- 36歳の女性。C型慢性肝炎で入院中である。インターフェロンと新しい経口抗ウイルス薬との併用による第III相臨床試験に、同意を得て参加してもらった。ところが、開始後2週目に全身倦怠感が出現したので、この臨床試験への参加を申止したいと申し出てきた。この時の血清ALT値は開始時よりも低下していた。
- a. インターフェロンのみを中止する。
- b. 1週間の中断後、再開を判断する。
- c. 血清ALT値の改善がみられるのでそのまま継続する。
- d. 患者の意思に従い直ちに中止する。
- e. 輸液を行って継続する。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 48歳の男性。病歴と身体所見から慢性閉塞性肺疾患の可能性が20%と予測された。仮にこの疾患の診断に関して感度90%、特異度80%の新しい検査法が開発され、検査陽性であったとする。
- a. 34%
- b. 53%
- c. 66%
- d. 80%
- e. 97%
[正答]
B
- これまで陽性尤度比と検査前オッズを使って計算してきたけど、QBに載っているやり方の方が相当簡単でした。
- 感度と特異度を並べてみる。
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疾患
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あり
|
なし
|
検査
|
陽性
|
0.9
|
0.2
|
陰性
|
0.1
|
0.8
|
↓
- 疾患がある確率が20%ということなので(検査前確率)
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疾患
|
|
あり
|
なし
|
|
検査
|
陽性
|
0.9
|
0.2
|
|
陰性
|
0.1
|
0.8
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<20%>
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↓
- 求めたいのは、検査が陽性であるという事象のもとで疾患が有りとなる確率なので、0.18 / (0.18 + 0.16 ) = 0.18 / 0.34 ≒ 0.529 (検査後確率)
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疾患
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あり
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なし
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検査
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陽性
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<18%>
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<16%>
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<34%>
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陰性
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<2%>
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<64%>
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<66%>
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<20%>
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<80%>
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<100%>
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定式化
se 感度
sp 特異度
p 検査前確率
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疾患
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|
あり
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なし
|
検査
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陽性
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se
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1-sp
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陰性
|
1-se
|
sp
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↓
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疾患
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あり
|
なし
|
検査
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陽性
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<se x p>
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<(1-sp) x (1-p)>
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<(se x p) + (1-sp) x (1-p)>
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陰性
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<(1-se) x p>
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<sp x (1-p)>
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<1-p>
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- 検査後確率は <se x p> / <(se x p) + (1-sp) x (1-p)>
- ・・・面倒くさい。けど100E024みたいな問題には有効。
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[★]
- 75歳の女性。意識障害のため入院中である。深夜に38℃の発熱がみられた。尿検査の結果、尿路感染症が疑われ、尿培養と血液培養とを行った。次いで抗菌薬の投与を開始することにした。
- a. 看護師に口頭で指示する。
- b. 同姓患者の有無をチェックする。
- c. 薬剤の投与経路を確認する。
- d. 紛らわしい薬品名があるか注意する。
- e. 薬剤の用量・単位を確認する。
[正答]
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