
  • 5-24 悪性新生物の主な部位別にみた性・年次別死亡数及び率(人口10万対)
[display]http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_csvDownload_&fileId=000005009667&releaseCount=1
  • 5-26 悪性新生物の主な部位別にみた性・年次別年齢調整死亡率(人口10万対)
[display]http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_csvDownload_&fileId=000005009671&releaseCount=1




108G067」

  [★]

  • 次の文を読み、 67~ 69の問いに答えよ。
  • 62歳の男性。心窩部痛を主訴に来院した。
  • 現病歴: 3か月前から時々心窩部不快感を自覚するようになった。最近、会社の同僚が同じような症状で胃癌の診断を受け手術を行ったため、自分も胃癌ではないかと心配になっていた。食欲低下も出現したため、市販の胃薬を内服したところ心窩部不快感食欲不振とは改善した。その後仕事が忙しく、時々心窩部不快感はあったがそのままにしていた。 1週前に腰部を打撲し、自宅近くの診療所で治療を受け 2日後には軽快した。 3日前から心窩部痛が持続するようになり、夜間就寝中にも痛みで覚醒するようになった。テレビで胃癌の原因が Helicobacterpyloriの感染であることを聞いて心配になり、上部消化管内視鏡検査を希望し受診した。
  • 既往歴:特記すべきことはない。
  • 生活歴:喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。
  • 現症:意識は清明。体温 36.7℃。脈拍 76/分、整。血圧 128/70 mmHg。呼吸数 16/分。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない。心窩部に軽度の圧痛を認めるが、腫瘤は触知しない。直腸指診で異常を認めない。
  • 検査所見:尿所見:蛋白 (-)、糖 (-)、潜血 (-)。血液所見:赤血球 330万、 Hb11.8 g/dl、Ht 32%、白血球 7,200、血小板 24万。心電図と胸部エックス線写真とに異常を認めない。上部消化管内視鏡像 (別冊 No. 9)を別に示す
  • 追加すべき質問はどれか。
  • a 「生魚は食べていませんか」
  • b 「痛み止めは飲んでいませんか」
  • c 「最近海外に行きませんでしたか」
  • d 「最近井戸水を飲んでいませんか」
  • e 「血のつながった家族に大腸癌の方はいませんか」



[正答]


※国試ナビ4※ 108G066]←[国試_108]→[108G068

106H034」

  [★]

  • 次の文を読み、 33、 34の問いに答えよ。
  • 74歳の男性。呼吸困難のため搬入された。
  • 現病歴:昨夕37.4℃の発熱があり、咳と痰とを伴っていた。市販の総合感冒薬を内服したが改善しなかった。本日になって体温が38.4℃に上昇し、呼吸困難が出現してトイレまで歩くのもつらくなったため、救急車を要請した。
  • 既往歴:生来健康で、昨年の特定健康診査では異常を指摘されていない。
  • 生活歴:喫煙歴はない。飲酒は日本酒1合/日を50年間。
  • 家族歴:妹が胃癌で治療中。
  • 現 症:意識は清明。体温38.1℃。脈拍112/分、整。血圧146/92mmHg。呼吸数28/分。 SpO2 96%(2L/分酸素投与下)。心音に異常を認めない。座位で右前胸部の下方と右背部の下方にcoarse cracklesを聴取する。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。四肢に浮腫を認めない。
  • 検査所見:血液所見:赤血球380万、 Hb 11.9g/dL、 Ht 38%、白血球 11,000(桿状核好中球25%、分葉核好中球51%、好酸球1%、好塩基球1%、単球4%、リンパ球18%)、血小板21万。血液生化学所見:総蛋白7.3g/dL、アルブミン3.8g/dL、尿素窒素21mg/dL、クレアチニン0.9mg/dL、 AST28IU/L、 ALT 16IU/L、LD 370IU/L(基準176-353)。 CRP 19mg/dL。喀痰Gram染色で、 Gram陽性双球菌の白血球による貪食像を多数認める。胸部エックス線写真で右下肺野に広範な区域性の浸潤影を認める。
  • 検査終了後、この患者のプロブレムリストを作成するにあたり、プロブレムとして最も適切なのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 106H033]←[国試_106]→[106H035

107H038」

  [★]

