- 56歳の男性。全身の痒みを主訴に来院した。1年前から同僚に赤ら顔を指摘され、また同じころに定期健診で血液異常を指摘されたが放置した。最近、頭重と耳鳴りとを自覚するようになった。家族歴と既往歴とに特記することはない。喫煙は5年前に止めた。呼吸数20/分。脈拍84/分、整。血圧146/94mmHg。顔色は暗赤紫色調で口唇にチアノーゼを認める。皮膚には掻破痕があり、四肢静脈は怒張している。頚部リンパ節腫大はない。胸部には異常なく、腹部で左肋骨弓下に脾の先端を触知する。血液所見:赤血球670万、Hb18.5g/dl、Ht53%、白血球11,200(好中球75%、好酸球3%、好塩基球5%、単球3%、リンパ球14%)、血小板54万。血清生化学所見:総蛋白7.1g/dl、アルブミン4.3g/dl、尿素窒素19mg/dl、クレアチニン0.9mg/dl、尿酸7.8mg/dl、AST(GOT)37単位(基準40以下)、ALT(GPT)32単位(基準35以下)、LDH430単位(基準176~353)、Fe25μg/dl(基準80~160)、総鉄結合能376μg/dl(基準290~390)、フェリチン18ng/ml(基準20~120)。CRP0.2mg/dl(基準0.3以下)。
- この患者で低下するのはどれか。
- (1) 平均赤血球容積(MCV)
- (2) 好中球アルカリホスファターゼ指数
- (3) 動脈血酸素飽和度
- (4) 循環赤血球量
- (5) 血中エリスロポエチン濃度
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
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[★]
- 23歳の男性。2週前から全身倦怠感と37℃台の発熱とが続き、昨日から歯肉出血が出現したため来院した。眼瞼結膜は貧血様。皮膚に紫斑を認める。血液所見:赤血球312万、Hb9.3g/dl、Ht28.4%、白血球2,300、血小板2.5万。血清生化学所見:総蛋白8.3g/dl、アルブミン4.5g/dl、クレアチニン0.9mg/dl、AST(GOT)で45単位(基準40以下)、ALT(GPT)30単位(基準35以下)、LDH680単位(基準176~353)。骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本を以下に示す。適切な治療はどれか。
[正答]
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- 生後40日の乳児。昨日から不機嫌となり、今朝吐血したため来院した。在胎40週、自然分娩、体重3,040gで出生した。Apgarスコア9点(1分)、10点(5分)。母乳栄養である。今朝2、3回けいれん様に体をふるわせた。身長52cm、体重3,850g,大泉門はやや膨隆している。痛み刺激への反応が少し鈍い。心雑音はなく、ラ音も聴取しない。腹部は軽度膨隆しているが、腫瘤は触れない。肝を右肋骨弓下に1cm触知する。脾は触れない。膝蓋腱反射は亢進し、Babinski徴候は陽性である。
- この患児で低値が考えられるのはどれか。
[正答]
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