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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/12/23 14:26:57」(JST)
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甘草湯(かんぞうとう)とは、漢方方剤の一つで、「傷寒論」に記載されている薬方の1つ。甘草の単味の方剤で、煎じて服用する。単味は漢方では珍しい処方である。
しばしば他の生薬を配合して応用する。(例:芍薬甘草湯)
目次
- 1 適応
- 2 慎重投与
- 3 相互作用
- 4 副作用
- 5 関連項目
適応
のどの粘膜を保護する働きがあり、のどの痛み(口内炎)、激しい咳、しわがれ声などに処方される。外用に痔、脱肛の痛み。
体質に関係なく用いることができるが、中には甘草を配合した処方を用いることで、浮腫(むくみ)などをひきおこす人も報告されている。
慎重投与
- アルドステロン症の患者
- ミオパチーのある患者
- 低カリウム血症のある患者
相互作用
併用注意
次の薬剤との併用により、血清カリウム値の低下
- フロセミド、エタクリン酸(ループ利尿薬)
- サイアザイド系利尿薬
副作用
偽アルドステロン症、ミオパチー
関連項目
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- P2-29-6 月経困難症に対する漢方薬の効果の検討 : 芍薬甘草湯と当帰建中湯の屯用服用にて(Group 67 女性医学,一般演題,第66回学術講演会)
- P1-21-7 ヒト妊娠子宮筋収縮に対する芍薬甘草湯に含まれる脂溶性物質の影響(Group 21 分娩管理2,一般演題,公益社団法人日本産科婦人科学会第66回学術講演会)
- 角玄 一郎,神道 寿勇,都築 朋子,辻 祥子,金森 千春,梶本 めぐみ,岡田 英孝,安田 勝彦,神崎 秀陽
- 日本産科婦人科學會雜誌 66(2), 526, 2014-02-01
- NAID 110009811799
Related Links
- 甘草湯とは?効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版) ... 概説 痛みをやわらげる漢方薬です。 作用 甘草湯(カンゾウトウ)という方剤です。“甘草”という生薬1種類からできています。
- のどの痛みに 「甘草湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書『傷寒論[ショウカンロン]』に収載されている薬方です。 のどの痛みやせきに効果があります。 12包 希望小売価格:1,800円(税抜) JANコード:4987045069161
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ジュンコウ芍薬甘草湯FCエキス細粒 医療用
組成
- 本剤は1日量4.50g中、下記生薬より抽出した水製乾燥エキス(芍薬甘草湯エキス)2.00gを含有する。
日局 シャクヤク 6.00g
日局 カンゾウ 6.00g
添加物として、トウモロコシデンプン、乳糖水和物を含有する。
禁忌
- アルドステロン症の患者
- ミオパチーのある患者
- 低カリウム血症のある患者
- [1〜3:これらの疾患及び症状が悪化するおそれがある。]
効能または効果
- 急激におこる筋肉のけいれんを伴う疼痛、筋肉・関節痛、胃痛、腹痛
- 通常、成人1日4.5gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
- 本剤の使用にあたっては、治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
慎重投与
重大な副作用
間質性肺炎
- 咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常等があらわれた場合には、本剤の投与を中止し、速やかに胸部X線、胸部CT等の検査を実施するとともに副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
偽アルドステロン症
- 低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症があらわれることがあるので、観察(血清カリウム値の測定等)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
うっ血性心不全、心室細動、心室頻拍(Torsades de Pointesを含む)
- うっ血性心不全、心室細動、心室頻拍(Torsades de Pointesを含む)があらわれることがあるので、観察(血清カリウム値の測定等)を十分に行い、動悸、息切れ、倦怠感、めまい、失神等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
ミオパチー
- 低カリウム血症の結果としてミオパチー、横紋筋融解症があらわれることがあるので、脱力感、筋力低下、筋肉痛、四肢痙攣・麻痺、CK(CPK)上昇、血中及び尿中のミオグロビン上昇が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸
- AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
★リンクテーブル★
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- 関
- 漢方製剤、甘草湯
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- 芍薬甘草湯、漢方製剤
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- 漢方製剤
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- 漢方製剤、炙甘草湯
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- glycyrrhiza, licorice root
- 関
- 偽性アルドステロン症