  • 次の文を読み、37、38の問いに答えよ。
  • 55歳の男性。仕事場で急に倒れ、意識障害のため搬入された。
  • 現病歴:家族の話では、昨晩急に頭痛を訴え臥床し、夜間に数回嘔吐したという。今朝も頭痛と悪心とを訴えていたが、通常通りの時間に出勤したという。仕事中に突然、意識を失い倒れたため、同僚が救急車を要請した。
  • 既往歴:3年前から高血圧を指摘されているがそのままにしていた。12年前に胃癌の手術を受けている。
  • 生活歴:喫煙は20本/日を35年間。飲酒はビール500ml/日を25年間。
  • 家族歴:父親が脳内出血のため74歳で死亡。
  • 現症:意識レベルはJCSⅢ-100、GCS(Glasgow coma scale)7。眼球の右方への共同偏位と項部硬直とを認める。瞳孔径は右mm、左3mmである。脈拍60/分、整。血圧192/112mmHg。過呼吸を認める。SpO2 100%(マスク4l/分酸素投与下)。心電図で異常を認めない。
  • 検査所見:血液所見:赤血球488万、Hb 15.3g/dl、Ht 46%、白血球10,500、血小板21万。血液生化学所見:血糖132mg/dl、HbA1c(NGSP) 5.8%(基準4.6~6.2)、総蛋白7.8g/dl、アルブミン4.8g/dl、尿素窒素15mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、尿酸4.5mg/dl、総ビリルビン0.6mg/dl、AST 16IU/l、ALT 13IU/l、LD 195IU/l(基準176~353)、ALP 187IU/l(基準115~359)、γ-GTP 17IU/l(基準8~50)、CK 112IU/l(基準30~140)、Na 139mEq/l、K 3.8mEq/l、Cl 103mEq/l。CRP 2.0mg/dl。
  • 頭部単純CT(別冊No.10)を別に示す。このCTでみられるのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 107H037]←[国試_107]→[107I001

106H033」

  [★]

  • 次の文を読み、 33、 34の問いに答えよ。
  • 74歳の男性。呼吸困難のため搬入された。
  • 現病歴:昨夕37.4℃の発熱があり、咳と痰とを伴っていた。市販の総合感冒薬を内服したが改善しなかった。本日になって体温が38.4℃に上昇し、呼吸困難が出現してトイレまで歩くのもつらくなったため、救急車を要請した。
  • 既往歴:生来健康で、昨年の特定健康診査では異常を指摘されていない。
  • 生活歴:喫煙歴はない。飲酒は日本酒1合/日を50年間。
  • 家族歴:妹が胃癌で治療中。
  • 現 症:意識は清明。体温38.1℃。脈拍112/分、整。血圧146/92mmHg。呼吸数28/分。 SpO2 96%(2L/分酸素投与下)。心音に異常を認めない。座位で右前胸部の下方と右背部の下方にcoarse cracklesを聴取する。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。四肢に浮腫を認めない。
  • 検査所見:血液所見:赤血球380万、 Hb 11.9g/dL、 Ht 38%、白血球 11,000(桿状核好中球25%、分葉核好中球51%、好酸球1%、好塩基球1%、単球4%、リンパ球18%)、血小板21万。血液生化学所見:総蛋白7.3g/dL、アルブミン3.8g/dL、尿素窒素21mg/dL、クレアチニン0.9mg/dL、 AST28IU/L、 ALT 16IU/L、LD 370IU/L(基準176-353)。 CRP 19mg/dL。喀痰Gram染色で、 Gram陽性双球菌の白血球による貪食像を多数認める。胸部エックス線写真で右下肺野に広範な区域性の浸潤影を認める。
  • この患者の血液検査結果の解釈で正しいのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 106H032]←[国試_106]→[106H034

107H037」

  [★]

  • 次の文を読み、37、38の問いに答えよ。
  • 55歳の男性。仕事場で急に倒れ、意識障害のため搬入された。
  • 現病歴:家族の話では、昨晩急に頭痛を訴え臥床し、夜間に数回嘔吐したという。今朝も頭痛と悪心とを訴えていたが、通常通りの時間に出勤したという。仕事中に突然、意識を失い倒れたため、同僚が救急車を要請した。
  • 既往歴:3年前から高血圧を指摘されているがそのままにしていた。12年前に胃癌の手術を受けている。
  • 生活歴:喫煙は20本/日を35年間。飲酒はビール500ml/日を25年間。
  • 家族歴:父親が脳内出血のため74歳で死亡。
  • 現症:意識レベルはJCSⅢ-100、GCS(Glasgow coma scale)7。眼球の右方への共同偏位と項部硬直とを認める。瞳孔径は右mm、左3mmである。脈拍60/分、整。血圧192/112mmHg。過呼吸を認める。SpO2 100%(マスク4l/分酸素投与下)。心電図で異常を認めない。
  • 検査所見:血液所見:赤血球488万、Hb 15.3g/dl、Ht 46%、白血球10,500、血小板21万。血液生化学所見:血糖132mg/dl、HbA1c(NGSP) 5.8%(基準4.6~6.2)、総蛋白7.8g/dl、アルブミン4.8g/dl、尿素窒素15mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、尿酸4.5mg/dl、総ビリルビン0.6mg/dl、AST 16IU/l、ALT 13IU/l、LD 195IU/l(基準176~353)、ALP 187IU/l(基準115~359)、γ-GTP 17IU/l(基準8~50)、CK 112IU/l(基準30~140)、Na 139mEq/l、K 3.8mEq/l、Cl 103mEq/l。CRP 2.0mg/dl。
  • 治療の緊急度を判定する上で重要なのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 107H036]←[国試_107]→[107H038

