- 日
- しんい、シンイ
- 英
- magnolia flower, magnoliafloral bud
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/12/30 13:54:04」(JST)
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コブシ |
コブシ(2005年4月)
|
分類 |
界 |
: |
植物界 Plantae |
門 |
: |
被子植物門 Magnoliophyta |
綱 |
: |
双子葉植物綱 Magnoliopsida |
目 |
: |
モクレン目 Magnoliales |
科 |
: |
モクレン科 Magnoliaceae |
属 |
: |
モクレン属 Magnolia |
種 |
: |
コブシ M. kobus |
|
学名 |
Magnolia kobus |
和名 |
コブシ(辛夷) |
英名 |
Kobushi magnolia |
コブシ(辛夷、学名:Magnolia kobus)はモクレン科モクレン属の落葉広葉樹の高木。早春に他の木々に先駆けて白い花を梢いっぱいに咲かせる。別名「田打ち桜」。
目次
- 1 特徴
- 2 産地
- 3 用途
- 4 文化
- 5 コブシモドキ
- 6 脚注
- 7 参考文献
- 8 関連項目
特徴
果実は集合果であり、にぎりこぶし状のデコボコがある。この果実の形状がコブシの名前の由来である。
高さは18m、幹の直径は概ね60cmに達する。
3月から5月にかけて、枝先に直径6-10cmの花を咲かせる。花は純白で、基部は桃色を帯びる。花弁は6枚。枝は太いが折れやすい。枝を折ると、 芳香が湧出する。アイヌ地方では「オマウクシニ」「オプケニ」と呼ばれる。それぞれ、アイヌの言葉で、「良い匂いを出す木」「放屁する木」という意味を持つ。樹皮は煎じて茶の代わりや風邪薬として飲まれる。
果実は5-10cmで、袋菓が結合して出来ており、所々に瘤が隆起した長楕円形の形状を成している。
北海道のコブシは「キタコブシ」と呼ばれることもある[1]。
遠くより見ると桜に似ていること、花を咲かせる季節が桜より早いことから、ヒキザクラ、ヤチザクラ、シキザクラなどと呼ばれる。これらの呼称は北海道、松前地方を中心に使われる[1]。
産地
九州、本州、北海道および済州島に分布。「コブシ」がそのまま英名・学名になっている。 日本では「辛夷」という漢字を当てて「コブシ」と読むが、中国ではこの言葉は木蓮を指す。
用途
- 庭木
- 街路樹
- 建材として、樹皮を付けたまま茶室の柱に用いられることがある。
- 花蕾は鼻炎、鼻づまりなどに効果がある。生薬名は「辛夷(しんい)」といい漢方薬に配合される。
- 花は香水の原料にもなる。
- コブシの咲き具合に応じて種子を撒くなど、農作業の指標として用いられることもある。
- 栃木県ではコブシが花を咲かせるのを目安に、サトイモの植えつけに着手する。それゆえ芋植え花と呼ばれる。
文化
コブシモドキ
コブシモドキ(学名:Magnolia pseudokobus)はモクレン科の落葉高木。コブシの近縁種とされる。
1948年に阿部近一、赤澤時之の二人により徳島県相生町で発見された。発見された当時、株から出た枝が地面を這って、土に接した部分から根が出ていたことから、「ハイコブシ」の別名もつけられた。4月中旬に直径12-15cmの花を多く咲かせ、コブシよりやや開花が遅いことなどが特徴。また、葉の大きさもコブシより若干大きめである。その後も何度か再調査が行われたが、発見された一株以外は見つかっておらず、またこれは三倍体であることから種子も出来ないこと、四国にそもそもコブシが自生していないことなどから謎の多い植物として現在も語り継がれている。野生種は既に存在しないと考えられているが、徳島県の相生森林美術館をはじめとした数箇所で当時の株から挿し木などで増やされたものが栽培されている。環境省のレッドデータブックでは野生絶滅(EW)、徳島県のレッドデータブックでは絶滅と評価されている。
脚注
- ^ a b キタコブシ(北拳) - 北海道ホームページ
参考文献
関連項目
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ウィキメディア・コモンズには、コブシに関連するメディアがあります。 |
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Japanese Journal
- 辛夷清肺湯と小青竜湯の内服を用いた鼻骨骨折整復術後管理の工夫
- 馬場 香子,石黒 匡史
