慢性副鼻腔炎

出典: meddic

chronic sinusitis
副鼻腔炎アスピリン喘息

概念

  • 副鼻腔(上顎洞、篩骨洞、蝶形骨洞、前頭洞)の慢性炎症。

疫学

リスクファクター

成因

  • 1. 急性炎症の反復・遷延
  • ブドウ球菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラクセラ・カタラーリス、緑膿菌、そのたグラム陰性菌、嫌気性菌
  • 2. 遺伝素因
  • 両親の慢性副鼻腔炎の既往と関連
  • 3. 解剖
  • 4. アレルギー素因

病態

  • 上顎洞篩骨洞を良く冒す。両側性が多い。
  • 遷延性の炎症により鼻茸を生じる。
  • 鼻腔の閉塞により嗅覚障害をきたしうる。

合併症

USMLE

  • Q book p.49 42


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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/05/06 18:10:37」(JST)

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UpToDate Contents

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和文文献

  • 副鼻腔気管支症候群 (特集 長引く咳の診断と治療)
  • 洲崎 春海
  • 日本医師会雑誌 142(6), 1261-1264, 2013-09
  • NAID 40019767570
  • 知って得する! (新)名医の最新治療(Vol.292)手術が有効な新タイプの副鼻腔炎が登場 慢性副鼻腔炎(蓄膿症)
  • ペンドリン・ペリオスチンとアレルギー性鼻炎 (特集 アレルギー性鼻炎の研究 アップデート)
  • 石田 晃弘,太田 伸男
  • アレルギー・免疫 20(5), 720-726, 2013-05
  • NAID 40019679052
  • 手技・工夫 下鼻甲介粘膜下経由上顎洞篩骨洞手術変法
  • 蔦 佳明,村田 清高
  • 日本耳鼻咽喉科学会会報 116(3), 170-173,図版1枚, 2013-03
  • NAID 40019644815

関連リンク

慢性副鼻腔炎とはどんな病気か. 一般に急性副鼻腔炎が治らずに慢性化したものを 慢性副鼻腔炎といいます。慢性化する理由は、鼻と副鼻腔をつないでいる小さな穴が 細菌感染により生じる粘膜のはれにより閉じられてしまい、副鼻腔にたまったうみが鼻腔 に ...
私の慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の治療レポートです。 ... 私の慢性副鼻腔炎の発症から 治療過程をレポート形式でまとめています。 私の慢性副鼻腔炎の発症から治療過程を レポート形式でまとめています。 「少しでもお役に立ちたい」という思いから開設しました。

関連画像

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★リンクテーブル★
国試過去問101A014」「107A022」「095G013」「106A048」「095C021」「096I021」「099F027」「100H009」「101F016」「095A072」「100B019」「100E016」「099B013」「102A018」「089B013
リンク元アスピリン喘息」「びまん性汎細気管支炎」「マクロライド少量長期投与療法
関連記事副鼻腔」「副鼻腔炎」「」「慢性」「鼻腔

101A014」

  [★]

  • 45歳の男性。息切れを主訴に来院した。30歳ころから咳嗽、粘膿性痰および喘鳴を自覚していた。1年前から坂道と階段とでの息切れを自覚するようになった。小学生時から慢性副鼻腔炎があり、2回の手術歴がある。喫煙歴はない。
  • 身長171cm、体重56kg。体温37.1℃。脈拍76/分、整。血圧112/74mmHg。手指に軽度のバチ指を認める。両側胸部に吸気時のcoarse cracklesと呼気時のwheezesとを聴取する。血液所見:赤沈37mm/1時間、白血球9,600。血清生化学所見:IgG1,850mg/dl(基準960~1,960)、IgA620mg/dl(基準110~410)、IgM280mg/dl(基準65~350)。免疫学所見:CRP8.3mg/dl、寒冷凝集反応512倍(基準128以下)。喀痰からムコイド型の緑膿菌が検出された。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH7.42、PaO2 64Torr、PaCO2 42Torr。胸部エックス線写真と胸部単純CTとを以下に示す。
  • 治療として適切なのはどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 101A013]←[国試_101]→[101A015

107A022」

  [★]

  • 40歳の男性。3週前からの右側の鼻閉と頬部違和感とを主訴に来院した。副鼻腔エックス線写真と副鼻腔単純CTとで右上顎洞に異常陰影を認めたため、内視鏡下に中鼻道から上顎洞組織の生検を行った。副鼻腔単純CT冠状断像と横断像(別冊No.4A、B)、生検組織のGrocott染色標本(別冊No.4C)を別に示す。
  • 最も考えられるのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 107A021]←[国試_107]→[107A023