103F019」

  [★]

  • 80歳の女性。食欲低下を主訴に入院していた。3日前に風邪をひいたことを契機に、食事がとれなくなった。肝転移を伴う胃癌があるが、患者も家族も積極的な治療は望んでいない。家族は娘夫婦が車で30分の距離に住んでいる。10年前に心筋梗塞の既往があり、ステント留置術を受けている。
  • 午前3時の検温時に呼吸していることを看護師が確認していたが、脈拍は測定しなかった。午前6時05分の検温時に、ベッド上で心肺停止状態であるのを看護師が発見し、医師と家族とに連絡した。先に到着した研修医がモニター心電図を装着して自己心拍を認めないことを確認した。午前6時15分に指導医が到着し一緒に診察を開始した。体温35.0℃(直腸温)。自己心拍と自発呼吸とは認めず、瞳孔は左右同大で散大していた。午前6時20分に診察を終了し、心肺蘇生は行わなかった。
  • 午前6時45分に娘夫婦が到着した。状況の説明後、死因の特定のために病理解剖の同意を求めたが了解を得られず、死亡診断書を記載することになった。
  • 死亡診断書に記載する死亡時刻で正しいのはどれか。
  • a. 午前3時00分
  • b. 午前6時05分
  • c. 午前6時15分
  • d. 午前6時20分
  • e. 午前6時45分
[正答]


※国試ナビ4※ 103F018]←[国試_103]→[103F020

105I047」

  [★]

  • 62歳の女性。貧血を主訴に来院した。高血圧症の治療中、血液検査で貧血を指摘され、消化管の精査のために紹介された。意識は清明。身長168cm、体重57・kg。体温36.4℃。脈拍72/分、整。血圧136/86mmHg。甲状腺と頭部リンパ節とを触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。肝・脾を触知しない。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球 302万、Hb 7.9g/dl、Ht 26%、白血球 8,100、血小板 15万。血液生化学所見:総蛋白 6.6g/dl、アルブミン 3.4g/dl、尿素窒素 19mg/dl、クレアチニン 0.5mg/dl、総ビリルビン 1.8mg/dl、AST 26IU/l、ALT 34IU/l、LD 540IU/l(基準176-353)、ALP 286IU/l(基準115-359)、Na 138mEq/l、K 4.0 mEq/l、Cl 102mEq/l。免疫学所見: CRP 0.8mg/dl、CEA 2.8ng/ml(基準5以下)、CA19-9 26U/ml(基準37以下)。上部消化管内視鏡検査で胃内に病変を認める。胸腹部CTでは胃の病変以外に異常を諦めない。上部消化管内視鏡写真(別冊No.10)を別に示す。
  • 治療として適切なのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 105I046]←[国試_105]→[105I048

100F035」

  [★]

  • 52歳の女性。人間ドックで胃の病変を指摘され来院した。身体診察で腹部に異常を認めない。上部消化管造影写真と内視鏡写真とを以下に示す。
  • 治療として最も適切なのはどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 100F034]←[国試_100]→[100F036

106B056」

  [★]

  • 次の文を読み、 55-57の問いに答えよ。
  • 55歳の女性。背部の痛みを主訴に来院した。
  • 現病歴:5日前から左の背部に痛みを自覚していた。痛みは、左の肩甲下角から側胸部にかけて皮膚表面がピリピリする感じであった。昨日鏡で患部を見たところ、皮膚病変が出現していたため受診した。
  • 既往歴: 51歳時に胃癌で手術を受けた。サバを食べた後、全身に蕁麻疹を生じたことがある。
  • 生活歴:夫と長女との3人暮らし。ネコを6匹飼っている。
  • 家族歴:長女がアトピー性皮膚炎である。
  • 現 症:身長152cm、体重55kg。体温37.0℃。脈拍72/分、整。血圧120/72mmHg。呼吸数14/分。左の肩甲下角から側胸部にかけて皮膚病変を認める。背部の写真(別冊No. 5)を別に示す。
  • 診断と治療のために、患者に確認すべきことはどれか。
  • a 喫煙歴
  • b 水痘の既往
  • c 東南アジアへの渡航歴
  • d 野生動物との接触の有無
  • e 長女のアトピー性皮膚炎の状況


[正答]


※国試ナビ4※ 106B055]←[国試_106]→[106B057

106B057」

  [★]

  • 次の文を読み、 55-57の問いに答えよ。
  • 55歳の女性。背部の痛みを主訴に来院した。
  • 現病歴:5日前から左の背部に痛みを自覚していた。痛みは、左の肩甲下角から側胸部にかけて皮膚表面がピリピリする感じであった。昨日鏡で患部を見たところ、皮膚病変が出現していたため受診した。
  • 既往歴: 51歳時に胃癌で手術を受けた。サバを食べた後、全身に蕁麻疹を生じたことがある。
  • 生活歴:夫と長女との3人暮らし。ネコを6匹飼っている。
  • 家族歴:長女がアトピー性皮膚炎である。
  • 現 症:身長152cm、体重55kg。体温37.0℃。脈拍72/分、整。血圧120/72mmHg。呼吸数14/分。左の肩甲下角から側胸部にかけて皮膚病変を認める。背部の写真(別冊No. 5)を別に示す。
  • 治療薬として適切なのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 106B056]←[国試_106]→[106B058

