- 45歳の男性。意識障害のため搬入された。3か月前から全身倦怠感と食欲不振とがあった。2日前から上気道炎様の症状が続いており、今朝から呼びかけに応答しなくなった。身長165cm、体重55kg。体温38.2℃。脈拍96/分、整。血圧80/40mmlHg。全身の皮膚に色素沈着が認められ、特に四肢の関節部に顕著である。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟。深部腱反射は正常である。血清生化学所見:血糖48mg/dl、Na126mEq/l、K5.6mEq/l、Ca9.0mg/dl。CRP0.8mg/dl。
- この患者の血中で低下しているのはどれか。
[正答]
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[★]
- 45歳の女性。3か月前からの全身倦怠感を主訴に来院した。食欲低下があり、体重も減ってきた。今朝から嘔気がある。月経は5年前から過少である。37歳時の第2子出産時に出血量が多かった。意識は清明。身長158cm、体重48kg。体温35.2℃。脈拍56/分、整。血圧92/56mmHg。眼瞼結膜は貧血様であるが、眼球結膜に黄染は認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。尿所見:尿蛋白(-)、 糖(-)。血液所見:赤血球320万、Hb10.2g/dl、Ht32%、白血球6,800、血小板18万。血清生化学所見:空腹時血糖60mg/dl、HbA1c4.3%(基準4.3~5.8)、総蛋白7.0g/dl、アルブミン4.8g/dl、尿素窒素12mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、総コレステロール140mg/dl、トリグリセライド100mg/dl、Na134mEq/l、K5.2mEq/l、Cl92mEq/l、Ca9.2mg/dl、P3.0mg/dl、TSH0.15μU/ml(基準0.2~4.0)、LH0.5mIU/ml(基準1.8~7.6)、ACTH5pg/ml(基準7~60)、FSH2.5mlU/ml(基準5.2~14.4)、FT3 1.2pg/ml(基準2.5~4.5)、FT4 0.42ng/dl(基準0.8~2.2)、コルチゾール2.3μg/dl(基準5.2~12.6)。
- 対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
- a. 水分制限
- b. 鉄剤投与
- c. GnRH投与
- d. 甲状腺ホルモン投与
- e. 副腎皮質ステロイド薬投与
[正答]
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[★]
- 17歳の男子。二次性徴発現の遅れを主訴に来院した。身長176cm、体重60kg。手足が長い。女性化乳房がみられる。外性器は男性型で、精巣は小さく、陰毛を認めない。染色体核型は47,XXYである。
- この疾患で正しいのはどれか。2つ選べ。
- a. 光線過敏がみられる。
- b. 高度の知能障害を伴う。
- c. 悪性腫瘍を合併しやすい。
- d. テストステロンは高値を示す。
- e. 減数分裂のX染色体不分離が原因である。
[正答]
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