095G013」

  [★]

  • 56歳男性。多量の膿性喀痰労作時呼吸困難とが出現したので来院した。10歳代から咳と喀痰とを自覚していた。20歳時に慢性副鼻腔炎を指摘され、30歳代から咳と喀痰とが増悪したが放置していた。喫煙歴はない。胸部エックス線写真、胸部CTおよび肺生検H-E染色標本を以下に示す。この患者でみられないのはどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 095G012]←[国試_095]→[095G014

106A048」

  [★]

  • 66歳の女性。 1か月前からの頬部腫脹を主訴に来院した。 28年前に慢性副鼻腔炎に対する手術の既往がある。歯肉部からの穿刺粘稠な液体が吸引される。頭部単純CT冠状断像(別冊No. 22A)と頭部MRIのT1強調冠状断像(別冊No. 22B)とを別に示す。
  • 診断として最も考えられるのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 106A047]←[国試_106]→[106A049

095C021」

  [★]

  • 49歳の男性。右頬部の腫脹と疼痛とを主訴に来院した。4か月前から右の頬部痛と歯痛とが出現し、徐々に増悪してきた。2か月前から右頬部の腫脹を伴うようになった。血の混じった悪臭の鼻漏を認める。副鼻腔手術の既往はない。副鼻腔単純CTを以下に示す。最も考えられるのはどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 095C020]←[国試_095]→[095C022

096I021」

  [★]

  • 67歳の男性。悪臭鼻漏と複視とを主訴に来院した。4か月前から悪臭鼻漏と鼻出血とを繰り返すようになり、歯痛も自覚していた。徐々に右側の眼球突出と複視とが出現し、顔貌も変形してきた。鼻腔冠状断単純CTを以下に示す。
  • 考えられるのはどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 096I020]←[国試_096]→[096I022

099F027」

  [★]

  • 42歳の女性。最近、匂いが分からないことに気付いて受診した。10年前から粘膿性鼻漏、後鼻漏および鼻閉塞を自覚している。嗅覚障害の原因として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ 099F026]←[国試_099]→[099F028

100H009」

  [★]

  • 67歳の男性。悪臭鼻漏と複視とを主訴に来院した。4か月前から悪臭鼻漏と鼻出血とを繰り返すようになり、歯痛もある。右側の眼球突出と複視とが徐々に出現し、顔貌も変形してきた。副鼻腔単純CT冠状断面を以下に示す。 考えられるのはどれか。


※国試ナビ4※ 100H008]←[国試_100]→[100H010

101F016」

  [★]

  • 副鼻腔エックス線単純写真で両側の副鼻腔に充満する陰影を認めた。
  • 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ 101F015]←[国試_101]→[101F017

095A072」

  [★]

  • 嗅覚障害の原因とならないのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 095A071]←[国試_095]→[095A073

100B019」

  [★]

[正答]
※国試ナビ4※ 100B018]←[国試_100]→[100B020

100E016」

  [★]

  • 咳を伴わないのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 100E015]←[国試_100]→[100E017

099B013」

  [★]

  • 眼脂がみられるのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 099B012]←[国試_099]→[099B014

102A018」

  [★]

  • 慢性副鼻腔炎でみられないのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 102A017]←[国試_102]→[102A019

089B013」

  [★]

  • (1) 緑膿菌が原因である
  • (2) 慢性副鼻腔炎を高率に合併する
  • (3) の過膨張がみられる
  • (4) 血清IgAが高い
  • (5) 肺拡散能は低下する

アスピリン喘息」

  [★]

aspirin-induced asthma, AIA
アスピリン過敏症アスピリン

概念

疫学

  • やや女性に多い(男女比=2:3ないし1:2) 30代
  • 気管支喘息患者の10%に存在

病因

  • アスピリン、酸性非ステロイド性抗炎症薬。
  • タートラジン、パラベンなどの食品添加物、医薬品添加物、香水中の化学物質、自然界のサリチル酸化合物、コハク酸エステル型副腎皮質ステロイド薬も原因となりうる。(SPU.236)

病態生理

  • アスピリンや酸性非ステロイド性抗炎症薬によりシクロオキシゲナーゼが阻害されると、アラキドン酸代謝はリポキシゲナーゼによるロイコトリエン合成がもっぱら行われることになる。気管支拡張作用のあるプロスタグランジンの産生が低下し、気管支収縮作用のあるロイコトリエンが増加することが本疾患の本態であると考えられている。

病理

  • 鼻茸:著明な好酸球浸潤 (図:SOTO.334)