106B055」

  [★]

  • 次の文を読み、 55-57の問いに答えよ。
  • 55歳の女性。背部の痛みを主訴に来院した。
  • 現病歴:5日前から左の背部に痛みを自覚していた。痛みは、左の肩甲下角から側胸部にかけて皮膚表面がピリピリする感じであった。昨日鏡で患部を見たところ、皮膚病変が出現していたため受診した。
  • 既往歴: 51歳時に胃癌で手術を受けた。サバを食べた後、全身に蕁麻疹を生じたことがある。
  • 生活歴:夫と長女との3人暮らし。ネコを6匹飼っている。
  • 家族歴:長女がアトピー性皮膚炎である。
  • 現 症:身長152cm、体重55kg。体温37.0℃。脈拍72/分、整。血圧120/72mmHg。呼吸数14/分。左の肩甲下角から側胸部にかけて皮膚病変を認める。背部の写真(別冊No. 5)を別に示す。
  • この病変を特徴づける皮疹の種類はどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 106B054]←[国試_106]→[106B056

105A045」

  [★]

  • 75歳の女性。体重減少を主訴に来院した。 4か月前から時々心窩部痛があり、体重が約10kg減少した。身長153cm、体重38kg。眼瞼結膜に貧血を認める。腹部は平坦、軟で、腫瘤を触知しない。血液所見:赤血球 295万、Hb 6.9g/dl、Ht 26%。血液生化学所見:総蛋白 6.0g/dl、アルブミン 3.3g/dl、 AST 30IU/l、ALT 32IU/l。LD 326IU/l(基準176-353)。 CEA 12ng/ml(基準5以下)。上部消化管内視鏡検査を施行し、生検で印環細胞癌Helicobacter pylori陽性と診断された。上部消化管内視鏡写真(別冊No.15A)と腹部造影CTの冠状断像(別冊No.15B、C)とを別に示す。
  • 対応として適切なのはどれか。




[正答]


※国試ナビ4※ 105A044]←[国試_105]→[105A046

106I066」

  [★]

  • 61歳の男性。腹痛を主訴に来院した。 1年前に胃癌胃全摘術を受け、 3か月前まで補助化学療法を受けていた。 1か月前から、間欠的な腹痛の頻度が徐々に多くなった。 2週前からは少量の軟便が頻回に排推されるようになり、 1日10回以上となったため来院した。経過中に嘔吐は認めていない。腹部全体に軽度の膨隆を認める。直腸指診で高度の狭窄を認める。骨盤部CTで直腸膀胱窩に腫瘤と少量の腹水とを認める。注腸造影写真(別冊No. 16)を別に示す。
  • 対応として適切なのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 106I065]←[国試_106]→[106I067

106D039」

  [★]

  • 78歳の男性。胃癌に対する胃切除術のため入院中である。術後2日、深夜に尿道カテーテルを自己抜去し、尿道出血を認めた。意識は清明。身長163cm、体重63kg。脈拍96/分、整。血圧130/70mmHg。下腹部は小児頭大に膨隆している。直腸指診で鶏卵大前立腺を触知する。血液所見:赤血球377万、 Hb 10.2g/dl、Ht33%、白血球10,200、血小板23万。血液生化学所見:尿素窒素22mg/dl、クレアチニン1.4mg/dl。腹部超音波検査では、膀胱は多量の尿で拡張し、前立腺は腫大していた。尿道カテーテルは再挿入できなかった。
  • 対応として適切なのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 106D038]←[国試_106]→[106D040

108G048」

  [★]

  • 75歳の男性。血痰を主訴に来院した。 1か月前から血痰を自覚しているため受診した。 65歳時に胃癌 (早期癌 )の手術の既往がある。喫煙は 30本/日を 55年間。家族歴に特記すべきことはない。身長 165 cm、体重 55 kg。脈拍 72/分、整。血圧 144/80 mmHg。呼吸数 20/分。 SpO2 95% ( room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。胸部エックス線写真と胸部単純 CTで軽度の肺気腫を認める。喀痰細胞診のPapanicolaou染色標本 (別冊 No. 6)を別に示す。
  • 行うべき検査はどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 108G047]←[国試_108]→[108G049

100F027」

  [★]

  • 81歳の女性。胸やけを主訴に来院した。3年前から胸やけと前胸部痛とを自覚することがあった。症状が次第に増悪し、最近2か月で5の体重減少がみられる。体温36.1℃。脈拍72/分、整。心雑音はなく、呼吸音に異常を認めない。血液所見:赤血球325万、Hb9.9g/dl、Ht30%、血小板29万。血清生化学所見:総蛋白6.7g/dl、アルブミン3.6g/dl、尿素窒素18mg/dl、クレアチニン1.0mg/dl、総ビリルビン0.6mg/dl、AST18単位、ALT10単位。上部消化管造影写真を以下に示す。
  • 診断はどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 100F026]←[国試_100]→[100F028

