グリソン鞘
Japanese Journal
- 手術手技 肝癌に対するGlisson鞘一次分枝hanging下の尾状葉切除
- 肝癌に対する肝葉切除 (特集 達人こだわりの手術テクニック) -- (肝胆膵領域)
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- 前述の通り、肝実質の細胞はグリソン鞘により小葉に分けられている。この小葉を特に 肝小葉(hepatic lobule)と言い、六角形の区画として捕らえられる。肝小葉は肝臓の 機能の小単位であり、中心静脈を中心として捉えるのが一般的である。 またこの六角形 を ...
- 漿膜の下は密性結合組織の被膜(グリソン嚢)である。被膜は肝臓の全体に緩く結合し ているが、肝門ではここを出入りする血管や肝管などに伴って実質内に入り込み、小葉 間結合組織(グリソン鞘)となって実質を多数の小葉に分けている(HIS.357)。
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- 次の文を読み、10~12の問いに答えよ。
- 52歳の女性。黄疸を主訴に来院した。
- 現病歴 : 15年前に健康診断で肝機能の異常を指摘された。7年前から全身の掻痒感が出現し、2年前から黄疸が出現した。1年前には吐血があり、食道静脈瘤に対して硬化療法を受けた。最近になり黄疸が増強したため、紹介され入院した。
- 既往歴・家族歴 : 特記すべきことはない。
- 現症 : 身長150cm、体重52kg。脈拍64/分、整。血圧108/58mmHg。皮膚と眼球結膜とに黄疸を認める。腹水と下腿前面の浮腫とを認める。
- 検査所見 : 尿所見:.蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球369万、Hb11.8g/dl、Ht36%、白血球3,800、血小板8万、プロトロンビン時間(PT)35%(基準80~120)。血清生化学所見:総蛋白7.2g/dl、アルブミン2.8g/dl、IgA630mg/dl(基準110~410)、IgG3,178 mg/dl (基準960~1,960)、IgM 641mg/dl (基準65~350)、クレアチニン0.6mg/dl、総ビリルビン20.7mg/dl、直接ビリルビン18.5mg/dl、AST(GOT)123単位(基準40以下)、ALT(GPT)75単位(基準35以下)、アルカリホスファターゼ512単位(基準260以下)、γ-GTP112単位(基準8~50)、コリンエステラーゼ106単位(基準400~800)、Na135mEq/l、K4.1mEq/l、Cl100mEq/l。免疫学所見:HIV抗体陰性、HBs抗原・抗体陰性、HCV抗体陰性、抗ミトコンドリア抗体陽性、AFP2ng/ml(基準20以下)。
- この患者で予想される肝病理組織所見はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [096C010]←[国試_096]→[096C012]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [109E012]←[国試_109]→[109E014]
[★]
- 英
- Glisson sheath (KH), Glisson's sheath (HIS), Glisson capsule (Z)
- 同
- グリッソン鞘、Glisson鞘、血管周囲線維鞘、線維鞘、管周線維被膜 perivascular fibrous capsule capsula fibrosa perivascularis、門脈域 portal area portal tract
- 関
- ヘーリング管
- 肝臓の大部分は漿膜(腹膜)で覆われている。漿膜の下は密性結合組織の被膜(グリソン嚢)である。被膜は肝臓の全体に緩く結合しているが、肝門ではここを出入りする血管や肝管などに伴って実質内に入り込み、小葉間結合組織(グリソン鞘)となって実質を多数の小葉に分けている(HIS.357)。
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グリソン鞘、Glisson鞘