- 英
- sodium bromide
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臭化ナトリウム |
|
|
|
識別情報 |
CAS登録番号 |
7647-15-6 |
特性 |
化学式 |
NaBr |
モル質量 |
102.894 g/mol |
外観 |
White powder |
密度 |
3.21 g/cm3、固体 |
融点 |
755℃
|
沸点 |
1390℃
|
水への溶解度 |
73.3g/100mL(20℃)
116.0 g/100mL(50℃) |
熱化学 |
標準生成熱 ΔfHo |
−361.062 kJ mol−1[1] |
標準モルエントロピー So |
86.82 J mol−1K−1 |
標準定圧モル比熱, Cpo |
51.38 J mol−1K−1 |
危険性 |
MSDS |
External MSDS |
EU Index |
Not listed |
引火点 |
800 ℃ |
半数致死量 LD50 |
3500 mg/kg |
関連する物質 |
その他の陰イオン |
フッ化ナトリウム;塩化ナトリウム;ヨウ化ナトリウム |
その他の陽イオン |
臭化リチウム;臭化カリウム;臭化ルビジウム;臭化セシウム |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
臭化ナトリウム(しゅうかナトリウム、sodium bromide)は、ハロゲン化ナトリウムの一種で、ナトリウムの臭化物。化学式はNaBr。
ナトリウムイオンおよび臭化物イオンからなるイオン結晶で、塩化ナトリウム型構造をとり、格子定数は596.1pmである[2]。融点755℃、沸点1390℃。比重は3.21。水への溶解度は20℃で73.3g/100ml、50℃では116g/100ml。水溶液を濃縮すると2水和物が析出する。19世紀後期から20世紀初頭にかけて鎮静剤、抗てんかん薬として広く使われた。
化学反応
臭化ナトリウムの水溶液に、酸化還元電位が高く、より酸化作用の強い気体塩素を吹き込むと臭素が生成する。
- 2NaBr + Cl2 → 2NaCl + Br2
臭化ナトリウムと強酸を混ぜると、揮発性の臭化水素が生成する。この反応はより酸性度の高い濃硫酸を用いるとより進行しやすいが、生成した臭化水素の酸化を避けるため、リン酸が用いられる。
- NaBr + H3PO4 → HBr + NaH2PO4
有機塩素化合物を有機臭素化合物誘導体に転化する求核剤として、有機合成で広く使われる。
- NaBr + RCl → RBr + NaCl
参考文献
- ^ D.D. Wagman, W.H. Evans, V.B. Parker, R.H. Schumm, I. Halow, S.M. Bailey, K.L. Churney, R.I. Nuttal, K.L. Churney and R.I. Nuttal, The NBS tables of chemical thermodynamics properties, J. Phys. Chem. Ref. Data 11 Suppl. 2 (1982)
- ^ 『化学大辞典』 共立出版、1993年
関連項目
ナトリウムの化合物 |
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二元化合物 |
Na3As · NaAt · NaBr · Na2C2 · NaCl · NaF · NaH · NaI · NaI3 · NaN3 · Na3N · NaO2 · NaO3 · Na2O2 · Na2O · Na2Po · Na3P · Na2S · Na2Se · Na2Te
|
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三元化合物 |
Na3AlF6 · NaAlH4 · NaAuCl4 · Na3BF4 · NaBH4 · Na2B4O7 · NaCH3 · Na2C2O4 · NaCN · Na2CN2 · NaHF2 · NaHS · NaHSe · NaNH2 · NaOH · NaPF6 · Na2PtCl4 · Na2PtCl6 · Na2SiF6
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四元・五元化合物 |
CH3COONa · C6H5ONa · HCOONa · NaBH3CN · Na[B(OH)4] · Na3[Fe(CN)6] · Na4[Fe(CN)6] · NaOCH3 · NaOCH2CH3 · NaOCN · NaSCN · Na2[Zn(OH)4]
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ナトリウムの化合物 - ナトリウムのオキソ酸塩 |
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Japanese Journal
- Bromodermaの1例 (特集 薬疹・薬物障害)
- 臭素系難燃プラスチック熱分解生成ガス中のBr化合物のNa2CO3による乾式吸収除去
- 川合 拓志,三原 直人,伊藤 達弥,棚橋 尚貴,松田 仁樹
- 廃棄物学会論文誌 19(6), 364-372, 2008-11-29
- … このとき,CH3Br, C6H5Br中の臭素は臭化ナトリウム (NaBr, NaBr・2H2O) として固定化され,CH3BrおよびC6H5Brに対するNa2CO3の873KでのBr吸収率はそれぞれ0.50, 0.29であった。 …
- NAID 10024653982
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
トリガイン注2mL
組成
有効成分[1管(2mL)中]
- 日局ジブカイン塩酸塩 2.0mg
日局サリチル酸ナトリウム 6.0mg
臭化カルシウム(無水物として) 4.72mg(4.0mg)
添加物[1管(2mL)中]
- 亜硫酸水素ナトリウム 1.0mg
塩化ナトリウム 13.5mg
禁忌
[共通<硬膜外ブロック、浸潤・伝達ブロック(トリガーポイント注射等)に使用時>]
[硬膜外ブロックに使用時]
- 大量出血やショック状態の患者〔過度の血圧低下が起こることがある。〕
