- 英
- Notch signaling
- 関
- Notchシグナル、Notch情報伝達系、Notchシグナル系
WordNet
- notch a surface to record something
- a V-shaped indentation; "mandibular notch"
- a small cut (同)nick, snick
- a V-shaped or U-shaped indentation carved or scratched into a surface; "there were four notches in the handle of his revolver"
- cut or make a notch into; "notch the rope"
PrepTutorEJDIC
- (V字形の)刻み目 / 《米》山あい / 《話》段階(STEP),等級(degree) / …‘に'刻み目をつける / 《話》〈競技の得殿など〉'を'記録する,〈勝利〉'を'収める
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/06/24 16:51:41」(JST)
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Notch経路(ノッチけいろ;Notch pathway)は神経、造血、血管、体節などの様々な分化過程に関係する、ヒトを含め脊椎動物から節足動物まで多くの後生動物でよく保存された遺伝子調節(シグナル伝達)経路である。
NotchカスケードはNotchとNotch受容体、それと核へNotchシグナルを伝える細胞内タンパク質から成る。 Notch/Lin-12/Glp-1受容体ファミリーはショウジョウバエとC.elegansの発生で細胞運命の特異化に関連している事が判明した。
哺乳類においては現在5種類のリガンドと4種類の受容体が発見されている。Notchの受容体は一回膜貫通型受容体である。Notchの受容体にリガンドが結合すると細胞表面のNotchタンパクはあるプロテアーゼに切断されて、細胞内ドメインが細胞質へ遊離して核内のCBF1と結合することで、標的遺伝子の転写活性が行なわれる。
興味深い事に、Notchシグナリング経路は青春期に達すると新しい細胞の成長を抑制し、成人では神経ネットワークを安定にする。
発見
1914年、John S.Dexterがキイロショウジョウバエの翼にNotchが発現することを報告した。 その遺伝子はトーマス・ハント・モーガンにより1917年に特定され、分子的な解析やシークエンスは1980年代にSpyros Artvanis-Tsakonas と Michael W. Youngによって独立に行われた。
仕組み
Notch 受容体は細胞膜を貫通しており細胞外ドメインと細胞内ドメインとに分かれている。 リガンドタンパクが細胞外ドメインに結合することでタンパク質分解酵素が活性化され細胞内ドメインの切断が起こる。 その千切れた細胞内ドメインそのものが核へ移行し遺伝子発現を調節する。 受容体とリガンドとの相互作用は一般的に細胞間での接触により引き起こされ、その作用は細胞集団の構成に大いに役立つ。 たとえば一つの細胞がある性質を発現した場合、Notchシグナリングを介し、近隣細胞においてその発現は抑えられることとなる。 このようにして細胞集団は互いに影響し合い大きな構造を形成する。したがってこの側抑制の仕組みはNotchシグナリングの鍵と言える。
細胞内ドメインが核へ移行しNotchシグナリングを伝達するのと同様に、Notchシグナリングの伝達にはNotchとそのリガンドによっても構成される。
機能
Notchシグナリング経路は細胞間情報伝達において非常に重要であり、 その経路は発生や恒常性の維持のための細胞分化のための遺伝子制御を担う。 Notchシグナリング経路は同様に以下のような過程において重要な役割を果たしている。
-
- 神経細胞の機能と発生
- 血管内皮細胞の運命に対する安定性と血管新生
- 心臓弁の発生と分化、およびその維持
- すい臓の内分泌腺あるいは外分泌腺への特定化
- 消化管における杯細胞あるいは吸収上皮への特定化
- 骨髄における造血幹細胞が生育するコンパートメントの拡大、および破骨細胞系への特定化
- ヘッジホッグおよびSclシグナルに沿った血液産生性の血管内皮細胞の広がり
- リンパ系前駆細胞からのT細胞系への特定化
- いくつかの異なる発生段階における乳腺の細胞運命決定の制御
- Ablチロシンキナーゼを介したアクチン細胞骨格の調節などといったいくつかの遺伝子に関係しない過程
Notchシグナリングは多くのがん細胞において調節がうまくいっておらず、 誤ったNotchシグナリングはT細胞性急性リンパ球白血病、遺伝性脳小血管病、多発性硬化症、ファロー四徴症、アランジール症候群などといった いくつもの難病を引き起こすことを示唆している。
Notchシグナリングの抑制はT細胞性急性リンパ球白血病において増殖を抑えることとなることが培養細胞、およびマウスモデルによって明らかにされている。 間葉系幹細胞においてNotch発現の抑制を抑え、分化を阻害するRex1というタンパクも同様に発見されている。
外部リンク
- ダイアグラム: ショウジョウバエのNotchシグナリング: http://www.genome.jp/kegg/pathway/dme/dme04330.html
- ショウジョウバエ遺伝子ファミリー: http://sdb.bio.purdue.edu/fly/aignfam/neuropro.htm
- Notchシグナル概要
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- Notch 受容体の細胞外領域におけるO-GlcNAc修飾
- Okajima Tetsuya,Furukawa Koichi,Sakaidani Yuta
- Trends in glycoscience and glycotechnology 22(126), 247-255, 2010-11-30
- … EGFドメイン上のO-型糖鎖として知られるO-フコースやO-グルコースは、多くの血漿糖タンパク質やシグナリング分子に見出されており、とりわけNotchシグナリング経路における生物学的機能がこれまでに示されてきた。 …
- NAID 10027893118
- 【幹細胞を用いた消化器再生医療の展望】 消化管の再生を支える幹細胞システムはどのようになっているか
- 藤谷 幹浩,奈田 利恵,高後 裕
- 分子消化器病 6(4), 324-331, 2009-12
- … すなわち、Wntシグナリングは幹細胞や前駆細胞の形質維持、分泌型上皮の運命決定、細胞の遊走・配列に中心的な役割をもち、Notchシグナリングは増殖途中の分泌型上皮の分化・成熟を制御している。 …
- NAID 120004442098
- LIVER, PANCREAS, AND BILIARY TRACT Notchシグナリングは急性膵炎後の膵外分泌組織再生に必要である
- 川口 義弥 [訳],千葉 勉 [訳],Siveke Jens T. [他]
- Review of gastroenterology & clinical gastroenterology and hepatology 3(2), 48-53, 2008-08
- NAID 40016397290
Related Links
- 米国CST社の日本法人CSTジャパン株式会社【公式サイト】Notch シグナル伝達 (Notch Signaling)ページ。高品質の研究用試薬、米国本社の開発研究者による技術的サポートをご提供しております。
- さて、Notchが細胞の外からのシグナルを受ける受容体らしいということが分かると、ではシグナルを送る側、いわゆるリガンドは何かということが問題となります。さまざまな研究から、現在ではDeltaと呼ばれる遺伝子産物がリガンドの ...
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- Notch signaling
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Notchシグナル、Notch情報伝達系、Notchシグナリング、Notchシグナル系
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- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
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- 英
- signaling
- 関
- シグナル伝達、情報伝達、信号伝達
[★]
- 英
- ring
- 関
- 環、輪、弁輪