- 10歳の男児。転びやすいことを主訴に来院した。周産期に異常はなく、成長発達は正常である。三種混合ワクチン、ポリオワクチン及びBCGは接種済みである。2歳時麻疹に、3歳時水痘に罹息した。2か月前から授業について行けなくなり、学業成績が低下した。また、ささいなことに腹を立てたり、自室に閉じこもるようになった。5日前にインフルエンザ様症状があった。2、3日前からは上肢のミオクローヌスが頻回に出現した。胸腹部に異常を認めない。神経学的には中等度の知能低下、四肢腱反討亢進およびミオクローヌスを認める。脳波に6~10秒に1回の高振幅徐波バーストを認める。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
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[★]
- 48歳の女性。近医で肝機能異常を指摘されたため来院した。数年前から眼がゴロゴロし、ロが乾き虫歯が増えたことに気付いている。眼球結膜は充血し、舌乳頭の萎縮と多数のう歯とを認める。血液所見:赤血球392万、白血球3,800、血小板18万。血清生化学所見:総蛋白7.6 g/dl、アルブミン3.0g/dl、lgA 380 mg/dl(基準110~410)、lgG 3,220 mg/dl(基準960~1,960)、lgM 460 mg/dl(基準65~350)、総ビリルビン0.6mg/dl、GOT96単位(基準40以下)、GPT88単位(基準35以下)、アルカリホスファターゼ512単位(基準260以下)、γ-GTP120単位(基準8~50)。抗核抗体160倍(基準20以下)。この患者で高値を示すのはどれか。
- a. 抗dsDNA抗体価
- b. 抗ミトコンドリア抗体価
- c. 抗SS-B抗体価
- d. 抗Jo-1抗体価
- e. 抗Scl-70抗体価
[正答]
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[★]
- 28歳の初妊婦。妊娠初期の検査でヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染が確認された。その他の感染症は陰性であり、妊娠経過は正常である。正しいのはどれか。
- (1) 本人の同意を得て夫に告知する。
- (2) 感染妊婦の児では垂直感染率が高い。
- (3) 垂直感染は経産道のみで成立する。
- (4) 性交は避ける。
- (5) 授乳は避ける。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
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