- 6歳の男児。尿量減少と顔面浮腫とを主訴に来院した。20日前に39℃の発熱と咽頭痛とを訴え、化膿性の扁桃炎と診断された。抗菌薬を内服したところ3日目朝には解熱していたので勝手に中止した。一昨日から排尿回数が減少し、顔が腫れぼったくなった。昨日から食欲が低下している。血圧130/90mmHg。尿所見:蛋白1+、糖(-)、沈渣に赤血球多数/1視野、白血球5~10/1視野、赤血球円柱を認める。血清生化学所見:尿素窒素24mg/dl、クレアチニン1.3mg/dl。血清補体価(CH50)8単位(基準25~35)。
- この患児の治療方針として正しいのはどれか。
- a. 安静時間以外はベッドから降りてよい。
- b. 摂取水分量は不感蒸泄に前日の尿量を加えた分とする。
- c. 摂取食塩量は0.2g/kg/日とする。
- d. 摂取蛋白量は2.5g/㎏/日とする。
- e. 副腎皮質ステロイド薬を投与する。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 24歳の未産婦。性器出血と下腹部痛とを訴えて来院した。月経周期は順調であったが、今回3週間の月経遅延があった。内診所見では子宮は鶏卵大、軟で、右付属語領域に超鳩卵大の腫瘤を触れ圧痛を伴った。血液所見:赤血球250万、Hb7.5g/dl、Ht22%、白血球8.500、血小板12万。経膣超音波検査では子宮内に胎嚢を認めず、腹腔内に多量の出血を疑ったため開腹手術を行なった。開腹時、腹腔内に600mlの出血を認め、右卵管膨隆部が破裂し出血が持続していた。左側卵巣と卵管とに異常を認めない。
- 適切な処置はどれか。
- a. 両側卵管切除術
- b. 右側付属器摘出術
- c. 右側卵管切除術
- d. 右側卵管結紮術
- e. 右側卵巣提索結紮術
[正答]
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[★]
- 30歳の初妊婦。妊娠33週。胎動が少ないとの訴えで来院した。妊娠初期・中期の諸検査に異常はなかった。1週前の妊婦健康診査では血圧は正常であったが、蛋白尿と下肢に軽度の浮腫を認め、子宮内発育遅延を疑われていた。その後、胎動が次第に減少してきたので不安になり早めに受診した。血圧130/70mmHg。尿所見:蛋白1+、糖(-)。浮腫の増強はない。
- まず行う検査はどれか。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
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