- 60歳の男性。3か月前から続く腰痛のために来院した。
- 眼瞼結膜は貧血様。胸部に異常なく、腹部は平担である。
- 血液所見:赤血球390万、Hb9.2g/dl、白血球4,100、血小板18万。血清生化学所見:総蛋白10.7g/dl、アルブミン4.1g/dl、クレアチニン0.8mg/dl、AST26単位(基準40以下)、ALT24単位(基準35以下)。脊椎エックス線単純写真で第3腰椎に骨折所見を認める。骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本を以下に示す。
- 予想される所見はどれか。
- a. 尿ヘモジデリン陽性
- b. 赤沈遅延
- c. 正常免疫グロブリン低下
- d. 多クローン性γ-グロブリン増加
- e. 血清カルシウム低下
[正答]
※国試ナビ4※ [097I029]←[国試_097]→[097I031]
★リンクテーブル★
[★]
- 6か月前から全身倦怠感を自覚し、2か月前から鼻出血が数回あった。数日前から頭痛、眩暈および手足のしびれ感があり、今朝から主訴に気付いた。体温36.5℃。脈拍92/分、整。血圧110/64mmHg。表在リンパ節は全身性に径2~3cmに腫大しているが圧痛はない。両側下肺野にcoarse crackles(水泡音)を聴取する。肝を右肋骨弓下に3cm、眸を左肋骨弓下に5cm触知する。腱反射に左右差はない。
- 血液所見:赤沈116mm/1時間、赤血球280万、Hb11.2g/dl、Ht30%、白血球27,300(桿状核好中球5%、分葉核好中球12%、好酸球1%、単球4%、リンパ球様細胞78%)、血小板7万。血清生化学所見:総蛋白9.8g/dl、アルブミン3.8g/dl、IgA520mg/dl(基準110~410)、IgG980mg/dl(基準960~1,960)、lgM4,500mg/dl(基準65~350)、骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本を以下に示す。
- この患者でみられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [097I028]←[国試_097]→[097I030]
[★]
- 80歳の女性。夫の浮気のためイライラ態と不眠とが続くと訴えて家族に伴われて来院した。1年前、糖尿病のため入院したが、その半年後から85歳の夫が浮気をしていると責めるようになった。全くその事実はないが説得不能で、最近は家族も相手にしなくなった。診察時も夫の性的問題をあからさまに訴えるが、日常生活は自立しており物忘れも目立たない。幻聴は否定し夫の浮気の件以外に奇異な言動はみられない。意識は清明で神経学的に異常所見はない。
[正答]
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