095D056」

  [★]

  • 67歳の男性。胃潰瘍の診断でヒスタミンH2受容体薬拮抗の投与中に胃癌の診断がなされ、幽門側胃切除術が施行された。術後5日目から頻回の水様性下痢が出現した。便の細菌培養検査からMRSAが検出されたので、感受性のある抗菌薬の投与を開始した。血液所見:赤血球550万、Hb 15.0 g/dl、Ht 52 %、白血球13,600。血清生化学所見:総蛋白6.5 g/dl、尿素窒素38 mg/dl、クレアチニン1.3mg/dl、Na145mEq/l、K4.8mEq/l、CRP6.2mg/dl(基準0.3以下)。
  • 更に行うべき処置はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 095D055]←[国試_095]→[095D057

108G058」

  [★]

  • 76歳の男性。悪心を主訴に来院した。 6か月前に胃癌の診断で胃全摘術を受け、3か月前に肝転移腹膜転移と診断された。その後、心窩部下腹部とに鈍痛が出現し、非ステロイド性抗炎症薬の内服にて小康状態が得られた。 1週前に心窩部の鈍痛が増強したため塩酸モルヒネの内服を開始した。症状の改善は得られたが、昨夜から悪心をきたしたため受診した。脈拍 96/分。血圧 126/86 mmHg。呼吸数 14/分。 SpO2 98% ( room air)。
  • 疼痛緩和治療を継続するために、患者に確認すべき症状はどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 108G057]←[国試_108]→[108G059

108A040」

  [★]

  • 78歳の男性。 2日後の胃癌の手術のため入院中である。主治医が両手の皮疹に気付いた。本人に聞くと、 1か月前から痒みが強く、市販の止痒薬を外用していたが軽快しなかったという。他の部位に皮疹はない。左手の写真 (別冊 No.14A)と鱗屑の苛性カリ〈KOH〉直接鏡検標本 (別冊 No.14B)とを別に示す。
  • 皮疹に対する治療のほかに、対応として適切なのはどれか。
  • a 手術を延期する。
  • b 病室を閉鎖する。
  • c 衣類を熱湯消毒する。
  • d 病室に殺虫剤を散布する。
  • e 接触した職員の皮疹の有無を確認する。



[正答]


※国試ナビ4※ 108A039]←[国試_108]→[108A041

103A041」

  [★]

  • 57歳の女性。嘔吐を主訴に来院した。2週前から食後の不快感が出現し、右上腹部から背部にかけて鈍痛を自覚するようになった。3日前から嘔吐し、摂食困難となった。右上腹部に径5 cmの腫瘤を触知する。血液所見:赤血球330万、Hb 9.7g/dl。血液生化学所見:総ビリルビン 1.0 mg/dl、AST 45 IU/l、ALT 58 IU/l、CEA 97 ng/ml(基準5以下)、CA19-9 396,300 U/ml(基準37以下)。水溶性造影剤による上部消化管造影写真と腹部造影CTとを以下に示す。
  • 考えられるのはどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 103A040]←[国試_103]→[103A042

100Cases 60」

  [★]

