- 48歳の男性。病歴と身体所見から慢性閉塞性肺疾患の可能性が20%と予測された。仮にこの疾患の診断に関して感度90%、特異度80%の新しい検査法が開発され、検査陽性であったとする。
- a. 34%
- b. 53%
- c. 66%
- d. 80%
- e. 97%
[正答]
B
- これまで陽性尤度比と検査前オッズを使って計算してきたけど、QBに載っているやり方の方が相当簡単でした。
- 感度と特異度を並べてみる。
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疾患
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あり
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なし
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検査
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陽性
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0.9
|
0.2
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陰性
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0.1
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0.8
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↓
- 疾患がある確率が20%ということなので(検査前確率)
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疾患
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あり
|
なし
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検査
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陽性
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0.9
|
0.2
|
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陰性
|
0.1
|
0.8
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<20%>
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↓
- 求めたいのは、検査が陽性であるという事象のもとで疾患が有りとなる確率なので、0.18 / (0.18 + 0.16 ) = 0.18 / 0.34 ≒ 0.529 (検査後確率)
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疾患
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あり
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なし
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検査
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陽性
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<18%>
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<16%>
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<34%>
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陰性
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<2%>
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<64%>
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<66%>
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<20%>
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<80%>
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<100%>
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定式化
se 感度
sp 特異度
p 検査前確率
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疾患
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あり
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なし
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検査
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陽性
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se
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1-sp
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陰性
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1-se
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sp
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↓
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疾患
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あり
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なし
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検査
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陽性
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<se x p>
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<(1-sp) x (1-p)>
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<(se x p) + (1-sp) x (1-p)>
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陰性
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<(1-se) x p>
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<sp x (1-p)>
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<1-p>
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- 検査後確率は <se x p> / <(se x p) + (1-sp) x (1-p)>
- ・・・面倒くさい。けど100E024みたいな問題には有効。
※国試ナビ4※ [097F016]←[国試_097]→[097F018]
★リンクテーブル★
[★]
- 72歳の女性。悪寒・戦慄を主訴として来院した。数日前から頻尿傾向にあったが、来院2日前から元気がなくなり食欲も低下していた。意識は清明。体温40.5℃。呼吸数21/分。脈拍104/分、整。血圧106/64mmHg。尿所見:蛋白1+、糖(-)、潜血1+、沈渣に赤血球2~3/1視野、白血球多数/1視野、顆粒円柱(+)。血液所見:赤血球520万、Hb15.9g/dl、Ht45%、白血球19,100(桿状核好中球14%、分葉核好中球62%、好酸球0.5%、好塩基球0.5%、単球4%、リンパ球19%)。血清生化学所見:尿素窒素18陽g/dl、クレアチニン0.9mg/dl。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH7.48、PaO2 85.6Torr、PaCO2 25.8Torr、HCO3- 19.0mEq/l。考えられる病態はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [097F017]←[国試_097]→[097F019]
[★]
- 36歳の女性。C型慢性肝炎で入院中である。インターフェロンと新しい経口抗ウイルス薬との併用による第III相臨床試験に、同意を得て参加してもらった。ところが、開始後2週目に全身倦怠感が出現したので、この臨床試験への参加を申止したいと申し出てきた。この時の血清ALT値は開始時よりも低下していた。
- a. インターフェロンのみを中止する。
- b. 1週間の中断後、再開を判断する。
- c. 血清ALT値の改善がみられるのでそのまま継続する。
- d. 患者の意思に従い直ちに中止する。
- e. 輸液を行って継続する。
[正答]
※国試ナビ4※ [097F015]←[国試_097]→[097F017]
[★]
- 検査が陽性のときに病気を有する確率が最も大きいのはどれか。
- a. 有病率=0.01、感度=0.99、特異度=0.50
- b. 有病率=0.01、感度=0.50、特異度=0.99
- c. 有病率=0.01、感度=0.99、特異度=0.99
- d. 有病率=0.50、感度=0.99、特異度=0.50
- e. 有病率=0.50、感度=0.50、特異度=0.99
[正答]
※国試ナビ4※ [100E023]←[国試_100]→[100E025]
[★]
国試