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- subset
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- サブセット
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- a set whose members are members of another set; a set contained within another set
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- (一組・一団などの一部を成す)小さな一組 / (数学の集合論で)部分集合
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/12/21 10:14:42」(JST)
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集合 A が集合 B の部分集合(ぶぶんしゅうごう、subset; 下位集合)であるとは、A が B の一部(あるいは全部)の要素だけからなることである。A が B の一部分であるという意味で部分集合という。二つの集合の一方が他方の部分集合であるとき、この二つの集合の間に包含関係があるという。
目次
- 1 定義
- 2 記法に関する注意
- 3 基本的な性質
- 4 関連項目
定義[編集]
集合 A の要素はすべて集合 B の要素でもあるとき、すなわち、
が成り立つとき、A は B の部分集合であるといい、
で表す。A が B の部分集合であることを、「A は B に(部分集合として)含まれる(contained; 包含される)」、「A は B に包まれる(included; 包摂あるいは内包される)」などということもある。またこのとき、B は A の上位集合(じょういしゅうごう、superset; スーパーセット)であるということもある。A が集合 B の要素であることも「A が B に含まれる」と表現している文献が存在するため、単に「A が B に含まれる」と言ったときは、A ∈ B と A ⊆ B のどちらの意味で用いられているのかを文脈から判断することが必要である。
定義から任意の集合 B は自分自身の部分集合である。B 以外の集合で B の部分集合であるようなものは、B の真部分集合(しんぶぶんしゅうごう、proper subset)あるいは狭義(strict; 強い意味で)の部分集合と呼ばれる。すなわち、集合 A が集合 B の真部分集合であるとは、A ⊆ B かつ A ≠ B が成り立つことである。A が B の真部分集合であることを
で表す。
記法に関する注意[編集]
部分集合 |
真部分集合 |
A ⊆ B |
A ⊂ B |
A ⊂ B |
A ⊊ B |
A ⊆ B |
A ⊆ A かつ A ≠ B |
A ⊂ B |
A ⊂ B かつ A ≠ B |
A ⊆ B |
A ⊊ B |
上の定義においては、A が B の部分集合であることを A ⊆ B で表し、A が B の真部分集合であることを A ⊂ B で表した。実際、包含関係を順序と見なせば、x ≤ y かつ x ≠ y のとき x < y と記す慣例の類似で、A ⊂ B を A ⊆ B かつ A ≠ B であるという意味で用いることは自然である。しかし、これとは異なった記法もいくつか存在し、統一されていない。例えば、A が B の部分集合であることを A ⊂ B で表し、A が B の真部分集合であることを A ⊊ B で表すという流儀もあり、この記法も広く用いられている。この他にも、部分集合には ⊆ を用い、真部分集合には ⊂ かつ ≠ を用いるなど、さまざまなバリエーションがある(右表を参照)。部分集合であることを表すのに ⊆ 、真部分集合であることを表すのに ⊊ を用いると誤解を招く恐れがなくなるため、この記法も好まれる。
基本的な性質[編集]
以下、A, B, C を集合とする。
- A = B と A ⊆ B かつ B ⊆ A は同値である(外延性の原理)。
- 空集合 ∅ はすべての集合の部分集合である。
- A ⊆ A 。
- A ⊆ B かつ B ⊆ C ならば A ⊆ C である。
- A ⊆ A ∪ B 。
- A ⊆ B ならば A ∪ C ⊆ B ∪ C 。
- A ⊆ C かつ B ⊆ C ならば A ∪ B ⊆ C 。
- A ∩ B ⊆ A 。
- A ⊆ B ならば A ∩ C ⊆ B ∩ C 。
- A ⊆ B かつ A ⊆ C ならば A ⊆ B ∩ C 。
- A - B ⊆ A 。
- A ⊆ B ならば A - C ⊆ B - C 。
- A ⊆ B かつ A ⊆ C C ならば A ⊆ B - C 。
- 以下は同値である:
- A ⊆ B 。
- A ∩ B = A 。
- A ∪ B = B 。
- A − B = ∅ 。
- A と B がともに U の部分集合のとき、A ⊆ B と U - B ⊆ U - A は同値である。
関連項目[編集]
集合論 |
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公理 |
外延性公理・分出公理・対の公理・和集合公理・冪集合公理
・置換公理・無限公理・正則性公理・選択公理
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演算 |
直積・和集合・積集合・商集合・集合差・対称差・冪集合・補集合
|
|
概念 |
濃度・基数・順序数・クラス・元・1対1の対応・ベン図
|
|
集合 |
可算集合・空集合・有限集合・無限集合・部分集合
|
|
理論 |
カントールの定理・素朴集合論・公理的集合論・パラドックス・ラッセルのパラドックス
|
|
人々 |
ゲオルグ・カントール・バートランド・ラッセル・エルンスト・ツェルメロ・アドルフ・フレンケル
|
|
Japanese Journal
- 定理証明器によって証明されたCプログラムのマージャ
- 後藤 裕貴,高橋 和子
- 情報処理学会論文誌. プログラミング 6(2), 103, 2013-08-29
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- 情報処理学会研究報告. AL, アルゴリズム研究会報告 2013-AL-144(2), 1-6, 2013-05-10
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- ※ (注意) 今の高校数学では,A が B の真部分集合の場合と,A=B の場合を含めて,部分集合を A ⊂ B という記号で表わす. (もし不等号を連想するのであれば<ではなく,≦に対応するので要注意)
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- アセンブリー、集める、個体群、凝集、組立、構築、収束、集団、収斂、人口、人種、定植、輻輳、母集団、集合体、居住、組み立てる、アセンブリ、アセンブル、アッセンブリー、ポピュレーション、会合体、一体となる
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- part、portion、region、moiety、piece、division、partial
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