attend
vt.
~に出席/参列する、(学校に)行く(go toより堅い語)
The normal ECG and chest X-ray when he attended hospital after an episode do not rule out an intermittent conduction problem.
(結果として)~に伴う
~に同行/同伴する、付き添う、仕える。往診する。~の世話をする、~に気をつける、見張る
vi.
出席/参列/出勤する(at)
留意/注目/傾聴する(to)。身を入れる、勢力を注ぐ、心を傾注する(to)。世話をする、気を配る(to)
仕える、付きそう(on)。(危険困難などが)伴う(on)
productive
  • adj
outflow
  • n.
obstruction
  • n.
the clinical picture suggests obstruction to outflow from the stomach.(この臨床像は胃流出障害示唆している)
obstruction to outflow
流出障害
  • ex.
the clinical picture suggests obstruction to outflow from the stomach.(この臨床像は胃流出障害示唆している)
aqueous outflow from the eye (眼球からの房水流出)
retain
re + tent (tineo=teneo) = to hold back
  • vt.
  • 保持する、保有する、保留する、持ち続ける、維持する。(使用のために)確保しておく
  • (ある場所に)保つ、保持する。(熱などを)保っている、失わないでいる
  • 忘れないでいる、覚えている
  • (弁護士気腫・召使いなどを)雇っておく、抱える
  • 使用/実行し続ける。(廃止しないで)そのままにしておく
palliation
n.
寛解、緩和
volvulus
腸捻転
bezoar
胃石
malrotation
腸回転異常
intussusception
腸重積
succussion
n.
強く揺り動かすこと、強く揺れること
splash
n.
はね返し、はねかけ。はねかす音。
どっと流れる水。
unit
1 unit = 10 ml of ethanol
□350ml アルコール5%
350x0.05/10=1.75 unit
http://pohwa.adam.ne.jp/you/hobby/ryori/sake2.html
1unitの量が国によって違う。純エタノール換算で、1英unitは8g=10ml(英糖尿病協会採用の数値)、1米unitは15g(20ml弱:1drinkとも)で、日本では10~14g程度(代謝熱量80Kcalが基準食品成分表5訂版,2002)や20ないし23g(日本酒1合分)を1unitとしている。日本医学界では1unit=20g(体積に換算すると25ml)を採用することが多いので、ここでもそれに従う。この基準(1unit=20g=25ml)で計算すると、40度のウィスキー1ショット(=1オンス:英液量オンスで28.41ml、米液量オンスで29.57ml日本の1ショットで30ml)が約0.5unitとなる。5度のビールなら500mlでだいたい1unit(この、日本酒1合≒ウィスキーダブル≒ビール500cc≒1unitという関係は、覚えておくと便利かもしれない:ワインなどは日本酒に準じるので、1本750mlがだいたい4unit強である)。
主訴体重減少
(主訴にまつわる症状)
 ・4ヶ月で10kg減少、食欲の減少、嘔吐(頻度次第に増えてきている。嘔吐物と量:何時間も前に食べたものを多量嘔吐する)
(主訴以外の症状)
 ・一ヶ月前から脱力感(部位:特に下肢で著しい(丘に登ったり、階段を上ったりするとき))
嗜好歴:喫煙 20/day飲酒 10units/week (ビール 6本弱)
家族歴:なし
既往歴高血圧(2年間β遮断薬治療、4ヶ月前に服薬中止)
身体所見 examination
バイタル:82/分、血圧 148/86 mmHg
全身やせ、体調が悪そう(unwell)。
呼吸器心血管系に異常なし
腹部:腫瘤触知せず、圧痛なし、振盪音/振水音を認める
検査所見 investigations
低値ナトリウムカリウムクロライド尿素
高値重炭酸
Q
1. これらの所見の説明は?
2. もっともな診断は?
A
 胃流出路の閉塞 = 食後嘔吐 + 胃の振水音
 高BUN + 低CRE → 脱水
 低Na,Cl,H+ → 嘔吐
 HCl喪失 → 代謝性アルカローシス
  H:細胞内→外
  K:細胞外→内
  従って、低カリウム血症 → 筋力低下脱力
 胃流出路の閉塞原因胃癌とか胃潰瘍による瘢痕
 診断には上部消化管内視鏡生検(組織診)、その後にCT(局所浸潤、転移巣検索)
 治療法:腫瘍だったら腹腔鏡による腫瘍摘出術。その他の場合手術をしたり、薬物療法をしたり、、、
学習ポイント
嘔吐嘔気 nausea and vomiting DIF.321, vomitus DIF.449 IMD.351
解剖で考えよう。縦に解剖、横に病因
鼻咽頭 扁桃、外来異物
食道 アカラシア、逆流性食道炎、食道癌 ・・・嚥下困難があるはず
胃 胃炎消化性潰瘍胃癌幽門部病変(ポリープ、癌、潰瘍;胃の出口閉塞させる)。子供だったら幽門狭窄症
十二指腸潰瘍十二指腸炎、Billroth II法による輸出脚の閉塞、Billroth I/II法によるダンピング症候群。胆汁性胃炎原因となる。
小腸小腸閉塞(腸重積腸回転異常症、胃石症、癌腫限局性回腸炎)
結腸潰瘍性大腸炎、アメーバ症、腫瘍男。腸間膜動脈血栓症
消化管全体:Strongyloides, Ascaris, Taenia solium
・β遮断薬の服用中止で何が起こる?
 狭心症発作性高血圧
 なんでやめたんだろう? → 副作用:(1%程度に)めまい全身倦怠感、頭痛徐脈出現
・振盪音
 腹水胃内容物貯留によって聴取される。
BUN高値、Cre低値
suggest a degree of dehydration

BUN

==検査値の異常 (異常値の出るメカニズム第5版 p.144)==
===BUN上昇===


新興感染症」

  [★]

emerging infectious disease
感染症再興感染症
新たにヒトでの感染が証明された疾患、あるいはそれまでその土地では存在しなかったが新たにそこでヒトの病気として現れてきたものなどとされています。原因が不明であった疾患のうち病原物質が明らかとなり、地域あるいは国際的に多くの人の健康に対して問題となるものも新興感染症の概念の中に含まれます。