臨床像

  • 1. 皮膚アトピー
  • 2. 発作は通年性で重症。⇔喘息は季節性であり、春と秋である。
  • 3. 鼻茸(鼻ポリープ)を高率に合併
  • 4. 重症、難治性のためステロイド依存性

症状

  • 薬物を摂取してまもなくより呼吸困難が出現。時に急激に悪化し、突然死のおそれがある。

3主徴

合併症

治療

  • 対症療法:酸素投与(呼吸困難により動脈血酸素分圧の低下が見られた場合)
  • 薬物療法:気管支喘息の薬物治療に準じる
  • β刺激薬
  • ロイコトリエン受容体拮抗薬:軽症から重症まで好んで用いられ、著効
  • 副腎皮質ステロイド:リン酸エステル型を使用する  コハク酸エステル型は禁忌
デカドロンないしリンデロンを8mg IVないしPO
  • 減感作療法

副腎ステロイド製剤

  • リン酸エステル
  • コハク酸エステル 禁忌
  • パルミチン酸エステル

参考

  • 1. [charged] アスピリンによる呼吸器疾患の増悪 - uptodate [1]
  • 2. [charged] 非ステロイド性抗炎症剤(NSAID)(アスピリンを含む):アレルギー反応および偽アレルギー反応 - uptodate [2]
  • 3. [charged] アスピリン悪化呼吸器疾患(AERD;アスピリン喘息):非ステロイド性抗炎症剤(NSAIDs)負荷および脱感作 - uptodate [3]

国試


びまん性汎細気管支炎」

  [★]

diffuse panbronchiolitis, DPB
びまん性呼吸細気管支炎 diffuse respiratory bronchiolitis
細気管支炎

概念

  • 呼吸細気管支領域の慢性炎症性病変が肺内にびまん性に分布し、炎症反応が細気管支壁の全層に及ぶ原因不明の疾患。慢性の咳嗽・喀痰が認められ、慢性気道感染と拘束性の肺機能障害が認められる。副鼻腔炎の合併が認められることがあり、副鼻腔気管支症候群としてまとめられることがある。
  • 胸部単純X線写真上、下肺野優位に両肺野びまん性小葉中心性粒状陰影が認められる(小葉中心性病変)。
  • これまでは予後不良であったが、エリスロマイシン少量投与で著明な治療効果が認められる。

疫学

  • 遺伝子素因としてHLA-B54と関連がある

病態

  • 病変の首座は終末細気管支及び終末細気管支周囲炎(出典不明)
  • 呼吸細気管支を中心とした細気管支およびその周囲炎 (YN.I-76)
  • 泡沫細胞の集簇を伴ったリンパ球、形質細胞など円形細胞浸潤

症状

  • 慢性の咳、喀痰
  • 労作時息切れ

身体所見

  • 胸部聴診:連続性ラ音

検査

  • 胸部単純X線写真:気管支拡張がみられる
  • 胸部単純CT:下肺野優位に両肺野びまん性小葉中心性粒状陰影  ←  小葉中心性病変 (cf.小葉)


  • 肺機能検査:一秒率低下、残気量増加、肺拡散能不変。

合併症

  • 慢性副鼻腔炎を80%以上の症例で合併

治療

  • 予後は不良であったが、エリスロマイシンの少量長期投与により予後が改善 30年生存率38-63%

参考

  • 1. [charged] Diffuse panbronchiolitis - uptodate [4]

国試


マクロライド少量長期投与療法」

  [★]

long-term low-dose macrolide administration
マクロライド慢性副鼻腔炎びまん性汎細気管支炎


副鼻腔」

  [★]

paranasal sinus
sinus paranasalis, sinus paranasales
[[]]

副鼻腔

090108II
  内側 外側 前方 後方 交通路 交通先
前頭洞
 
頭蓋 眼窩         前頭鼻管 中鼻道
上顎洞
 
眼窩壁 歯槽突起 鼻腔 頬骨弓   翼口蓋窩   中鼻道
篩骨洞
 
前頭洞     眼窩壁       中鼻道(前篩骨洞)/
上鼻道(後篩骨洞)
蝶形骨洞
 
頭蓋壁     視神経管(上)/
後篩骨洞(下)
  頭蓋壁   上鼻道


臨床関連


副鼻腔炎」

  [★]

sinusitis ← 静脈洞炎の意味もある
副鼻腔

分類

副鼻腔炎を合併しやすい慢性気道感染症 YN.I-74




炎」

  [★]

  • n.
  • comb form.
  • (炎症の接尾辞)itis
炎光炎症


慢性」

  [★]

chronicity
慢性的慢性型


鼻腔」

  [★]

nasal cavity (Z)
cavum nasi






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