- 日本職業・災害医学会会誌 = Japanese journal of occupational medicine and traumatology 63(2), 68-72, 2015-03
- NAID 40020457124
- 桂枝加竜骨牡蛎湯,辛夷清肺湯による薬物性肝障害の1例
- 道免 和文,田中 博文,春野 政虎,下田 慎治,相島 慎一
- 日本消化機病學會雜誌. 乙 112(6), 1054-1059, 2015
- … 障害歴のある43歳の女性.副鼻腔炎に対し処方された辛夷清肺湯の内服後に総ビリルビン,AST,ALTの上昇がみられ,当科に紹介入院となった.辛夷清肺湯の薬物性肝障害と診断し,薬剤の中止で肝機能は正常化した.肝組織像もリンパ球・好酸球浸潤,巣状壊死の所見を認め,薬物性肝障害に合致した.桂枝加竜骨牡蛎湯,辛夷清肺湯による薬物性肝障害の報告はなく,貴重な症 …
- NAID 130005074133
Related Links
- 辛夷 (こぶし) (田打桜(たうちざくら)) (Magnolia) (+ 四手辛夷、紅辛夷) 「辛夷(こぶし)」の花 '04. 3.21 葛西臨海公園 「四手辛夷(しでこぶし)」の花 '13. 3.16 新宿御苑 写真集 1(写真7枚)へ (つぼみ、花) ...
- 漢方四方山話(生薬)の辛夷に関する用語説明です。いらっしゃいませ、効き目の良い漢方薬をいかがですか?ご注文お待ちしています!東京都江戸川区ハル薬局です。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
コタロー辛夷清肺湯エキス細粒
組成
- 本剤12.0g中
日局シンイ 2.0g
日局チモ 3.0g
日局ビャクゴウ 3.0g
日局オウゴン 3.0g
日局サンシシ 3.0g
日局バクモンドウ 5.0g
日局セッコウ 5.0g
日局ショウマ 1.0g
日局ビワヨウ 2.0g
上記の混合生薬より抽出した辛夷清肺湯の水製乾燥エキス7.5gを含有する。
添加物としてステアリン酸マグネシウム、トウモロコシデンプン、乳糖水和物、プルラン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムを含有する。
効能または効果
- 通常、成人1日12.0gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。
なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 胃腸の虚弱な患者[食欲不振、胃部不快感、軟便、下痢等があらわれることがある。]
- 著しく体力の衰えている患者[副作用があらわれやすくなり、その症状が増強されるおそれがある。]
重大な副作用
間質性肺炎:
- 発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音の異常(捻髪音)等があらわれた場合には、本剤の投与を中止し、速やかに胸部X線等の検査を実施するとともに副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。また、発熱、咳嗽、呼吸困難等があらわれた場合には、本剤の服用を中止し、ただちに連絡するよう患者に対し注意を行うこと。
肝機能障害、黄疸:
- AST(GOT)、ALT(GPT)、Al−P、γ−GTPの著しい上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
腸間膜静脈硬化症:
- 長期投与により、腸間膜静脈硬化症があらわれることがある。腹痛、下痢、便秘、腹部膨満等が繰り返しあらわれた場合、又は便潜血陽性になった場合には投与を中止し、CT、大腸内視鏡等の検査を実施するとともに、適切な処置を行うこと。なお、腸管切除術に至った症例も報告されている。
★リンクテーブル★
[★]
- 同
- 辛夷
- 商
- 葛根湯加川きゅう辛夷エキス、かっ根湯加辛夷川きゅうエキス、かっ根湯加川きゅう辛夷エキス、辛夷清肺湯エキス、清肺湯エキス
[★]
- 関
- 漢方製剤、かっ根湯加辛夷川きゅう
[★]
- 関
- 漢方製剤、葛根湯加川きゅう辛夷
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- 関
- 辛夷清肺湯、漢方製剤
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- 関
- 漢方製剤
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かっ根湯加辛夷川きゅうエキス