一覧

病原微生物 種類 疾患
1973 Rotavirus ウイルス 小児下痢症
1975 Parvovirus B19 ウイルス 伝染性紅班
1976 Cryptosporidium parvum 寄生虫 下痢症
1977 Eboravirus ウイルス エボラ出血熱
Legionella pneumophila 細菌 レジオネラ症
Hantaanvirus ウイルス 腎症候性出血熱
Campylobacter jejuni 細菌 下痢症
1980 Human T-lymphotropic virus-1 ウイルス 成人T細胞白血病
Hepatitis D virus ウイルス D型ウイルス肝炎
1981 TSST-1-producing Staphylococcus aureus 細菌 毒素性ショック症候群
1982 Escherichia coli 0157:H7 細菌 腸管出血性大腸炎、溶血性尿毒症症候群
Human T-lymphotropic virus-2(1) ウイルス 白血病
Borrelia burgobrferi 細菌 ライム病
Rickttsia japonica 細菌 日本紅斑熱
1983 Human immunodeficiency virus ウイルス 後天性免疫不全症候群
Helicobacter pylori 細菌 胃炎(胃潰瘍十二指腸潰瘍胃癌MALTリンパ腫)
1985 Enterocytozoon bieneusi 寄生虫 持続性下痢症
1986 Cyclospora cayetanensis 寄生虫 持続性下痢症
Prion(2) プリオン 牛海綿状脳症
1988 Human herpesvirus-6 ウイルス 突発性発疹症
Hepatitis E virus ウイルス E型肝炎
1989 Ehriichia chaffeensis 細菌 エールリキア症
Hepatitis C virus ウイルス C型肝炎
Clamydia pneumoniae 細菌 肺炎気管支炎
1991 Guanarito virus ウイルス ベネズエラ出血熱
Encephalitozoon heilem 寄生虫 結膜炎
Newspecis of Babesia 寄生虫 非定型性バベシア症
1992 Vibrio choerae 0139 細菌 新型コレラ
Bartoneiia henselae 細菌 猫ひっかき病
1993 Sin Nombre virus ウイルス ハンタウイルス肺症候群(成人呼吸窮迫症候群)
Encephalitozoon cuniculi 真菌 ミクロスポリドーシス
1994 Sabia virus ウイルス ブラジル出血熱
Hendra virus ウイルス ウイルス性脳炎
1995 Human herpesvirus-8 ウイルス カポジ肉腫
Hepatitis G virus ウイルス G型肝炎
1996 TSE causing agent プリオン 新型クロイツフェルト・ヤコブ病
Australian bat lyssavirus ウイルス ウイルス性脳炎
1997 Influenza A/H5N1 ウイルス トリ型インフルエンザのヒト感染
1999 Nipa hvirus ウイルス 急性脳炎
2003 SARS coronavirus ウイルス 重症急性呼吸器症候群(SAR)
  • (1)1983年か?
  • (2)1982年か?
-感染症



胃」

  [★]

stomach (Z)
gaster, ventriculus
消化器系#上皮の移行
  • 図:KL.346(動脈)

解剖

  • 胃は以下の間膜によって連結されている。
    • 横隔膜の下面との間は胃横隔間膜
    • 脾臓との間は胃脾間膜

胃の位置

  • 噴門口:第7肋軟骨の胸骨付着部より約2cm左(T11の高さ) (KL.342)
  • 胃底:胃底の上端は左第5肋骨の高さ (KL.342)
  • 幽門:L1の高さ (KL.342)

胃の動脈


生理

胃腺の分布

2007年後期生理学授業プリント

粘膜上皮細胞 主細胞 壁細胞 副細胞
(頚粘液細胞)
腸クロム親和様細胞 D細胞 G細胞
噴門腺            
固有胃腺  
幽門腺          

HIS

部位 胃小窩 胃表面上皮細胞 主細胞 頚粘液細胞
(副細胞)
壁細胞 幹細胞 内分泌細胞
噴門部 噴門腺 浅い  
胃体部 固有胃腺 中間
幽門部 幽門腺 深い  

胃腺の移動

  • 胃底腺幽門腺の境界は移動する。
  • 年齢に伴って上昇する?らしく、これにともない胃酸の分泌が低下する。

胃液のホルモンによる分泌調節

消化管ホルモン 分泌細胞 分泌調節(+) 分泌調節(-) 作用
ヒスタミン 腸クロム親和様細胞 アセチルコリン
ガストリン
  胃酸分泌
ソマトスタチン D細胞     胃酸分泌抑制
ガストリン G細胞   胃pH低下 胃酸分泌

生理

神経支配

  • 内在神経系
  • 1.粘膜下神経叢
  • 2.筋層間神経叢
  • 外来神経系
  • 1.交感神経系
T6,7の側柱→大内臓神経(節前線維)→腹腔神経叢(節後線維)→内在神経叢内でシナプス前抑制、一部直接作用
  • 2.副交感神経系
迷走神経(節前線維)→内在神経系(アセチルコリン作動性ニューロン(興奮性)、VIP,NO作動性ニューロン(抑制性))

