UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Related Links
- ヘモリンガルとは?静脈血管叢エキスの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版) ... 概説 痔のお薬です。痛みやカユミ、腫れや出血などをやわらげます。 作用 痔核(いぼ痔)は、肛門を締めて ...
- 静脈血管叢エキス(venous plexus extract)の検索ならお薬検索QLife(キューライフ)。お医者さんが処方する処方薬と、薬局で買える市販薬(OTC)、の効果と副作用、写真、添付文書、保管方法等を掲載。商品名だけでなく一般名や剤形、色 ...
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
成分・含量
添加物
- D-マンニトール,結晶セルロース,白糖,ペプトン,カルメロース,マクロゴール6000,タルク,ステアリン酸マグネシウム,乳糖水和物
備考
- 静脈血管叢エキスは雑食動物の静脈叢を加水分解して得た乾燥エキスで,主成分はポリペプタイドである。
効能または効果
- 痔核の症状(出血,疼痛,腫脹,痒感)の緩解。
- 通常,静脈血管叢エキスとして1回0.18mg(本剤1錠)を1日3回舌下投与する。
なお,症状により適宜増減する。
薬効薬理
◇生体アミン類の循環機能調節作用6)
- 微小循環において独自の調節作用を有するアドレナリン,ヒスタミン等の生体アミン類の対血圧作用を増強し,生理的に微小循環の機能低下により起こると考えられるうっ血状態を回復させる。
- ウサギにおいて,1.44mg/20mL/hr持続注入下,静脈内に投与したアドレナリンの血圧上昇作用を増強した。
- イヌにおいて,400μg/kgの前処置によりアドレナリンの昇圧,ヒスタミンの降圧反応を増強したが,アセチルコリンの降圧反応には影響を及ぼさなかった。
- ラット虫垂間膜において,400μg/kg静脈内前投与により,細動脈の収縮を起こすアドレナリンの閾値濃度を2.5〜4倍低下させた。
◇線維素溶解作用7)
- フィブリン平板法によりin vitro線溶活性をブロメラインと比較し,また健常人4例に1日9錠を21日間投与してin vivo線溶活性を調べたところ,ブロメラインに比べて弱いが線溶能亢進作用のあることが確認された。
◇抗炎症・抗浮腫作用8)
- ラット,ろ紙ペレット法において,0.1,1,10mg/kg,5日間連続静脈内投与により,生理食塩液対照群と比較して,摘出肉芽重量で9.0〜42.5%,乾燥肉芽重量で7.9〜34.6%,滲出液重量で9.4〜42.5%の用量相関性の抑制作用が認められ,10mg/kg投与群では特に著明な肉芽増殖抑制が認められた(p<0.01〜0.05)。
◇実験的直腸病変に対する作用(ウサギ)9)
- 2%の黒ガラシ含有ポリエチレングリコール坐薬の連続8日間直腸内適用により起こされた出血性潰瘍性直腸病変において,0.9mg/kg/日,4日間の経口投与でほぼ完全な治癒が得られた。また,黒ガラシ含有坐薬適用と同時に投与すると,直腸病変の程度の軽減がみられ,局所刺激の直腸粘膜において,抗炎症・抗潰瘍作用が認められた。
◇組織修復作用10)
- ウサギ実験的小腸粘膜焼灼潰瘍において,2mg/body,7日間の静脈内注射によって漿膜面の腸管癒着は対照群に比して軽度であり,粘膜面では潰瘍がすでに治癒状態にあるという成績が得られ,組織学的にも投与群で上皮の新生,結合織の増殖が認められた。
有効成分に関する理化学的知見
性状
- 静脈血管叢エキスは淡黄かっ色の粉末で,吸湿性であり,わずかに特異なにおいがある。水に溶けやすい。
★リンクテーブル★
[★]
静脈血管叢エキス
- 関
- 痔疾用剤
[★]
- 英
- blood vessel, blood vessels
構造
- 内皮細胞(単層扁平上皮細胞)
- 基底板
- 内皮下結合組織(内皮下層 subendothelial layer):疎性結合組織、縦走平滑筋
- 内弾性板
分類
[★]
- 英
- vein (Z)
- ラ
- vena
- 毛細血管から発生した静脈血を心臓に送るために使われる血管。
[★]
- 英
- extract
- 関
- 抽出、抽出液、抽出エキス、抽出物