- 注射部位又はその周辺の炎症のある患者〔化膿性髄膜炎症状を起こすことがある。〕
- 敗血症の患者〔敗血症性の髄膜炎を生じるおそれがある。〕
効能または効果
- 症候性神経痛、筋肉痛、腰痛症、肩関節周囲炎
- 血管内を避けて局所に注射する。
- 顔面頸骨各部 0.5〜1.0mL
- 肩甲部 1.0〜2.0mL
- 胸・腰各部 1.0〜2.5mL
- その他局所 0.5〜1.0mL
慎重投与
[共通<硬膜外ブロック、浸潤・伝達ブロック(トリガーポイント注射等)に使用時>]
- 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー反応を起こしやすい体質を持つ患者〔ショックや発疹等のアレルギー反応を起こすおそれがある。〕
- 潰瘍性大腸炎の患者、クローン病の患者〔他の非ステロイド性消炎鎮痛剤で症状が悪化したとの報告がある。〕
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
[硬膜外ブロックに使用時]
- 中枢神経系疾患:髄膜炎、灰白脊髄炎等の患者〔硬膜外ブロックにより症状が悪化するおそれがある。〕
- 妊産婦〔妊娠末期は、ブロック範囲が広がり、仰臥性低血圧を起こすことがある。〕
- 血液疾患や抗凝血剤治療中の患者〔出血しやすいので、血腫形成や脊髄への障害を起こすことがある。〕
- 重篤な高血圧症の患者〔硬膜外ブロックにより低血圧が起こりやすい。〕
- 脊柱の著明な変形のある患者〔脊髄や神経根の損傷のおそれがある。〕
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー様症状
- ショック、アナフィラキシー様症状があらわれることがあり、また心停止に至ることがあるので、観察を十分に行い、脈拍の異常、血圧低下、呼吸抑制、チアノーゼ、意識障害、喘鳴、眼瞼浮腫、発赤、蕁麻疹等があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
局所麻酔持続作用1)
- トリガイン注2mL(0.1mL/site 背部皮内投与)はモルモットにおいて、注射針刺激による皮膚の攣縮反応を有意に減少させ、その持続時間は約30分であった。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- ジブカイン塩酸塩(Dibucaine Hydrochloride)
分子式
化学名
- 2-Butyloxy-N-(2-diethylaminoethyl)-4-quinolinecarboxamide monohydrochloride
性状
- 白色の結晶又は結晶性の粉末である。
水、エタノール(95)又は酢酸(100)に極めて溶けやすく、無水酢酸に溶けやすく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
吸湿性である。
融点
一般名
- サリチル酸ナトリウム(Sodium Salicylate)
分子式
化学名
- Monosodium 2-hydroxybenzoate
性状
- 白色の結晶又は結晶性の粉末である。
水に極めて溶けやすく、酢酸(100)に溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けやすい。
光によって徐々に着色する。
一般名
分子式
性状
- 白色の塊又は粒状の結晶で、においはなく、味はわずかに苦い。
水又はメタノールに極めて溶けやすく、エタノール(95)に溶けやすく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
極めて吸湿性である。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- sodium, natrium, Na
- 関
- Na+
血液(血清)中のナトリウム (臨床検査法提要第32版)
尿中のナトリウム
- <20 mEq/l (正常と判断できる範囲)
- >40 mEq/l (腎性腎不全を示唆)
尿Na,Kと血清Naによる血清Naの予測
- 経口摂取と輸液による自由水の摂取がなければ
- 尿([Na+]+[K+]) < 血清[Na+] → 血清[Na+]上昇
- 尿([Na+]+[K+]) = 血清[Na+] → 血清[Na+]普遍
- 尿([Na+]+[K+]) > 血清[Na+] → 血清[Na+]低下
食品中の食塩量
- ほとんどの製品ラベルに記載されている、ナトリウム[g]はそのまま食塩量[g]と考えることができないので、指導する債には注意を促す。
- 分子量から考えるとNa(23), Cl(35.5)なので、ナトリウムx[g]は食塩 x /23 * (23 + 35.5)、つまり2.54 * x [g]となる。
- 例えば、小生が常食している某社のインスタントラーメンにはナトリウム2[g]との記載があるが、これは5.08gの食塩が含まれているということになる。もちろんスープは全部飲む。1日3袋食べたことがあるのだが、、、
臨床関連
[★]
- 英
- thorium、Th
- 関
- トロトラスト、232Th
概念
- 参考1
- 原子番号:90
- 元素記号:Th
- アクチノイド元素の一つ
- 銀白色の金属。
- 安定同位体は存在しない。
- 北欧神話の軍神または雷神トールにちなんで名づけられた。
同位体
- 参考1
同位体
|
NA
|
半減期
|
DM
|
DE (MeV)
|
DP
|
228Th
|
trace
|
1.9116 y
|
α
|
5.52
|
224Ra
|
229Th
|
syn
|
7340 y
|
α
|
5.168
|
225Ra
|
230Th
|
trace
|
75380 y
|
α
|
4.77
|
226Ra
|
231Th
|
trace
|
25.5 h
|
β
|
0.39
|
231Pa
|
232Th
|
100 %
|
1.405 × 1010 y
|
α
|
4.083
|
228Ra
|
234Th
|
trace
|
24.1 d
|
β
|
0.27
|
234Pa
|
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0
[★]
- 英
- bromide、bromo
- 関
- 臭化物、ブロミド、ブロモ、ブロマイド
[★]
- 英
- bird、avian
- 関
- 鳥類