役割

  • 1. タンパク質の消化
  • 2. 食物の貯蔵
  • 3. 殺菌

機能

  • 1. 食物貯蔵
受け入れ弛緩(胃近位部弛緩)
  • 2. 食物混和
蠕動運動、逆移送
  • 3. 糜粥排出

受け入れ弛緩

  • 迷走神経反射。胃近位部伸展受容器→迷走神経→脳幹→迷走神経

臨床関連




生活習慣病」

  [★]

lifestyle-related disease


  • 古くは成人病

生活習慣病などのリスクファクター (サブノート.155 改変)

疾患 危険因子 防御因子
悪性腫瘍 胃癌 塩辛い食品、喫煙、くん製製品、ニトロソアミン土壌、腸上皮化生Helicobacter pyroli ビタミンC、野菜、果実
食道癌 喫煙飲酒、熱い飲食物 野菜、果実
結腸癌 高脂肪食、肉食、低い身体活動、腸内細菌叢の変化、遺伝(家族性大腸腺腫症)  
肝癌 HBVキャリア・HCVキャリア、アフラトキシン住血吸虫飲酒  
肺癌 喫煙(特に扁平上皮癌)、大気汚染石綿(扁平上皮癌悪性中皮腫) 野菜、果実
膵癌 高脂肪食喫煙  
口腔癌 喫煙(口唇・舌-パイプ)、ビンロウ樹の実(口腔)、飲酒  
咽頭癌 EBウイルス(上咽頭癌)、飲酒  
喉頭癌 喫煙男性アルコール  
乳癌 高年初産、乳癌の家族歴、肥満、未婚で妊娠回数少ない、無授乳、脂肪の過剰摂取、低年齢初経、高年齢閉経 母乳授乳
子宮頚癌 初交年齢若い、早婚、多産、性交回数が多い(売春)、貧困、不潔]、HSV-2HPV流産、人工妊娠中絶回数が多い  
子宮体癌 肥満糖尿病ピルエストロゲン常用、未婚、妊娠回数少ない、乳癌後のタモキシフエン内服  
膀胱癌 喫煙鎮痛剤乱用、ビルハルツ住血吸虫サッカリン防腐剤  
皮膚癌 日光(紫外線)、ヒ素(Bowen病)  
白血病 放射線ベンゼン、地域集積性(ATL)、ダウン症(小児白血病)  
骨腫瘍 電離放射線  
甲状腺癌 ヨード欠乏または過剰  
バーキットリンパ腫 EBウイルス  
循環器疾患 脳出血 高血圧、重筋肉・夜勤労働、蛋白摂取不足、低アルブミン血症食塩、家族歴、初老期の男、過度の習慣性飲酒、ストレス寒冷  
脳梗塞 高血圧運動不足糖尿病肥満食塩喫煙家族歴加齢高脂血症 有酸素運動
虚血性心疾患 高血圧高脂血症喫煙HDLコレステロール低値、糖尿病肥満、過度の飲酒、運動不足年齢ストレス 適度の飲酒
高血圧疾患 寒冷食塩肥満飲酒カリウム(野菜、果物)の摂取不足、ストレス 減量
2型糖尿病 家族歴肥満脂肪の過剰摂取運動不足喫煙、薬剤(降圧薬etc.)  
肝硬変 HCVHBV、飲酒(多量)  


フェリチン」

  [★]

ferritin
血清フェリチン ← 血液検査の時に用いる用語?
アポフェリチン、血清フェリチン

概念

  • フェリチンは、H鎖とL鎖からなるサブユニットからなるヘテロダイマーであり、これが組み合わさってアポフェリチンとなる。アポフェリチンは細胞内で鉄イオンと結合してフェリチンとなる。フェリチンは鉄を生体内に貯蔵し、鉄による組織障害を防ぐのに貢献している。細胞内のフェリチンはわずかに血中に漏れだしており、漏れ出た血清中のフェリチンは(血清フェリチン)は貯蔵鉄の量と相関するので臨床検査に用いられる。

体内分布

  • 網内系:肝細胞、脾臓、骨髄 ← 多い
  • その他:肺、心臓、骨、腸管など広く存在

解釈

LAB.488
  • 低下
  • 上昇
  • 貯蔵増加
  • その他

臨床

  • フェリチン低値(≦12ng/ml)のみで診断可能(感度59%,特異度99%)なので、フェリチン単体で提出されることがある(内科外来マニュアル.394)。
  • フェリチンは女性で<10ng/ml, 男性で<20ng/mlであれば、鉄貯蔵欠乏と診断する特異度が高い(ワシントンマニュアル33.742)。
  • フェリチンが100ng/ml以上では鉄欠乏の可能性は低いとされる(内科外来マニュアル.394)。
  • 血清フェリチンが>200ng/ml以上では鉄欠乏性貧血は除外できる(ワシントンマニュアル33.742)。
  • 腎透析や機能的鉄欠乏状態では500ng/mlまでの高値を示すことがある。
  • 健常な成人では15ng/ml未満、小児では12ng/ml未満が絶対的な鉄欠乏を示唆。(臨床透析 vol.24 no.1 2008 p.38)





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