- 検査が陽性のときに病気を有する確率が最も大きいのはどれか。
- a. 有病率=0.01、感度=0.99、特異度=0.50
- b. 有病率=0.01、感度=0.50、特異度=0.99
- c. 有病率=0.01、感度=0.99、特異度=0.99
- d. 有病率=0.50、感度=0.99、特異度=0.50
- e. 有病率=0.50、感度=0.50、特異度=0.99
[正答]
※国試ナビ4※ [100E023]←[国試_100]→[100E025]
★リンクテーブル★
[★]
- 48歳の男性。病歴と身体所見から慢性閉塞性肺疾患の可能性が20%と予測された。仮にこの疾患の診断に関して感度90%、特異度80%の新しい検査法が開発され、検査陽性であったとする。
- a. 34%
- b. 53%
- c. 66%
- d. 80%
- e. 97%
[正答]
B
- これまで陽性尤度比と検査前オッズを使って計算してきたけど、QBに載っているやり方の方が相当簡単でした。
- 感度と特異度を並べてみる。
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疾患
|
あり
|
なし
|
検査
|
陽性
|
0.9
|
0.2
|
陰性
|
0.1
|
0.8
|
↓
- 疾患がある確率が20%ということなので(検査前確率)
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疾患
|
|
あり
|
なし
|
|
検査
|
陽性
|
0.9
|
0.2
|
|
陰性
|
0.1
|
0.8
|
|
|
|
<20%>
|
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|
↓
- 求めたいのは、検査が陽性であるという事象のもとで疾患が有りとなる確率なので、0.18 / (0.18 + 0.16 ) = 0.18 / 0.34 ≒ 0.529 (検査後確率)
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疾患
|
|
あり
|
なし
|
検査
|
陽性
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<18%>
|
<16%>
|
<34%>
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陰性
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<2%>
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<64%>
|
<66%>
|
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<20%>
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<80%>
|
<100%>
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定式化
se 感度
sp 特異度
p 検査前確率
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疾患
|
|
あり
|
なし
|
検査
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陽性
|
se
|
1-sp
|
|
陰性
|
1-se
|
sp
|
|
|
|
|
|
↓
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疾患
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|
あり
|
なし
|
検査
|
陽性
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<se x p>
|
<(1-sp) x (1-p)>
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<(se x p) + (1-sp) x (1-p)>
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陰性
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<(1-se) x p>
|
<sp x (1-p)>
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|
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<1-p>
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- 検査後確率は <se x p> / <(se x p) + (1-sp) x (1-p)>
- ・・・面倒くさい。けど100E024みたいな問題には有効。
※国試ナビ4※ [097F016]←[国試_097]→[097F018]
[★]
- a. 尤度比から寄与危険度が計算できる。
- b. 検査後確率は対象集団によって変わらない。
- c. コホートによる疫学調査にはバイアスが入らない。
- d. ROC曲線下面積が大きいほど検査の有用性が高い。
- e. 2つの集団が同等であれば平均値の差の信頼区間の下限は正になる。
[正答]
※国試ナビ4※ [100E022]←[国試_100]→[100E024]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [100E024]←[国試_100]→[100E026]
[★]
国試